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日本人が忘れてしまった大切なこと 

トップ写真はオマーン田舎の漁師町風景


イスラム教に対する誤解


私たち日本人にとってのイスラム教。

日本での報道で目にする多くが紛争。
一部のイスラム過激派勢力によるテロ。

そういった片寄った報道の影響を受け、
イスラム教とは過激な集団で怖い宗教。

そんな印象を持つ方が多いのではないでしょうか。

でも実際のところは、
過激な活動をしているのは、
イスラム教の中でも、
一部の宗派。

どんな宗教でも、いくつかの宗派に分かれ、
教えに対する解釈が、宗派によって分かれる。

そう言えば、なんとなく伝わるのかな。

多くの日本人が持つだろう誤解。
イスラム教とは危険な宗教。

そんな誤った認識を少しでも解き、
異文化、異宗教による壁を乗り越え、
お互いをリスペクトし合える関係性を
深めてほしい。

そんな思いから今日のブログを書いてます。

美しすぎる国立モスク 美意識高いです

オマーン国公使の自宅へ招待されました


私たちを、オマーンへ導いてくださった方。
マレーシアでお会いした、
オマーン国マレーシア公使です。

オマーンに来ている私たちを
自宅へ招待してくださいました。

代々続く、オマーンの名士の家系。
ご自宅の規模の凄さにただただ圧倒されました。

親戚の方々が集まって、
極東の国からやって来た私たちを歓迎。
皆さんが、私たちと和やかに対談。
それだけでも日本では稀有。

ある家の主の客人が来ているから、
親戚一同、長老的年長者から子どもまで。
一同に会するなんて、
日本では無い事ですよね。
もしあるとすれば、冠婚葬祭の行事くらい。

公使はじめ、親戚一同からの歓待を受け、
本当に感激しました。

イスラム教は男女別々です

他に文化の違いについて。

このような、客人を迎える場においても、
男女が別々となります。

男性チームは、男性だけの部屋。
女性チームは、女性だけの部屋。

最初と最後に、
ご挨拶でお顔を合わせましたが、
その時以外は、男女別々です。

日本のように、
奥様が、随時接待をすることはありません。

ですが、私たちに振る舞ってくださった
数々のアラブ料理は、
事前に、奥様はじめ、親戚の女性たちが、
手作りで用意してくださいました。

準備だけでも大変だっただろうな~。
と、改めて感謝する次第。
ありがとうございます。

お手製の料理 この日はアフタヌーンティー 美味しかった ホテルみたい

父はヒーロー

そして何より感動したこと。

公使のお宅には、お父様が同居されています。

私たちが訪れた時は、
ご病気で休んでおられました。

公使は、今日は父の調子が良いからと、
私たちをお父様の寝室へ通してくださり、
面会をさせてくださったのです。

ベッドから起き上がる力はなかったお父様。
なのですが、私たちを歓迎してくだいました。

公使のお父様。

親戚一同から、私たちのヒーローと
呼ばれ、尊敬されています。

私がビックリしたのが、
ご自宅も立派で、
テレビで見るアラブの富豪の家。
なのですが、
地域の方のために、
お父様が建てられたというモスク。

日本の体育館よりも更に大きな規模でした。
また、そのモスクにお祈りの時間になると、
多くの方が訪れていました。

私も、公使に誘っていただき、
訪問中二回のお祈りの時間。
モスクへ連れて行ってもらい、
同じ時を過ごさせていただきました。

私は、後ろの方で正座で瞑想しただけですが、
神聖な空気を頂けて、とても感謝しています。

家族の絆 助け合う文化

本題に戻すと、
普段でも、親戚一同、
頻繁にお父さんの住む家に集まるのですが、

今は特に、お父様のお見舞いというより、
お顔を見るため。
毎日のように、やって来られるのです。

そして、皆さんの仲が大変良い。
お父様を中心にまとまっているのです。

モスクへの行き帰りの道すがら、
公使との会話の中、

「昔は日本でも、家族の絆が強い時代がありました。
今では、結婚した子どもたちが、
お互いの実家を頻繁に行き来する機会が減ってます。」

そんな話をすると、

公使は、
日本のそんな状況も大変よく理解をされていて、
そうなってしまった背景もよくご存知でした。
(核家族化や嫁姑問題等々)

親を大切にする。
親を悲しませることをしない。

それは私たち日本人が、
先祖代々、血に刻まれてきたこと。

なのですが、この現代にいたり、
周りを見た時、
核家族化により、親子は離れた場所に住み。
訪れるのは年に一度か二度。
その滞在も、日帰りとか一泊程度。

親戚、兄弟集まって、
親を囲んで懇親する機会も減ってしまいました。

当たり前になってしまった日本の常識。

公使のお宅を訪れ、
お父様を囲む親戚の集まりを拝見し、
どこかしら恥ずかしさを感じてしまいました。

イスラム教から教えられ

繰り返しになりますが、
親戚一同から、ヒーローと慕われるお父様。

もちろん、お父様が積み上げて来られた
偉大な功績の影響もあるでしょう。

しかし、そんな事とは別に、
家族の絆。
親を大切にする。
弱い者を助ける。

日本人が古来もっていた風習というか習慣。

イスラム教の教えに忠実なご家庭から、
思い出させていただきました。

既に核家族化が常識となった日本。
昔のような家や親を中心とした強い繋がり。
(昔は本家を中心)

そのまま再現するのは難しいでしょうが、
新しい、日本ながらの家族の絆作りが
生まれると良いですね。

家族、親戚、地域、友人。
みんなが協力して助け合う。
今の時代こそ大切なのではないか。

公使のお宅へお招きいただき、
イスラム教の方々の日常に触れさせていただき、
本当に大切なことに気づかせていただきました。

本来のイスラム教とは、人に優しい教えです。
日本の皆さん。誤解しないでくださいね。

海外に出たなら みんな日本代表

海外に出たら日本代表。
私は常に心掛けてます。

アジアカップ バーレーン戦終了後

異文化、異宗教の壁を越えて、
良い習慣を受け入れて、
新しい文化を創り上げる強み。

これは日本人が最も得意とすることです。

親を大切にする。みなで助け合う。
改めて基本から。
イスラム教から思い出させていただきました。
(私は神道ですが)

オマーン人の人柄の良さ。
生活の中に人に優しくという教え。
溶け込んでいるからなのでしょうね。

心優しいドライバーさんと 道端で困っているヒッチハイカーを車に乗せる しかも私がチャーターした車に お互いをブラザーと呼び合う関係に(笑)

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます。




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