見出し画像

初めてワンピースを読む【106】

読了してから感想文書き始めるのに半年以上かかってしまいましたが、エッグヘッド内で大混戦&ドクターベガパンクの口から重要そうな文脈が飛び出した106巻、読了しました!

色々書きたいことは多いですが、まずは一言……ビビちゃん、本当に生きててよかったよ♡♡♡
だがしかし、お父さんの方はお姿が見えませんが大丈夫ですか(´;ω;`)???
ビビは、いつもサブリミナル登場する世界経済新聞(通称‟世経”とのこと)の記者モルガンズに仔細は不明だが、匿われているらしい。ちゃっかりワポルも一緒に居る。
そういえば、このモルガンズさん、すっごいワンピースの世界に馴染んでたから、あんまり疑問に思ってなかったけど、鳥だよな。しゃべる動物なんていっぱいいるしな……と思ったけど、チョッパーがヒトヒトの実を食べた例外であって、ワンピースの世界でも当たり前には動物は喋らんよね?
と、言うことは魚人族みたいに、鳥人族も居るのか?いや、鳥人族なんて居たら他にも出てきそうだし、まさかミンク族?

んで!たくさん色々あったけど、今回一番気になったのはベガパンクから述べられたゴムゴミの実ほか、悪魔の実に関する考察……ベガパンクからしても仮説の段階で、まだまだ内容も抽象的だけれども、敢えてベガパンクから今語られたということは、かなり真実の確信に迫った内容なのではないだろうか。

‟ゴムゴムの実”なんてものは…!!古い「悪魔の実図鑑」には載っておらんのじゃ…!!
なんと美しい姿…!!古い文献にしか記されていない神の姿にそっくりじゃ…!!
ああ…いつでもおどけて人を笑顔にする‟解放の戦士”またの名を‟太陽の神ニカ”!!!
だろうな それは歴史から消された名前…!!
―だが人が望み続ける限り その存在が消えることはない…!!!
万物は望まれてこの世に生まれる!!例えば……!!
‟悪魔の実”もそうじゃ…!!!
‟悪魔の実”とは…!!誰かが望んだ「人の進化」の‟可能性”である!!!
ああなれたらいいな…!!こうなれたらいいな…!!多岐に渡る人類の未来が‟能力”である!!!
従ってその‟不自然”は自然の母‟海”に嫌われるという罰を背負って存在する!!!
‟能力者とは…!!誰かが思い描いたいくつもの異次元を生きる者達…!!!
これが私の「仮説」だ…!!神がいるかなど考えるまでもない…!!面白かろう!!?この世界!!!

ONE PIECE 第1069話より

ロビンの師でもあったクローバー博士と面識のあったベガパンクは、バスターコール後のオハラに赴いて、ルフィの父親のドラゴンと会った。そこで、ロビンを助けた巨人族のサウロたちがオハラの残した貴重な文献たちを回収していることを知り、それらの文献をエルバフで読み込み研究を受け継いだそうだ。恐らくベガパンクは、この世界の真実、理に、限りなく近づいている人類のはずだ。

悪魔の実が与える能力は、人が望んだ進化の可能性……異次元を生きる、不自然なモノ……。

ワンピースの世界は、魚人や獣人たちのような存在が元々存在している。彼らが、人間たちから派生していったのか、魚や各種獣たちから収斂進化的に人間に似た形に収まっていったのかは謎だが、人間との混血が可能っぽいあたり、ごく最近になって枝分かれしたのかな。
枝分かれした大元の共通祖先は現実の進化順序を当てはめるなら魚人かな?差別されてきた魚人たちが、実は人類の祖だった、って皮肉も効かせられるし。
とにもかくにも、ワンピースの世界観は人の進化が、現実より多様な様子を感じられるので、人の進化の可能性が多様なのも頷ける。そもそもミンク族とかさ、月の獅子になったら悪魔の実の能力者に匹敵する戦闘能力だし、自力で人が想像した進化の可能性に辿り着いてないか?
むしろ、動物系の悪魔の実って、今更だけどミンク族っぽいなあ。

進化、というから進化の理に則して考えてみたけど、ベガパンクは「神がいるかなど考えるまでもない」とも言ってる。これは、神が存在するか、しないかで言うと、やはり太陽の神ニカの存在から考えても、神は存在するって方向の発言だよね……?と、すると、そもそも万物の原型は神が作ったのかも?万物は望まれてこの世に生まれる……だとすると、最初に望んだのは神ではないの?そして、人が望んだ人類の未来の可能性は、不自然と称されている?

ちなみに太陽の神ニカは、解放の戦士らしい。
神たる存在が主ではなく戦士と称されるあたり、唯一神ではなく多神教の世界観を感じる。と、いうことは他にも神は居そう。それこそイム様とかはさ……神ではないかもしれないけど、神に近しくなった人間的な存在なのでは?

そして、太陽の神ニカの力を悪魔の実で得たルフィだけれども、人が望んだ進化の可能性として、神の姿が並ぶのは何だか違和感がある。神のように、ああなりたい、と人が思うことはあるかもしれないけれど……ルフィの食べた悪魔の実は、他の悪魔の実を同列に語るべきものではないのではない気がする。ベガパンクも、ニカニカの実、なんてことは言ってないし。具体的に、それじゃあ、あの力の存在は何なの、となると想像力が枯渇しました。

そして、異次元を生きる、と言う言葉は、もしかしてパラレルワールド的な意味合いがあるのかな?
様々な要因で枝分かれしていった様々な世界線で遠い未来、人類が進化を遂げた姿たちが、大元の過去の世界に悪魔の実として流れ着いている……もしかすると、可能性ではなく、実際の未来の姿……だったり?
悪魔の実には、トキトキの実ってのがあった。あれは未来にしか干渉できなかった。過去には行けないけど、未来には行けるってのは、読んだ当時も何だかしっくり来た。SFで宇宙へ行って、地球へ帰って来た人が未来の地球に辿り着く理屈は良く見聞きするし。
だから、過去に逆流することは、それこそ神の領域なのでは?

ニカは、歴史から消された名前らしい。歴史から消された……と、言うことは、ニカはお馴染みの空白の100年と、ある王国と世界政府の元となる20の王国との戦いに関わっていたんだろうか。
そして、王国は未来のような技術力を持っていたらしい。所謂ロストテクノロジーだ。
だけど、悪魔の実の話で「未来」というワードも出てきたので、単純なロストテクノロジーじゃなくて、王国の人々が、そもそも未来人だった説もちょっとあるかなって気がしてきた。

そして、前巻でエッグヘッドを目前に「懐かしい」的なことを言って割と分かりやすく匂わせていてくれたステューシー。やはりスパイだったらしい。しかも、白ひげの忘れ形見の息子ウィーブルを引き連れたミス・バッキンの複製人間として、ベガパンクやサンジのおとーさん等々、作中登場した科学者連中が軒並み所属していたらしい胡散臭い組織MADSで作られた第一号らしい。
しかも悪魔の実の能力がヴァンパイアっぽい。これは、複製元も同じ悪魔の実の能力者なんだろうか?複製人間のステューシーの方だけなんだろうか。
しかし、元ロックス海賊団自称‟科学者”で‟MADS”居候で、って、随分情報過多だ。しかも、ミス・バッキンの昔の姿は、つまりステューシーだったってことだよね。このくらいの絶世の美女だったなら、息子が白ひげの忘れ形見ってのも何だか頷けちゃうのが現金な人の心……そして、絶世の美女がおばあちゃんになったときに湯婆化しているパターン多すぎるんだよな。たまに婆か?って美婆もいるんだけどさ。

それから、セラフィムたちだけど、ずっと男の子のことキングがモデルになったと思ってました……ごめんなさい、元七武海だから、ミホークだよね。

最後、何だかキッドたちとシャンクスたちがエルバフで激突しそうだけど、大丈夫かな?海賊王を狙う者同士、海賊として海に出れば最終的には、全員敵みたいなもんだとは思うけど、何だかんだシャンクスもキッドも味方っぽい立ち位置に居たじゃん……そういう船同士の激突って、今まで大きくはなったと思うんだけど、いざこうなると、どういう気持ちで見守ればいいんだろうか。どうなるか分からないって点では、海南VS陵南戦を見守るくらいの気持ちなんだけど、格としてはシャンクスがどうしても上だし、シャンクスにこのタイミングで負けを付けさせなさそうだからなあ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?