考えなんてまとめなくてもいい

やっぱり、考えをまとめるのは自分には向いていないらしい。

今日もよし書こうと、スマホのメモや鞄にいつも入れて持ち歩いているバインダーに挟んだコピー用紙に目を通す。すると、そういえばこんなこと考えてたなーとか、それいい発想だなとか、そうだこれについて書きたかったんだとか、気持ちが湧いてくる。湧いてくるのだが、いざ書こうと思うと手が止まる。書き始めても一行目を終える前になんか違うなとなりバックスペースに指をおく。話題には困らないのにどうして書けないのだろう。私は不思議でたまらなかった。

そして、今日も書きたかったこととは全く違うことをこうして書いている。そうすると、驚く程にすらすらと言葉が出てくる。さっきまでの、沢山話したいことはあるのに上手く言葉に昇華できない非力な自分への劣等感は何処へやら。いまやそれは高揚感に変わっている。

あぁ、表現するのが苦手なんじゃなくて、考えをまとめてキレイに表現するのが苦手なんだなって。そしてその代わりに、今まさに目の前で漂っている見えない心を捉えて表現すること、これこそが私のできることだと気づいた。

今年に入ってからずっと将来の目標やら目的について悩んでいた。もちろん今の1番近い目的は就職なんだけど、うまく道筋が浮かんでこないし、就職できた時の想像も全くといっていいほどできない。でも多分それでいいのだ。

私にできるのは目の前でなにが起きているのかを事細かに観察と観測をして、それらの表から裏までをありありと感じることだけだ。私の想像力は未来に向けてではなく現在に使ってこそうまく発揮されるのかもしれない。

だから、行き先を決めなきゃ、進む方向を定めなきゃ、目標を建てなきゃ、そんな考えとはおさらばしてしまおう。それは、間違いなく私に向かないことであり、無駄にエネルギーを消耗してしまう行為である。

それなら、今日の文章のように、1歩踏み出してみてその後はつれづれなるままに身を委ねてみよう。もしかしたら、案外上手くいくかもしれないね。


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