雨と言葉の行方

どうも雨が降る日は感受性がにぶる。いつも頭を満たしている言葉が見当たらない。どこに行ってしまったのだろう。奴らも雨の日は家に引こもるのだろうか。いつもはやかましい奴らだが、姿が見えないとそれはそれで寂しい。

そして空っぽの頭を満たすのは、ざーーーだったり、じーーーだったり、甲高いだけのつまらない音。そうか、この音がみんな嫌で隠れているのか。ごめんよ、守れないわたしで。

すこしでも気休めになればいいのだけど、音楽を流してあげるね。今日はもう休むから、晴れて元気になったらまた出ておいで。きっと私は顔をしかめてしまうけど、退屈しない分お前らの方がましさ。

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