本編URL　（リンク先R18注意）

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前書き

この記事は作品のネタバレを含みますのでご注意。
こちらの記事はあくまでも筆者の個人的意見です。
評価の基準としては200円～700円前後の書籍を購入し、読んだものとして付けさせていただきます。そのため基本的には厳しめとなります。

あらすじ

ただの村娘でしかない私に、世界を救った勇者さまが求婚？！
優しい彼と迎える、甘く、激しい初夜。

ストーリーと見所

勇者がラスボスを倒す、そんな物語が終わった後のお話。

勇者と言えばこう、人を追放したりなんだりが流行っていたり、まともに魔王的なあれを倒したかと思えば人々から迫害されていたりと碌なもんじゃない、もしくは碌な目に合わないことが増えてきた昨今、たまにはこんなお話もいいんじゃないかと言ったコンセプトの小説。

こうやって村に戻ってきて、そこいる少女と結ばれてもいいじゃないかと、そんな作者さんの想いが込められた物語である。

小説としては短編にあたり、軽く勇者と村娘の馴れ初めが語られてから二人の睦言へと移っていく。

エロ小説としては一回行為をして終わりなので、ちょっとどころではないぐらいに物足りないが、そもそもこちらはムーンライトノベルズ。

大人の女性向けの、心で繋がるようなお話が納められた書架なわけで、その評価は無粋と言うもの。

内容としては良くまとまった短編と言った感じ。
ジャンルとしては女性向けだが、そもそもそう言ったシーン自体がそこまで長くはないため男女どちらでも、ちょっとした短編小説として楽しむことができる。

ちなみに一番エロいシーンは勇者と村娘の会話で妹分の魔法使いが夜な夜な男の元に通っていると語る場面だと思う。

キャラクター

勇者

使命を果たし無事に村娘と結ばれることになる勇者。

幼馴染を失っていたりと重い過去を持つ。
ちんちんの説明なんざこのぐらいでいいだろう。

村娘

主人公。
物語は彼女の独白のような形で進められる。

そのため勇者と結ばれることについての様々な心情が深く語られていて、彼女の心理が理解しやすくなっている。

勇者の女性関係を根掘り葉掘り聞く姿はなかなかに胆力がある。

やはり農家の娘はこのぐらいでなくてはと言うことか。

総評

評価点

タイトルにある通り村娘が勇者と結ばれるお話と言うのは、コンセプトとしては面白い。

勇者の冒険の果てとしても、また何の変哲もない村娘から見た勇者の一行の姿を彼女の独白形式にすることで丁寧に読者に伝えられている。

肝心のエロシーンに関しても、やはり何処か丁寧に心の繋がりを重視して書かれる様は男性向けのストレートなエロとはまた違った趣があった。

問題点

あんまりエロくない！！
なんか普通にストーリーものとして読んじゃう！！

最終評価　50エロス（ちょっと物足りないエロ）

と言うのも単純に物語が短いし、当然初夜なのでそこまでマニアックなこともせずに普通に初々しい男女の交わりで終わりなのだから仕方がない。

単純に描写などの話をするのであれば、上にも書いたように肉感的なエロとは異なるもっと深いところでの繋がりを意識したような描き方は男性向けとはまた違って新鮮ではあった。

女性向けながら初めての夜を過ごした二人がセックスに対して積極的に求めあうなどの会話もあるので、ほんのりとしたエロを感じることもできる。

所要時間は5分。女性向けではあるが男性も読むことができる。短編で読みやすいので、新しい扉を開くのにもちょうどいいかも知れない。