流産-この命が報われますように-
もうお腹の我が子が助からないと分かっている中、陣痛がくるか、我が子が胎内で亡くなるかをただひたすら待っていたあの時間。
何度も押し寄せてくる悲しみに耐え切れず何度も何度も泣きました…
名前を決めてからは何度も旦那に「糸がいい」「糸を育てたかった」と何度も何度も泣きつきました。
きっと2人目の子は、糸の分まで愛せるでしょう。
誰よりも大切に出来るでしょう。
生まれてきた目の前の命にただただ感謝できるでしょう。
次があるという前向きな言葉を頂く度に、糸の母である私はこう思うのです。
「糸は?」
「糸はいつ報われるの?」
2人目、3人目…は、兄である糸のおかげもあって大切に大切にされるでしょう。
周りにたくさんたくさん誕生を祝ってもらえるでしょう。
でも…母である私は、糸にも報われてほしいのです。
これから生まれてくるであろう弟や妹と同じように幸せになってほしいのです。
羊水がなくなって、あんなにも苦しい状況の中でも必死に生きていたあの子にどうしても報われてほしいのです。
ママが笑っていれば、それが天国の子どもにとって1番幸せなんだよ。とみんながみんな、そう声をかけてくれます。
でも…私の幸せよりも我が子の幸せが欲しいのです。
だから…
糸に生まれ変わってきて欲しい。
それが難しいなら…
世界一幸せな天使になってほしい。
今世で報われなかった我が子が。
来世こそは幸せでありますように。
私が笑ってるから糸が幸せになるという今世より、糸が笑っているから私が幸せである来世でありますように…
今日も会いたいなぁ…
糸-ito-
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