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僧侶の道3

静岡の道場と、奈良にここがその後移転して奈良の道場に数回。同じように2週間くらいずつ修行に行かせていただき、当時奈良でその道場から、渡邊くん、君は今後は自分でいろいろやれるようになってると思うから、気功をやったらいいと言われ、少しづつ気功もやりはじめました。

それが今につながってもいるのですが、どうしても霊魂の研究など真実を突き止めたいという意欲にかられ、その後京都の研究会に所属します。

そこの研究会は、整形外科医、内科医、精神科医、鍼灸師、看護師などの医療有資格者がまじめに憑依などの現代医学ではわからない疾病の治療について研究、発表しあっている研究会でした。

会長の小田氏は整形外科医。

京都大医学部を出たこの先生は僧侶資格ももち、亡くなった後の世界の研究もご自身でされていた医者の中でも異端児でした。

その先生のところで7年くらい所属していたんだと思うのですが、最終的には北海道の支部長になり札幌でも研究会を重ねていました。

そこでの結論は、憑依現象と思われる統合失調症の治療には仏教の真言がもっとも効果的という結論でした。

その結論をもとに、仏教の真言を使うのですが、実は表にでている真言と一般的には出回っていない秘伝の真言があることがわかり、僧侶にならなければその真言を使う事は禁止とされている真言が実はあるのです。

それは、仏教の教えの中で、真言を悪いことに使ったり、私利、私欲に使ってしまうものが出てこないように、秘伝として僧侶資格を持ったものにしか使わせないという掟のような仏教界のルールがあることを知るのです。

僕はその為に僧侶資格を取ることを決意、寺院で3年の修行をして僧侶になることになりました。

実は、僧侶は16段階の僧階というのがあり、一番下の位にはたどり着きましたが、もっと上に上がらないと使えないものもあり、そうなるとそれをとろうと思い始めてしまいます。

自己矛盾に陥ることになりました。

自分の欲を無くなさなきゃいけない僧侶になり、さらに上を目指すことは私欲にならないだろうか?

何のために自分はその僧侶になったのか・・・そこに立ち返り、一切の組織とのつながりを無くそうと

所属していた組織から脱退をして、支部長もやめて北海道の研究会を解散しました。

30歳代の時のお話です。


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