認知症高齢者と家族1
年を取ると頑固になるとか、言う事を聞かなくなるといいますが、これは本当だなとつくづく思います。
母は基本的には従順な人で、人に言われてそれに反論するとか、言い返すということのなかった人でした。
なので、父のような上から目線の上から発言の人でも耐えていけたのだろうと思います。
父は、亡くなるぎりぎりまで、水をもってこいとか、タオルをとってくれとか、替えの下着をだしておけ!とか
常にだれに対しても命令口調でした。
特に母を召使のように命令をしていて、それに従順に従っているようにみえました。
そういう母しかみてこなかったので、今の母をみていると同じ人??なの?っていうくらいに違うのです。
母は今朝も今日はディサービスだよというと、風邪だからと言ってくれ!いちいちうるさいんだよ。
歯を磨かないとダメだよというと、うるさい。あんたの命令に聞くなんて絶対に嫌だ。正しい正しくないは関係ない。
夜は寝れたの?
うるさい、いちいちなんで答えないといけないの?人の事なんだからほっとけ。
僕との朝の返答はこんな感じです。
確かに認知症という病気という事もありますが、それにしてもこれだけ言われると心が折れてきます。
介護で介護疲れすると、みなさんおっしゃいます。
もちろん、体力的にきついという側面もないわけではありません。
ただ、感じるのは心が折れて来ちゃうのです。
ここはやはり他人が接するほうがいいのでしょう。
家族は、家族だけに甘えが出るということもあるでしょうし、家族だけに言いやすいという事もあります。
前にうちに鬱でいらした患者さんがいましたが、その患者さんはお仕事が電話のカスタマーセンターでした。
普通に窓口の対応かと思っていたら、後日お客様サービスセンターの苦情担当だとお聞きし、毎日謝ってばかりで、バカとかあほとか毎日毎日何人にも言われるんです。それでもう生きていくのも嫌になってきて。
そうお話していました。
自分が悪いとか良いとかじゃないのです。
言われることに心が折れてくるのです。
母と接していて、自分をどこまで保っていけるかというのはまだわかりませんが、やはりバカだとかあほとか言われるのは心が滅入ってきてしまいます。
やはりここは施設をかんがえるべきなのでしょう。
家族の為にも
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