リハビリテーション病院
母が転院して初めての日曜になりますので、日曜の面会時間に母の所に行ってきました。
リハビリテーション病院というのは、少し皆さんもなじみがないかと思います。
僕が病院勤務していた30年前くらいに、そのはしりともいう感じででき始めましたが、主因としては健康保険法の改正がありました。
僕は当時は脳神経外科のリハビリテーション科で仕事をしていました。
が、当時は脳卒中の方はその後遺症として、麻痺が残り脳神経外科では、急性期の状態の方と慢性期に移行した3か月以降の方との混在での状態でした。
当然に、当時のリハビリテーションは急性期でリハビリを始める方もいれば、慢性期で漫然とリハビリをやり続けている方もいらしたわけです。
僕の目からみて三カ月を過ぎた方のリハビリテーションはだいたいは現在の機能維持ですので、脳神経外科のリハビリというより、脳卒中後遺症の運動機能維持のリハビリでしたので、当時混在は普通のことでしたが国としては脳神経外科の急性期リハビリは3か月までと区切りをつけた法律を作ったのです。
じゃ4か月目からは?となると、すぐにはどうにもならず、家庭で帰ってリハビリを継続するかもしくは高齢者施設のリハビリを続けるかになったのです。
そこで、継続したリハビリを必要とする急性期以降の方を対象にしたのがリハビリテーション病院です。
このリハビリ病院が誕生しました。
骨折後の急性期を過ぎた方は3か月、脳卒中後遺症でのリハビリテーションは半年と区切りを設けましたが健康保険でリハビリを続けることができるようになりました。
ここでしっかり回復ができれば、高齢者施設に入ってからの維持リハビリでも十分です。
朝はしっかり起きて、着替えを自分自身で行います。
食堂でご飯を食べてみんなで体操。
その後歯磨き、嚥下体操。
で、運動リハビリテーションが、1時間づつの3回。
一日中がリハビリテーションなのです。
母にはきついことになるでしょう。年齢も考えると大変かなと思います。
しかし、これを続けることができれば三か月後にはしっかり歩けて、しっかりトイレも自分で行けるようになるかと思います。
もう帰りたいよ・・・
そういう母をなだめて、心を鬼にする必要があるのです。
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