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ドライマティーニ

ポギーこと、ハンフリーボガードが白のダブルのスーツ(今はこんな言い方はしないかも)で、ドライマティーニのグラスを持っていた姿が目に焼き付いている。
なぜドライマティーニだったのか忘れてしまったが、はじめて飲んだ時に独特の味が美味しくないと感じたのは、私だけか
そして先週の金曜日、友人とホテルのバーで待ち合わせをした。
先についていた彼は、ドライマティーニを飲んでいた。
暑さのためか、気の迷いか、「同じもの」と頼んでしまった。
うわー
と思ったが、後の祭り。
でも若い時のそれとは違い、何とも言いようのない独特な味が嫌ではなかった。
ドライマティーニの良さがわかる歳になったのか・・・
その割に歳をとり過ぎているような気もする。
オリーブをかじりながら、グイッと喉の奥に流し込む。
美味いかも・・・
黄昏ゆく夕日を背にしながら、次回からこれにしようと思う自分がいる。

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