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『集中力がすべてを解決する』 読書感想文

「私は、馬鹿なのかなぁ…」
「頭が悪いのかなぁ…」
生活が乱れ、仕事もミスが多く、自信無くし、落ち込み眠れず、生活が乱れ…そんな時期、私はすっかり自信をなくしていた。
私には能力がない。
しかし、本書を読むと能力の問題ではないことが分かる。
集中力を低下させる原因があり、心身を整えることで集中力は高められる。結果、絶好調より先の「ゾーン」に入ることができる。

本書の中で、実践してみたことは次の三つ。
1.睡眠7時間以上
睡眠は健康の基礎。

睡眠時間6時間を10日続けると、24時間徹夜と同じ程度に認知機能が低下

樺沢紫苑著『集中力がすべてを解決する』237ページ

24時間徹夜はできない。眠くて何もできなくなる。それくらいに集中力が低下するのだ。
私が仕事のミスが多かったのは当時5時間程度の睡眠だったからだ。ぼーっとして集中力もないのに良い成果が出せるはずもない。
この一年は8時間睡眠である。7時間よりプラス1時間で、翌朝の目覚めが格段に良くなった。

2.スマホを時間制限
私はスマホをよく使っていた。何気に手に取っていた。意味もなくネットニュースを閲覧し、そこから更に関係のない話題に気を取られ気がつけば1時間…などよくあることだった。
目は疲れるし、見た内容はほとんど記憶に残らない。無駄な時間を過ごしていた。

スマホの使いすぎは「脳疲労」の大きな原因になっています。つまり、「スマホを使えば使うほど集中力が低下しやすくなる」というわけです

樺沢紫苑著『集中力がすべてを解決する』83ページ

目安として「2時間以下」と書いてある。
思い切って「2時間以下」で実践してみると、制限があるので無駄にスマホを見ていられない。情報は自分で選び、取りに行くものだと思った。

3.樺沢式TODOリスト
これまでは、一日にやることをズラーっと並べていただけだが、午前・午後と三つに絞り、なおかつ集中力の高い仕事や緊急な仕事、重要度の高い仕事に印をつけて取り組んでみた。
すると、一日の見通しが立つ。
プライベートなこともリストに出すので、子どもとの約束もうっかり忘れることは無くなった。
やることが見える化することで、一つ一つの作業に集中することができ、濃密な時間を過ごせているように思う。作業中はやることに集中しているので、他のことを考えない。ゾーンに入るとはこの感覚なのかな、と作業を終えた時に感じた。疲れでなく、充実感がある。

本書を読み、集中力の高さは『その人の特殊能力』でなく、『誰でも手に入れられるもの』だと分かる。身体を整え、やり方に工夫をする。
私は少しだけ自信がついた。でも、まだ途上。これからも実践を続け、絶好調の先のゾーンの景色を見たいと思う。


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