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韓国の結婚式|当日は怒濤の一日

こんにちは育休ママ みのるです。前回まで韓国での結婚式の準備についてご紹介してきました。今回は式当日のことを書きたいと思います。元イベントプランナーの目線で細かいところまでチェックしてきたので、これから式を挙げる方にとっては参考になるかと思います。

結婚式当日は感動する暇も無い!?

韓国の結婚式は日本に比べて時間が短く、式場側の回転が早いので、準備から終了まで一日あっという間です。韓国の結婚式は挙式が30分、写真撮影30分、その後の食事まで入れてもトータル2時間程度。式一本の時間が短い分、会場では一日に5本程度の式が挙げられます。
日本の式場だと挙式~披露宴まで一本3~4時間程度。一日の婚礼は午前一本・午後一本で二本、もしくは午後に二本詰め込んで一日三本くらいが限界。比較すると韓国の方がかなりスピーディーな式だとわかります。

私たちは、その日最後の婚礼で17:00スタートで、一日のスケジュールは下記の通りでした。
ー当日のスケジュールー
11:00-メイクショップにて新郎新婦&両家両親ヘアメイク
12:00-新郎新婦はドレスショップで着付け
15:00-式場到着
16:00-受付開始
17:00-挙式開始
17:30-挙式終了、ビュッフェ会場にてゲスト食事
18:00-各テーブルを回ってゲストにご挨拶 
18:30頃 終了

早い時間の婚礼だと、早朝からヘアメイクに入る必要があり、よりハードなスケジュールになるそうです。また食事会場に、前の婚礼のゲストが残っていることも多々あり、次の団体が入ってくるのでゆっくり食事ができないのだとか。
その日最終の婚礼なら上記のような心配がなく、比較的余裕が持てるので良かったです。

ヘアメイク

この日は特に婚礼が多かったようで、メイクショップはたくさんのカップルでごった返していました。スタイリストさんたちがヘアとメイクに別れて、次々とお客さんたちを捌いていきます。
私と両親は韓国語ができないので、スタイリストさんとのコミュニケーションに不安があり、日本語ができる夫の友人に同席してもらい通訳をお願いしました。友人には挙式直前の式場とのコミュニケーションもサポートしてもらい、とても助かりました(彼の助けがなかったら、色々不具合が起こってたかも)。

沢山のコスメが並ぶヘアメイクショップ

ドレスショップで着付け

新郎新婦はヘアメイク後すぐにドレスショップへ移動し、着付けを行います。式の前日に一度来店し、ドレスの仮縫いをしてあります。
私はここでひとつ失敗をしました。ドレスの下に着用するヌードブラとガードルは持参しなければなりませんが、私はショップで借りれるものと勘違いしており持参していなかったのです。このショップでは、特別に試着用のものを貸してもらえて一件落着でしたが・・・皆様はお忘れなく。

ドレスショップで仕上げ中

式場へ到着

着付け後、自家用車で式場へ移動します。このとき、ドレスショップから、ドレスヘルパーさんが同行します。私は無知なもので、ドレスヘルパーさんとは何者・・・?と思っていましたが、この方が結構重要な働きをします。ドレスの裾を持って移動のフォローをしてくださったり、式場でも写真撮影時にドレスが最も美しく見えるようにシルエットを整えてくれたり、結婚式を裏で支えています。日本語が少しできる方だったので会話も不自由なく。大感謝でございました。

受付開始

新郎と両家の両親は受付にて、来場するゲストにご挨拶を交わします。受付とご祝儀の管理は夫の妹たちに手伝ってもらいました。ちなみにご祝儀の相場は5000~10000円程度だそうです。食事がビュッフェスタイルなので日本の結婚式ほどゲストの負担は大きくありません。服装も皆さんドレスアップする必要はなく、比較的カジュアルです。
受付が行われている間、新婦は式場の前室で待機します。前室にはカメラマンも待機していて、受付を終えたゲストの方々と写真撮影が行われます。

娘もドレスアップしました
式場の前室で写真撮影

いよいよ本番スタート

入場の仕方について式場から簡単な説明があり、いよいよ本番です。式の流れは以下の通りでした。
ー結婚式プログラムー
両家母親入場&キャンドル点火
新郎入場
新郎父親入場
新婦&新婦父親入場
新郎新婦は舞台中央へ、両家両親はサイドの両親席へ進む
牧師による結婚の誓い
余興(今回は義弟から歌のプレゼントでした)
新郎新婦退場
写真撮影

ちなみに、新郎と両家の両親は同じ導線で入場しますが、新婦は別ルートで入場するので、本番直前まで前室で一人ぼっち・・・心細さと緊張で心拍数が上がります。前室とバージンロードは扉一枚でつながっており、扉の向こうからのノックを合図に扉が開き、新婦が入場する段取りです。

新郎は娘を抱いて入場しました
両家母親の入場

新婦の父は先にバージンロードに待機していて、スポットライトで照らされながら入場する新婦と合流。二人で手を取り前進してステージへと向かいます。
見ている側なら感動する場面ですが、息も苦しいほどタイトなドレスに、10センチヒールの靴でとてつもなく歩きにくい上、手を取る父の緊張する様子もヒシヒシと感じられ、ただ無事にステージに辿り着くべく一心不乱に前を目指すのみでした(苦笑)
ステージ直前で新郎と新婦が合流、その後父は両親席へ移動するのですが、この動線がわかりにくくスタッフの介助もイマイチで、モタつきながら何とかそれぞれが定位置に落ち着きました。

やっと新郎新婦でステージに登壇
両親に一礼。男性は両手をついて深くお辞儀。

ステージは写真で見ると分かる通り、数段の階段があり、この階段のお陰でドレスの裾の広がりが美しく見えるようになっています。新郎新婦ともドレスの裾で足先が隠れるので、身長も高く見えます。
また、天井が非常に高い式場で、開放感があるし写真映えする点も良かったです。式場選びは天井の高さ、ステージの作りなどを是非チェックしてみてください。

写真撮影

式は始まってしまえばあとは流れるばかり、すべてのプログラムが30分程度で終了し新郎新婦が退場したあとは、再びステージに戻り写真撮影タイムです。まずは両家の家族、次に親族、その次に友人たち.…と、カメラマンが呼び込み次々に撮影していきます。全員での集合写真の後、新郎新婦は会場に残り更にツーショット写真を撮影。韓国らしいゴージャスな映え写真をたくさん撮ってもらい大満足でした。

新郎新婦ツーショット
花吹雪を散らして撮影

食事会場で挨拶回り

ゲストは食堂に移動して食事タイムです。
新郎新婦は控室で韓服に着替えて、両家両親とともに各テーブルへとご挨拶にまわります。食事は自由席のビュッフェスタイルで、韓食だけでなく和洋中何でもあり。それぞれのテーブルで仲間同士お食事を楽しんで頂きます。

食堂は自由席のビュッフェスタイル
バリエーション豊かなお料理たち

挨拶回りを終えて我々もお食事タイム。全羅道ではお祝いの席で、発酵したエイの刺し身(홍어회/ホンオフェ)を食べる文化があり、私も初めて頂いてみました。正直、癖が強すぎて食べれたものではありませんでした(汗)。異臭がするタイヤを噛んでいる気分。ご興味ある方は機会があれば挑戦してみてください…。ちなみに他のお料理はすべて美味しかったです。

食事をとる私たち

生後6ヶ月の娘を連れての結婚式。親の不安をよそに、式の間泣くこともなく色んな人に抱っこされご機嫌だった娘にも感謝です。当日は感動する暇もありませんでしたが、家族で大きなミッションをクリアした達成感を味わい、家族の絆の深まりを感じた一日でした。
これから結婚式を挙げる皆さんにも、大きな大きな幸あれ!

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