秋のお肌にまつわるお話~スキンケア編~

前回、秋のお肌にまつわるお話として食事について書きました。

今日はスキンケア編です。

前回、秋は陰陽五行でいうところの臓器は肺と関係し、また大腸・鼻・皮膚などの症状に関係するとお話しました。
秋は乾燥しやすく、肺が傷つくと皮膚の乾燥、大腸の乾燥(便秘)、鼻の乾燥(鼻や呼吸器の炎症につながり咳がでやすくなる)などの症状がでやすくなります。

ここでは、皮膚の乾燥についてお話します。
皮膚は現代社会の生活の中で年間通して過酷な環境にさらされています。
春は寒い冬が終わり、木の芽が芽吹く季節。気温も上がってきますし、またたらの芽・筍・菜の花・ふきのとうなどに代表される春の旬の食材は冬に貯まった体内の不要なものを出すための働きを持っていますから、それらを摂取することで、デトックス作用として吹き出物ができたりかゆみが起こる場合があります。
5月頃から、紫外線量がかなり多くなるため肌への刺激が強くなります。
夏は汗をかくため皮脂や汚れが皮膚の刺激になりますし、最近はエアコンを常時使用するため、乾燥しやすくなります。
秋から冬にかけては空気が乾燥し、また気温の低下から暖房器具を使用する頻度が高くなりますから常に皮膚が乾燥し、暖房器具を使って体が温まるとかゆみが起こりやすくなります。
このようなことから、皮膚を守るためい年間通してスキンケアを行なうことが大切です。

毎日の入浴で、体を洗う際にボディソープや石けんを使用されるかと思いますが、ここで重要なポイントがあります。
体を”泡”で洗うということです。
とくにボディソープなどをポンプタイプのものを数回ポムポムして使用されると(ボディソープの量が多いと)、皮膚の脂分(皮脂)を取り除いてしまい皮膚が乾燥しやすくなります。また、乾燥して刺激を受けやすくなった過敏な皮膚に香料などが入ったボディソープなどを使用すると皮膚が刺激されて炎症を起こし、かゆみがひどくなる場合があります。
体を洗う際は洗面器に少量の湯とボディソープを入れて、泡立てネットを用いてよく泡立てて泡を作ってください。泡を逆さにしても落ちないくらいの固さにして、その泡で洗ってください。
体だけでなく、洗顔の際も同じように洗顔料を泡立てて洗ってください。
高齢の方は、皮膚の水分・皮脂が少なくなっていますから、冬場はとくに毎日石けんを用いてゴシゴシ洗う必要はないので、お湯のみで汚れを落とす程度でいいかもしれません。

あとは、入浴剤で保湿力の高いものを選んで使用すると全身をくまなく保湿できるのでこれからの時期はおすすめです。
お肌が弱い・アトピー性皮膚炎と診断されたことのある方にはとくにおすすめなのが、資生堂ドゥーエです。デイリーのスキンケアに必要な商品ラインナップがありますが、中でも入浴剤・保湿ミストはおすすめです。
こちらの商品は調剤薬局での取り扱いとなりますので、ホームページで取り扱い医療機関を検索していただく必要があります。
もしくはオンラインショップでもご購入いただけます。
またNOV(ノブ)も敏感肌用に開発されたノエビアグループの化粧品ブランドです。これらは薬局・ドラックストア店頭やオンラインショップでもご購入いただけます。NOVはドゥーエにはないベースメイク・ポイントメイクの商品の扱いがあるところも特徴です。
ドゥーエやNOVは学術論文などで効果が発表されておりますので、安心してお使いいただける商品です。
お肌に合うかどうかは、サンプルをお試しいただくと安心です。
どちらの商品もトライアルセットがありますので、それらをご購入いただくか、薬局店頭で相談いただき数回分のサンプルをもらってお試しいただくことをおすすめします。
”かゆみ”に関しては乾燥以外が原因で起こることもあるので、一概には言えませんが、肌のかゆみ・トラブルは、乾燥が原因であることが多いです。
とくに、皮膚科など医療機関を受診している場合で、保湿剤が処方されている場合は、保湿をしっかり行なうことは症状の悪化を防ぐことにつながりますので、あきらめずしっかりと行なってください。
そうでない方も、冬場にかゆみがでやすい方はデイリースキンケアをしていただくと症状が改善することがあると思われますので、ぜひ”泡”で洗う、など保湿対策を行なってみてください。

最後に、乾燥・かゆみは人によって症状の程度がそれぞれ違いますから、薬局・ドラッグストアの店頭で薬剤師や、医療機関を受診されたときには医師や薬剤師にご相談いただくと、その方にあったアドバイスがいただけると思います。


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