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色っぽい・・・。え?

何度も聞き返してしまった。

「え? 私、色っぽいん?」

「え? ほんとに? え? いつから?」

という感じで。

「色っぽい」という言葉とは無縁で生きてきたと思っていました。noteでの椿の文章をそんなふうに感じてくれている方もいらっしゃると思うんですが、それはあくまでも甘い文章を書くからであって、私自身が「色っぽい」わけではないと思っていました。そんな感じでお伝えしてきたように思います。

だから、先日、会社時代の友人3人で飲みにいって、2人ともから断言して「椿は色っぽい」と言われて衝撃的でした。「そんなこと言われたことない」と否定しました。

だけど「いやいや、椿は色っぽい」と何度も言うので「いったいいつから思ってたの?」と尋ねると「昔から」と、いとも簡単に言うんです。

「言ってよぉ・・・。知らんかったやーん。」と動揺しました。

もちろん「どんなふうに」色っぽいのか聞きました。自分の見た目は色っぽくないと思っています。服装も派手ではないし、色っぽさを強調するような体型でもないし、別に色っぽい顔でもないです。だから一体どこに「色っぽさ」があるのかまったく分からない。

「なんていうかさ、もろい・・・儚い感じがする」んだそうです。守ってあげたいって空気があるとかなんとか。

知らなかった・・・。

いつも不安定な椿には似合いそうなそのセリフ。まさかリアルな私からも感じさせていたとは思ってもなかったです。

だって、別にモテなかったよ。色っぽい友達は周りにたくさんいて、そういう子たちはモテてたもん。

でももしかしたら私は彼氏がいつもいる人だったのでフリーな時期がほとんどなくて「モテる」タイミングがなかったのかもしれない。

いや、でもどうしてもそうは思えない。

私より可愛くて柔らかい子はいっぱいいる。男性を引き寄せるような色っぽさなんて私にはないはず。

あぁ、でも色っぽいんならもうちょっと自分をそう意識してればよかったかも。この歳になって知るとは・・・。なんか損した気分。

一緒に飲んでた1人の子はね、華奢で美人でかわいらしいんです。むしろ私よりも儚げです。そういう子が絶対モテると私は思っていて、こんなふうな女子になりたいとよく思ってたんです。でも、彼女は男っぽいらしいんです。もう1人の友達が彼女については「まったく色っぽくない」と断言するんですよ。椿は色っぽいけど、彼女は色っぽくないと。

色っぽいの基準がもうさっぱり分かりません。

だから男友達から「椿は危なっかしい」って心配されるんだよって言われました。その男っぽい友人曰く、私が家にちゃんと帰れるか心配でたまらないと言うんです。他の男性たちの場に私を置いて自分が先に帰るのはとても気になると。連れて帰られてしまうんじゃないかと気がかりだと。

だからやたらと飲み会のあとに「ちゃんと家に着いた?」ってラインをくれてたんだと言うもんだから、とっても驚きました。男友達も飲み会のあとにラインをよくくれるんです。「ちゃんと帰ってるか? 電車で寝過ごしてないか?」って。みんな親切だなぁって単純に思ってたけど、私は心配されていたのか。

衝撃で、でも、とてもうれしい。心配してくれてうれしいな。

あぁ、それともう一つ言われました。椿はとっても男性に甘えたいタイプだけど男性から甘えられるのも好きだよねって。母性本能も強いよねって。どうして分かるんでしょうね。みんな鋭い。

でも自分が男だったら椿は重いから無理って言われちゃいましたけどね。

ガーン。


#エッセイ #色っぽさ #心配 #友達 #飲み会

もしかしたら子供が生まれてから知り合った友人たちにはしっかりした面ばかりを見せてきたのかもしれません。ここでの私をリアルな世界で唯一知っている友人は子供が生まれてから知り合った友人で、彼女はリアルな私に「色っぽさ」を感じたことは正直なところ、まったくないと言っていました。

椿の文章を読むことで実は私がこんな人間だったのかと驚かせてしまいました。リアルな私と椿とのギャップに戸惑うほどに。

もう20年近くも母親としての自分を外側には見せていたんでしょうね。でも学生のときや社会人のときの友人たちは私を1人の女性として見ていた。その辺が私という人間の印象の違いにつながっているのかもしれません。

これまで自分の人生の半分近くを「母親」として生きてきてるんです。「守られる側」ではなく「守る側」の人間をしてきました。当然、しっかりするはずですよね。

数年前に仕事を始めてから自分が「母親」じゃなくて「女性」であると意識する機会が増えました。次第に奥に秘められていた「女性らしさ」とか「色っぽさ」とかが漂い始めているのかもしれません。それは既婚者としていいことなのか悪いことなのか分からないけどね。



お気持ち嬉しいです。ありがとうございます✨