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母の流木コレクション

約1ヶ月ぶりに、母のところへ薪拾いの手伝いに行った。前回の記事はこちら↓

娘の心配をよそに、母は着々と薪を拾い、長さを揃えてカットし冬に備えていた。前回と同じ場所の大量の流木は、ほぼ毎日欠かさず母が1人で拾いにきているうちにずいぶんと減っていたので驚いた。
この間に母は新たな薪運びの方法を編み出していた。麻袋に流木を詰め、紐で縛って縦に引きずりながら坂を登ると少しは楽に運べるよ、と。

確かに、手で抱えるより運びやすい。

母と4人の娘で田舎暮らしをしていたときは、足に障がいを持つ父とは離れて暮らしていたこともあり、家事育児もしながら畑仕事や薪作り、トイレの汲み取り、雪かき、屋根のコールター塗り…あらゆることを母は何でも自分でやってきた。
力仕事も自分でこなすためには、小さな力で大きなものを動かすことを色々と工夫してやってきたんだろうなぁ、と思う。私も同じ道をたどってきたので、よく分かる。
そんな暮らしの中に、母はたくさんの楽しみを見出していたのだと思う。

自然の造形美

母の家には、薪にならずにコレクションのように積み上げられている流木がたくさんある。曲がっていたり、見方によっては何かにみえたり...どうしてこんなに面白い形になったのかなぁ、と考え始めると燃やしてしまうのが惜しくてとっておくのだとか。

大物コレクションの一部

歳を重ねても、初めて出会うモノやコトに対して好奇心を抱けることは幸せだと思う。私もそんなふうに歳を重ねていけたらなぁ... 。

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