あちこちで一生言ってた愚痴だが

 入院生活つらい。

 酒が飲めない、濃い味の料理が食えない、肉が食えない……と言うのもつらいはつらいのだけど、同室(或いは近隣の)患者が概ねストレスの元だ。

 一番きっついのは概ね1/3から1/4ぐらいの確率で遭遇する我が儘ジジイだ。

  • 飯は食えないと言いつつ、間食を求める。(間食禁止)

  • 昼間は大体寝てる。

  • 上二つが原因で夜中に目が覚めて、ゴソゴソと活動する。

  • 暇なので看護師呼んだり、起き上がったり横になったりして、ベッドだの椅子だのの音を立てまくる。挙げ句、結構な声量で独り言をほざく。

  • 上記の一件で看護師とモメる。

  • 看護師の前では大人しいけど、いない時にぐちぐち何か言ってる。

 とか言うコンボをキメる。
 マジで大変。内容が多少ずれるけど、大体こんな傾向がある。

 そして、同室でありがちなのがクチャラーとトイレのドア閉めない奴。
 いや、普通に気分が悪い。
 イヤホンして結構な音量で誤魔化さないと結構神経に来る。

 あと、近隣でやったら声が甲高くて声がデカい人がおる。
 なんなら消灯時間過ぎても喋ってる。
 静かな生活を求めているんだ!

 看護師さんとか介護士さんとか、マジでいい人ばかりなので、それで救われている説がある。

 なので君がもし何らかの事情で入院することがあるなら、下記の注意をした方がいい。


暇つぶしの道具は一つでも多い方がいい(但し音の立てないもので)

 真面目にこれは必須。スマホだけだと足りないので、PCとかゲーム機とか本とかなんでもいいから手に入れとけ。
 あと病院がWiFi対応とは限らないので、povoみたいに一日使い放題とか、一週間使い放題みたいなフレキシブルな料金体系のSIM入れておけ。
 そうでもしないと、クソ高いテレビカード買って、人の不幸喜ぶような番組ばかり見ることになるぞ。

看護師や医者の言うことは聞け

 マジで我が儘言っていいことはない。
 自分の身の回りの世話をしてくれる人を、ないがしろに出来るという精神性自体が幼いので今すぐ大人になれ。
 そういう人に我が儘を言い続けて、折れる筈がないのだ。(看護師としても折れるとなし崩しに酷いことになるのは絶対に経験済みなので)
 そして、そういう我が儘を言う人に対して、医師や看護師のやることと言えば、制限をより強めることになるだけなのだから。

昼間は寝るな(医者から寝てろって言われれば別だが)

 昼間は何だかんだでやれることは沢山ある。
 PC広げてても文句は言われないし、ゲームのボタンを押す音で叱られることはないだろう。
 しかし、就寝時間を過ぎれば人の迷惑にしかならない。
 昼間はナンボでも独り言を言えばいいけれど、昼間寝てるジジイは、それを夜中にやりがちだ。
 人間寝ていられる時間は有限なのだ。
 ダルくても昼間は寝るな。


 あと、看護師が「絶対に一人で動くな」「トイレに行くならナースコールしろ」って言われたら素直に従っておけ。
 無視してブチ落ちるジジイが山ほどいる。

 一人なんかは二回連続で落ちて、挙げ句他の病棟へと移っていった。
 最初は普通に看護師との受け答えが出来ていた人が、最終的には相当に呆けていたので、多分頭かどっか打ってた可能性がある。

 まぁ、普通にブチ落ちると、骨折がないかレントゲンだのMRIだのを受ける必要が出てくるから、それだけで治療のスケジュールが遅れる。
 治療のスケジュールが遅れるということは退院が遅れるということだ。


 刑務所にいるのは楽だって言う話をこの前見たけど、入院も似たようなものだ。

 そこに安住して慣れきってしまえば、それはそれで楽なのかもしれない。
 でも、社会生活してこその人間なんじゃないかなとは思うのだ。

 自分のことは自分で決める。自分のしたいことをする。
 そういう欲求が萎えたら――社会に自分の居場所がないと自覚したら――人生はもうお仕舞いだと思っている。


 特に自分がリハビリ病棟に移ったとしたら、この機会は大切にした方がいい。
 プロに筋力トレーニングの助言を実質タダ(熱心にやろうと適当にやろうと値段は同じなので)で貰えるチャンスだ。

 そもそも足なり手なりが不自由な状態でも、安全に暮らせる配慮がされ、看護師の目が届く状態にあるのだ。
 そんな環境は、家に戻れば(実質)再現不可能だ。

 つまり、この環境で出来ることを最大限にしないと勿体ないということなのだ。
 こんな時間をリハビリに費やさず寝ているだけなんて、むしろ金をドブに捨てているようなものだ。
 寝るだけなら家でも出来るんだから。

 体力が衰えている状態からの回復は目を見張る物がある。
 まぁ出来ることがリハビリを頑張る以外の道がないと言うのもあるが、確実にその効果を実感できる。

 今まで筋トレやら体力増進やらの試みで成果が出なかったので、これは嬉しい発見である。

 努力しか手段がないと言う状況に追い込まれるのは、ある意味ポジティブな経験だろう。

 もし、入院というネガティブな状況に遭うとしても、そこから奇貨を手に入れることは出来るのだ。

追記

 三週間も入院していると、ベッドのいつも座っているところのクッション性が死んでくる。
 何かいい感じのクッション買っておけ!

追伸2

 無事退院できて、目出度くビール飲んで天麩羅食ってます。

 このあと馴染みの店巡りです。明日はBBWです。

 身体に良い訳ないですが、びっこ引きながら呑みに行きます。

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