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【小説】好きは口に出してみるものだな①

 美少女着ぐるみのROM専を告白した親友が見せた写真は、自分が着ぐるみを着た姿だった。

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※挿絵はDALL·Eを用いています。


 俺には一人の親友がいる。
 ダイキと言う奴なんだが、かれこれ中学からの付き合いだ。
 そして、それから同じ高校、同じ大学まで進んだ。
 マジでいい奴なのだが、とは言え俺以外の友達がイマイチいない。
 と言うか、人付き合いを広げるのが怖いようなので、俺は一人の友達として付き合っているのだ。

 勿論、そこで"付き合ってやってる"なんて気持ちはなく、俺と二人でいるときは割と楽しい男なのだ。

 尤も、そういう性分の男だから、俺が他の友達と遊びに行くときは「いいや」と言って身を引くのだ。
 ダイキとしても、ほどよく付き合う程度が心地いいらしい。

 しかし、俺も俺でダイキに関係ない趣味がある。
 着ぐるみだ。
 アニメの美少女のお面を被って(平たく言えば)女装すると言う趣味だ。
 大学に入ったぐらいにたまたまそういうアカウントを見つけて、そしてハマってしまった。
 バイトで貯めたお金でお面とタイツと衣装を手に入れた。

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