BONNIE PINKーthinking of you (2001)

彼女が日本語の歌を中心に歌うようになった当初の曲。
それまでは英語の曲がほとんどだったのに、この曲辺りから日本語の曲を中心に歌うようになった。音楽情報誌から英文法のミスを指摘されたり、様々な方面から多数の意見を寄せられたからだろうか。しかし彼女自身は「思いを届けるために、そんな小さなことにかまっている暇はないのです」と反論。確かにその通りだ。自分もその反論文を読んで、あっぱれと思ったものである。

自分はこの世界観がたまらなく好きだった。それは歌詞にこめられた彼女の思いと世界観があまりに美しすぎて自分にはまばゆい光となって心の底を照らしてしまうからだ。

彼女の歌詞は一話完結の物語のよう。ある男と女の不思議な出会いから始まる恋。

そんなドラマみたいな淡い恋愛に誰しもが憧れたはず。

また、この作品の前に「犬と月」という日本語歌詞の曲もリリースしている。その曲も不思議で素敵な世界観なので次に改めて紹介したい。まずは日本随一の歌唱力を召し上がれ。

福島県のどこかに住んでいます。 震災後、幾多の出会いと別れを繰り返しながら何とか生きています。最近、震災直後のことを文字として残しておこうと考えました。あのとき決して報道されることのなかった真実の出来事を。 愛読書《about a boy》