風に向かって走れ(谷口宗一)

1997年あたり。そう、あの暗闇の高校生活。
世間では安室奈美恵だのtrfだの。小室サウンド真っただ中。
一方でjudy & maryやスピッツなのどのバンドサウンドも流行りの一つ

ミリオンヒットが乱発し、音楽の価値を再考しようと言われ始めたのがこの頃である。

誰にも知られないおもちゃ箱のような音楽。自分はそんなアーティストを求めていた。そして聞き始めたのが谷口宗一だ。

いか天ブームの時にBAKUという3ピースバンドがあった。あまりパッとしなかったらしい。そして解散した。 谷口宗一はそのバンドのボーカリストだったのだ。いち早くソロデビューし、アーティスト活動を続けていた。

お世辞にも歌唱力があるとは言えないが、魅了されたのはその歌詞の突き抜けるような強いメッセージ性である。特にこの歌は背中から強く押し出されるようなメッセージ性を含んでいる。
学校をやめるときも、この曲が頭から離れなかったし、自分が信じた道を進もうと思う原動力となった。今になって聞き返すと、当時の生活が鮮明に蘇ってくると同時に今も自分も元気付けられる。

皆さんもぜひ聞いてみてください。

福島県のどこかに住んでいます。 震災後、幾多の出会いと別れを繰り返しながら何とか生きています。最近、震災直後のことを文字として残しておこうと考えました。あのとき決して報道されることのなかった真実の出来事を。 愛読書《about a boy》