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行ってきましたINDY500 2023!世界規模のレースを生観戦

こんにちは北米在住、なんちゃってモータースポーツファンのFalconです。
2023年!ついに念願かなって世界三大レースのひとつ、全米最大のレースイベントINDY500を生観戦してきました

今年は伝統のINDY500で2度優勝しているオーバル職人の佐藤琢磨選手が名門チップガナッシから参戦し、フリー走行や予選でも好タイム(実はINDYではLap timeではなく3週の平均速度mphで順位を決める)を出していたので期待も膨らみます。

琢磨選手の予選の様子。壁スレスレとは正にこのこと!
11900rpm、242MPHが表示されています!!予選はTV観戦

2時間前に会場入り

当日はレース開催3時間前くらいからインディアナポリスのいたる所が封鎖され、レーストラック行きの渋滞が始まるため、会場に近づくのも大変。
なんとか近くの住宅街で$20の臨時駐車場(民家の庭先や休日企業の駐車場など)を見つけ、徒歩20分ほどで会場入り。
スタンドの外は屋台屋台屋台、人、人、人の大賑わい。オフィシャルグッズ店は長蛇の列なので今回はパス、群衆嫌いの私はレース観戦に専念します。

"WELCOM TO THE RACING CAPITAL OF THE WORLD"の看板がお出迎え
レース世界の中心にようこそ! この先、人人人で真っすぐ歩けません・・・

ターン4が私の持ち場

私の席はターン4のスタンド席中腹。ターン3後からホームストレートを一望できるポジション。でもコースがデカ過ぎて、またマシンが速過ぎて、正直マシンを『観る』にはちょっと距離を感じます。
この点では田舎の小サーキットであるミッドオハイオの方がより近くでマシンを『じっくり』見ることができます。
目の前で起きていること以外は順位も含め、全てコースインサイドに設置された巨大モニター(コースが大きいので小さく感じる)で確認できます。

想像通りデカい!コース。隣のターン3すら見えない。思っているよりもターンの勾配は緩そう。

レース前のセレモニー

INDY500は米国のメモリアルデーと重なるため、日々国を守ってくれている兵隊さんへの感謝を形にしたパレード、演奏、演説などのイベントが行われ、国歌斉唱からのF-16戦闘機(近々ウクライナに供与されるやつですね)によるフライバイによって観客のボルテージは最高潮に達します!Wow!!
(本物のキャノンによる空砲や戦闘機の近接飛行は、ある意味でインディカーより迫力がありました!F-16は写真取れなかった・・・残念)

レース開始~中盤

INDY500は1周2.5mile(約4km)のビッグオーバルコースを201週で競います。
最初に全速力でターン4をマシン群が通過する際の観客席のテンションの高さは、まさに『熱狂』ですね! 老若男女みんなWowwwwww!!!!
最初の5~6週はスタンディングオベーションで声援を送りますが、レースが安定/硬直してくると、徐々に座席に座りはじめ、おとなしく爆音の中ビールやお菓子を楽しみます
(私はゲータレード片手に真剣にモニターで順位チェック)

速い!速すぎる!マシンをざっくりとした色でしか判別できない!!琢磨選手はどこだ??

オープニングラップから約半分の距離までは、ホンダの英雄:スコット・ディクソンに謎のスローダウンが起きた以外、クラッシュなどもなく淡々とレースが進みましたが、92周目に最初のクラッシュによるイエローコーションが出て、一斉に多くのマシンがPITレーンに向かい大混雑になります。

そんな中、PITを間違えてタイヤを轢いて飛ばす者や、ホイールスピンでマシンコントロールを失い他車に突撃する者も出て大騒ぎに。
しかも突っ込んだのがシボレー勢でトップを走っていたヴィーカイで、突っ込まれたのはポールシッターのホンダのエース:アレックス・パロウだったためトップ争いに影響が出る大番狂わせになります。
(私は「何してくれてんねん!?」と心の中で叫びましたが・・・)

右手間の金白マシンがピット最前列の青のマシン:パロウに横から激突!?これはお互い痛い…

レース後半~終盤

その後、レース再開後は150周目でクラッシュでイエローがあったものの比較的クリーンなレース展開が続きますが、185週目にマシンが横転し滅茶苦茶になる大クラッシュが発生!!赤旗中断となります。
一時ドライバーの安否が心配されましたが、無事であることがアナウンスされると観客一同拍手喝采!!みんなで無事を称えます
こういう一体感は素晴らしい文化ですね。

スピンしたマシンに軽く接触しただけでこの大クラッシュ!超高速バトルは常に危険と隣合せ

一方、このクラッシュ時に衝撃で捥げたタイヤがフェンスを越えてコース外に飛び出る恐ろしいハプニングも発生。一緒に観戦していた同僚と「観客席が心配だ。。」と会話はしたものの真反対のターン2側での出来事で現地ではその後どうなったかはわかりませんでした。
(後にニュースで奇跡的に人に当たらずケガ人なしと知りホッししました。)

レースはその後192周目で再開されるも早々にトップ集団で再びクラッシュ赤旗中断、さらにレース再開直後の196週目、残り5周という所で後方集団によるクラッシュがまたしても発生!!!
すぐにイエローフラッグが出ますが、事故処理中にレース終了となり歯切れの悪い結末を避ける判断だったのか、即座にレッドフラッグに切り替わり、三回目の赤旗中断となります。

結局レース再開は199週目、つまり残り2周の超スプリントレースとなり(米人はドラッグレースだ!と言っていた)、1位ホンダのエリクソンと2位シボレーのニューガーデンの一騎打ちとなりますが、Final LapでニューガーデンがオーバーテイクしINDY500を制する結果となりました。

ラスト2LAPで惜しくもシボレーのニューガーデンに抜かれるエリクソン
ニューガーデンは堂々のINDY500初制覇!

琢磨選手は終始10位前後の順位を保ち上位集団後方につけて機会を窺っている様でしたが、中盤に起きた明らかなスローダウンで順位を下げてしまった事などもあり、『ラスト2周』でトップ争いに食い込めなかったのは残念でした。結果は7位でした。
それでも予選の速さや安定したレース運びなど、チップガナッシが10位以内に4台入るなどチームに貢献しことは間違いないと思います!
来年も三度目のINDY500勝利にチャレンジする姿を是非見たいですね!!

2017年、2020年 伝統のINDY500にその名を刻んだ生ける伝説のレーサー
その記録を三回に伸ばす事を期待せずにはいられない!

INDYレース生観戦で得た感想

  • 世界最大と言われるレースイベントの雰囲気、臨場感を味わえた

  • ロードコースでは見ることのできない圧倒的速さは必見

  • 自動車メーカーのテストコース並みの巨大な伝統あるコースも必見

  • 意外とレース全体を把握できるモニターは便利

  • 速すぎてマシンの挙動は肉眼では分からない(ライン取りは見れる)

  • やっぱり人多すぎ(これはしかたがない)

  • $100程度のシートだと狭い簡易座席、立ち座りし難い

  • ターン1か2の方がバトルを生で見れるかも?(チケット値段が違う?)

  • 暑さ、日焼け対策、サングラス、十分な飲み物は必須

  • あまり写真は撮れない?

これらを踏まえ、来年はマシンの凄さを身近で感じるために予選やプラクティスを生で見に行き、レース当日は自宅でTV観戦というのが実はベストなのでは?と感じました。
予選はTVで見る限り観客席ガラガラだし(チケットもたぶん安い?)、速度は本戦より断然速い!(トップエンドで245mph(約390km/h)に迫る!)
来年はこの狂気のスピードを、もう少し近くでじっくり見てみたい!!

5月末時点でのレース成績(トップフォーミュラ)

インディは今のところ、ロードコースに強いホンダ、オーバルに強いシボレーといった感じか?F1はもう一つの三大レースモナコGPもレッドブル(ホンダ)が勝って連勝中。

インディカーシリーズ次戦は、シボレーの本社お膝元のデトロイトGP!
ロードに強いホンダか、地元シボレーが意地を見せるか、熱い市街地レースを期待したいですね♪
最後までお読みいただきありがとうございました。

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