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Diablossa高田FCユースこの夏の課題…やればきっと強くなる!~奈良クラブユース戦を観戦して~

■まえがき
U18日本クラブユース選手権関西予選ノックアウトラウンド1回戦となるDiablossa高田FCユースと奈良クラブユースの奈良県ダービーの一戦を観戦して来きました!

https://note.com/falcon_oldman/n/n694fe834db15

Diablossa高田FCユース:赤
●Diablossa高田FC 1―7 奈良クラブ○

久しぶりのノックアウトラウンド進出にnoteまで書いて期待していた奈良県ダービーの結果は公式記録にある通りDiablossa高田FCユースの完敗と終わりました。

今秋に開催される関西地域リーグでは絶対に奈良クラブユースに雪辱すべく個人的な見解になりますが今から3ヶ月間サッカーを知る事で改善可能な課題を書きました。

これは監督やコーチスタッフの指導を主に技術習得することは大前提な上で、試合を見て不足しているものは何か客観的な意見を聞きたいと一部の声もあったので、副教本として選手達へゲーム中に意識おいた方が良いと思った課題をピックアップしておきます。

『やるか!』『やらないか!』は君たちの自由だけど高田ユースのメンバーなら3ヶ月間もあればサッカーを理解してきっと強くなると思います!

だって県リーグ開幕戦で見せた全敗しそうなボロボロなゲーム内容の状態から1ヶ月間で、県2部リーグで戦えるところまでレベルアップしたので少し頭を使うだけで見える景色は変わると思います。

その為にも今週から再開される県リーグの公式戦や夏の遠征で組まれる強豪チームとのトレーニングマッチ等で、実戦経験を積んで8月末~の県リーグ終盤及び関西地域リーグ(Town Club CUP 予選)に備えて新たな自信を掴んで下さい!

■奈良クラブ戦で見えた課題
【試合前の心構え】
①モチベーションアップ

これはめちゃくちゃ大事ですよ!
試合を待っている時に各々ボール触ってアップしているつもりなのかもしれないけど、チームとして対戦相手に対してどういうゲームプランで入ろうとか話し合って、選手一人一人のベクトルを同じ方向に向けて気持ち高めた方が良くないですか?

サッカーは11対11でやるスポーツなので一人でも逸脱したプレーをすると奈良クラブユース戦の様に、そこから崩壊して失点に繋がりゲームは壊れてしまいます。
ホント一瞬にして崩れるのは怖い

具体的に言うと奈良クラブユースの監督が高田ユースに対するゲームプランについて入念に説明していた同じ試合前の時間帯に、高田ユースの選手達は残念ながらボール触ってただけでした…

試合直前のベンチ前で監督からミーティングあるのかもしれないけど、恐らく端的に話されるだけなので予め選手達で話し合っていた方が良い予習になると思います。

そうすれば監督からのミーティングでもこの場合はどうしますか?とか質問も出ると思うしメンバー同士の意思確認にもなります。

そうしないと一体誰の試合やねん!ってなるし、これから対戦する相手の事を何も考えずに漠然とKICK OFF迎える事になるのです。
そんな事で本当に勝てると思ってるの?ってところになりますよ…

主力3人が負傷で試合に出れなくてJFAにトップチームを持つアカデミーの奈良クラブユース相手に勝てない…と最初から気持ちが落ちてたのかもしれないけど、そんなのはただの言い訳にしかなりません…
逆に空いたポジションを奪うチャンスだから代わりに出場する選手は張り切らないとダメですよね!

とにかく試合前に選手全員でモチベーションを上げて目の前のゲームに挑むべし!
楽しいfootballの時間にプレーするんだからゲームするつもりで気持ち盛り上げるのは簡単でしょ?

【ボール非保持編】
②プレッシングの目的
奈良クラブユース戦のゲーム立ち上がりは上々のデキやったです!
ボールホルダーに対して素早く前からプレッシングをかけて、DFラインも高くコンパクトにゲームへ入り、奈良クラブユースも最初はバタバタし受けに回ってたので選手達も手応えあったと思います。

しかし徐々にプレッシング行った際に剥がされて奈良クラブユースに主導権を与える様になり一つ疑念が浮かび上がりました…

それはプレッシングってボールホルダーから直接ボール奪う事だと思ってない?ということ…

高田ユースは1対1の対人練習をよくやってたんだけど今でもそうなのかな?
そのためボールを奪う事がプレッシングと理解している可能性はあるかも…と思いました。

前線からのプレッシングってボールホルダーに対してパスコースを制限かける事だからね!

前列でボールホルダーのパスコースを制限し2列目以降で受け手をハメてパスカット等でボール奪う。

その為コンパクトにDFラインを上げてスペースを少なく密集地で奪いやすくしているんだからね!

でも奈良クラブユース戦ではガンガン飛び込んでて最初は相手も慌ててくれたからボール奪えてだけど、落ち着きを取り戻されてからは勢いよく飛び込んで来る所を逆手に取られ、背中の空きスペースをドリブルで抜け出されたあと高田ユースは後ろを追いかけるだけとなり守備を無効化にされたよね… 

そうなるとコンパクトにしている分DF最終ラインの裏には広大なスペースがあり、快足の脚を持つ前線の選手達に抜け出された瞬間に、ボールホルダーからスルーパスを出されると、もうオフサイドを取らない限り万事休すです。

だからプレッシングで相手選手が前向いてボールを持ってる時はパスコース制限して直前で止まる!
背中向けてボール受けた選手には身体当てて前を向かさずボールを下げさせる!

要はボール奪えたら最高!
例えボール奪えなくても攻撃を遅らせれば上出来なんです!

因みに遅らせると言えばプレッシングで飛び込んだ所をカットインされて内側にドリブルされるのと、飛び込まずに並走しながらサイドへ追いやって縦にドリブルさせるのとどっちが良いと思う?
少し考えたらもう答え出たよね!

最近知ったんだけどサッカーって得点するのも大事やけど、まずは相手に得点させない様に自陣ゴールから出来るだけボールを遠ざける等、徹底的に意地悪く相手の攻撃を邪魔して下さい!

そして相手がイライラして敵陣内でパスミスしたボールを奪えば大チャンスなので!
(まぁ…高田はこれやられて失点しているケースが多いのだけども…)

これでこの前の試合で奈良クラブユースが気持ち良さそうにプレーして楽しそうにゴール決めてた理由は理解できたと思います。

もしプレッシングの目的と攻撃を遅らせる対応を知っていたら奈良クラブユース戦の7失点の内4、5失点は減らせたと思います。

③被カウンター対策
高田ユースはDFラインを上げてライン間をコンパクトにするスタイルなので試合中には必ずカウンターピンチは訪れます!

問題はこの被カウンターリスクの回数を出来るだけ減らす対策と、実際カウンターされた場合の対策を準備しておかないと、対戦相手のレベルが上がった時に怒涛の如く失点を繰り返します。

奈良クラブユース戦の場合だと敵陣ゴール前に押し込んでいる時にボールを失い、パックリ開いた空きスペースど真ん中レーンをドリブルやパスを通されて、自陣に向かって抜け出されたカウンターシーンが多かったと思います。

敵陣ゴール前でサイドから中央への横パスをカットされると味方選手を置いて行かれて、守りが手薄になる致命的なカウンターになるので、敵陣ゴール前で相手DF陣が待ち構えている状態では、よっぽどフリーじゃない限り無闇にセンター付近で横パスを出さず、サイドから縦パス差せる様に受け手は横で受けるのでなく、守備ブロックのCBーSB選手間を抜け出す様な仕掛けで裏を狙ってほしいです。

ドリブルでも同じく中央突破で相手ブロックに対して中央から真っ直ぐ縦に仕掛けてボール失うと、これも一気に背中取られて空きスペースを抜けられるので、ペナルティエリアサイドから仕掛けるとか、サイドから斜めのカットインにするとか、ボール失った時に最短ど真ん中レーンを走り抜けられない様に中央は閉じて下さい!

…とは言ってもサイドチェンジするシーンもあるので落として底循環にするとか、ドリブルで中央突破する選手がいたら最終ラインのCB以外の近い選手が、中盤のセンタースペースを埋めるとか、必ずど真ん中のレーンは空けずにポジション取りして埋めてほしいです。

これなら万一カウンター受けても中央からではなくサイドなら、ゴール前にクロス上げられない様に並走して遅らせるプレーを選択すれば、仲間のプレスバックの時間作れるので守備が間に合います!

あとはDFラインを高く上げた場合の裏スペースにロングボールでカウンターを受けた場合の為に、GKがある程度スペースをカバー出来る様にGKの立ち位置をもう少し前に上げる必要があります。
そうでないとDFとGKのライン間にアーリークロス等を入れられると危険なシーンとなるからです。

②プレッシングの目的③被カウンター対策の両方を理解していれば奈良クラブユース戦の7失点とも防げたかもしれません…

もしそれが出来ていれば主力不在の当日メンバーでも拮抗したゲームに持ち込めたと思います。
そう思うと勿体ない試合をしたな…と思うでしょ?だからサッカーを理解しましょう!という事です。

④オフサイドトラップ
DFラインを上げて高くすると守備のリスクは出てくるのでオフサイドトラップで攻撃回避できる様に準備しときたいです。
高田ユースってあまりオフサイド取れてない様な気がします!

例えば最終ライン4、5人が揃えてライン上げてオフサイドを取るのって難しくないですか?
だからDFリーダーの選手(例えば⑤番)がDFラインより一歩落ちて最終ラインとなり相手ボールホルダーが蹴る前にラインに戻りオフサイドトラップを仕掛けます。
そして蹴った瞬間には直ぐ落ちて深さを取りオフサイド取れなかった時のリスクを回避して下さい。

⑤被コーナーキック対策
高田ユースはフィジカル的にセットプレーに弱いので弱いなら弱いなりの高田ユースに見合う対策案を考えてみました。

対戦相手によりますが高田ユースはフィジカルで劣る場合が多いので、ニアポストに1人とGKと相手選手の間に1人置いて、あとは基本的にマンツーマンで対応します。

それだけだと多分これまでと変わらないと思うので、前線にカウンター要員のFW2人残してDFとFW間にこぼれ球回収要員となるIHを1人置くとどうなると思いますか?

おそらく相手チームは最低4人、若しくは脅威を感じてくれたのなら5人がCKには参加せず高田ユースのカウンター準備に人数を割いてくれると思います。

そうなれば自陣ゴール前攻防でGKとマンツーマン守備の負担も少しは減ると思うのでご検討下さい。

【ボール保持編】
⑥ワンツーパス

ボール保持の時に感じたのは高田ユースってワンツーパスで前進する事が少ないよな…ってこと!
サイドの崩しにはドリブルよりワンツーパスの方が効果的なので、両サイド共にWBーIHーWGーFWで前進ルートのポジショナルを取り、少ないタッチ数でパスを繰り返し敵陣のゴールへ向かって下さい!

⑦横移動 (寄せて広げる!)
幅を使った攻撃は底循環で相手の守備ブロックを左右にスライドさせながら、相手選手をボールサイドへ寄せる事が出来たら、サイドチェンジの為のポジショナルに取るパスルートを使い、一気に遅攻→速攻のスイッチを切り替えて手薄な逆サイドへの展開からサイドアタックして相手の守備ブロックを攻略して下さい!

⑧縦移動 (押し込んで戻す!)
深さを使った攻撃はロングフィード主体で考えると良いと思ってて、相手の前プレで自陣押し込まれた際に慌ててボールを失うのは絶対に避けたいので早めに敵陣対角へのロングフィードで相手守備陣を押し下げていきたいです。

この時は先にFWとWGには走り出して貰ってボール保持が出来る様にSBも後を追いかけサポートして、コーナー付近及びゴールライン際まで押し込んで貰いたく、無理でも最低相手のクリアでマイボールのスローインまで持っていきたいです。

そしてゴールライン際まで押し込んで深さが取れれば、相手DFラインを押し下げて出来た敵陣ペナ付近ゾーンのスペースに、アンカー及びIHが走り込んで前線から落とされてきたボールをシュートまで持ち込んでほしいです。
要は押し込んで戻してシュートするパターンを作って下さい!

【システム編】

4バックの場合
3バックの場合

⑨自陣最終ラインでの守備対応
これまで観戦した高田ユースのシステムは4バックと3バックの2通りありましたが3バックの時の方が守備が安定してました。

これは考えてみたんですが相手チームの前線選手の足が速く強力な場合、4バックのCB2枚では抑え切れなくなり連鎖して両SBのポジションも随時低くなるという悪循環に陥ってる様に思います。

SBの立ち位置が低いと攻撃時もWGが孤立してWGーSBーIHの三角形を作れないため、相手SB裏にロングボールを蹴っても押し上げれず逆に押し下げられてしまいます。

その点、3バックの時はCB3枚になるので相手チームの前線選手が強力でもある程度抑えられるし、ボールサイドと反対サイドのSBは不安なく高いポジションが取れるので、そのサイドの相手SB裏にロングボールを蹴ると3対2の数的優位を作れて押し込めるからです。

もし4バックでゲーム入って相手を上手く押し込めない様だと、ゲームの途中でも3CB+2WBに修正して見るのも良いと思います。

⑩敵陣最終ラインへの攻撃対応
2トップの時によく見かけるのは2人共も同じタイミングで裏抜けしようとするので相手チームのDFラインも守りやすそうです。
2トップだと落ちるFWと裏抜けるFWで息を合わせてDFラインにプレッシャー与えたいです!

その点、1トップ+2WGの場合だと1トップは落ちても裏抜けしても1人だと自由だし、両WGはドリブルでカットインしてもハーフスペースを裏抜けしてもサイドからクロス上げても自由なので、前線3枚に躍動感が出て常に相手DFラインにプレッシャーを与えていました。

因みに裏へ抜ける走りは工夫した方が良さそうだと思いました。
最終ラインの守備選手に対して一旦戻って巻くように走ったり、斜めに走り抜けたりしながらスルーパスとのタイミングに猶予時間を持たないと、直ぐオフサイドに引っ掛かってしまうので気をつけた方が良いなと思います。

以上から今年の高田ユースは攻守のバランスから1-3-4-3のシステムが合っているという印象です。

■あとがき
奈良クラブユース戦を観戦して改善した方が良いポイント10個を書き出しました。

イメージ図がなく言葉の羅列で理解し難いところもあったかもしれませんが、この内容はボクの教科書となっている小嶋さんのnoteに全部図解入りで載っているので、詳しくは無料記事集だけでも読んでサッカーを理解して下さい!

これから試合でトライ&エラーを繰返しながらDiablossa高田FCユースが成長していく姿を楽しみに期待し応援を続けていきます!

皆がんばって強くなって下さい!

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