マイラーズC 予想メモ


コース形態

過去記事より引用。

フルゲート18頭かつ3.5Fある長い向正面&最初2F平坦での先行争い、そして淀の坂の登り下りを経て直線のスピード勝負となる。
よってペースの緩むところが少なく、緩急の少ないペースになることが多い。ただし、下り坂がないのでテンはそこまで速くならない。3F34秒後半〜35秒前半になることが多い。その中で、淀の坂を乗り越えつつもどう脚を溜めていくかが勝負のポイントとなるだろう。前半の下り坂がないぶん、東京マイルよりもややスロー寄りになることがあり、下り坂からスピードに乗せて4角を回るぶん馬群が広がるので、もちろん隊列やTBにはよるがロスなく回ることによる前残り決着の可能性が上がる。
直線前にスピードに乗せやすい舞台なので、立ち回りの能力や瞬発力も欲しいところ。

TB想定

開幕週のため様子を見ること。

ソウルラッシュ

G1ではワンパンチ足りない感があり、重賞では安定勢力という立ち位置だったものの、マイルCSでは2着に好走した。
しかし、マイルCSは安田記念に比べるとソングラインやガイアフォースなどG1級が減っていたうえに、残る主力だったシュネルマイスターやセリフォスが揃って自爆したことで代わりに浮上した、という感がある。3着にせいぜい重賞級のジャスティンカフェということからもそれが窺える。
内を上手く使えるという強みもあり、安定感という意味ではこちらの方が上で、多少前受けもできる。
セリフォス以外のメンバーは重賞で通用するどころかOPで戦えるかどうかの馬も多く、まともにやれば相手は1頭のみである。
よって、勝ち切れる可能性が高いと見て高評価するのは必然と言える。
1着候補。

セリフォス

超ハイレベルといえた昨年安田記念の2着馬であり、一昨年のマイルCSは他馬を大外一気で撫で斬りする素晴らしいパフォーマンスを見せた。
ソウルラッシュも千切っており、まともに力を出せればこの馬が最も強いと言える。
ただし、気性が難しく、出していくと掛かるタイプなので、一昨年の富士SやマイルCSは敢えて中団に控えさせて差す競馬を教えて結果を残してきたという背景がある。
昨年のマイルCSは外から出していく選択をしたものの、壁を作れず掛かりっぱなしで淀の坂全てで力んで消耗してしまったのが敗因でありレースへ力を出しきれなかったもので力負けではない。
香港マイルも前壁で進路がないためのもので度外視可能である。
よって、能力を発揮さえすれば巻き返す可能性は十分で、それができれば相手になるのは1頭のみである。
1着候補。

トランキリテ

洛陽Sはよく追い込んできた2着ではあるが、ややハイペースの展開が向いた感は否めず、勝ったドゥアイズも牝馬限定重賞までの馬である。
3勝クラスもそれなりには走っていたが何度も負けており、いきなり重賞で通用する材料は少ない。開幕週で内有利で前が止まらない馬場であれば尚更厳しい。
見送り。

エエヤン

ダービー卿CTは結果的にそこまで速くないペースを大逃げの形で楽に行かせてくれたことによって展開に大きく恵まれたので高評価は不要。
気難しいのもありこの馬が好走するには早め先頭の立ち回りができるかどうか以外にはないと思われる。
今回も楽に先行できてTBが向くようであれば、一応抑えることも検討だが、なにせ2頭以外の相手が低レベルすぎてこの馬が押し出されて人気になりそうなので買いたくはない。
3着候補

ニホンピロキーフ

元町Sは出遅れたうえに直線進路が狭くなってスムーズに追い出せずフラフラしながら厳しい競馬を強いられたので度外視できる。
飛鳥Sはドスローで位置取りと進路の差なので力負けとまでは言えない。
関門橋Sは3角で馬群の中から進出して抜け出して着差をつける文句なしの内容で、今回マイルにカテゴリ弱化ならば、上がり馬としてはこの馬は悪くない。
ただし、G1で通用している2強がいるかなりの相手強化となるのは事実で、好位で流れに乗れてどこまでやれるか。
3着候補。

コレペティトール

京都金杯は弱いメンバー構成のうえにかなりの内有利TBをインベタでロスなく差したものでそこまで評価はできない。
ただ、メンバー的にも2強以外は弱いので、一応重賞実績を最大限評価して抑えに止める。
3着候補。

セッション

京都金杯はかなりの内有利で楽に番手を確保してそのままインベタで雪崩れ込んだものであり高評価は不要。
ダービー卿CTは離れた2番手になったしろ負けすぎ。
よって、力が足りない可能性が高そう。
見送り。

ソーヴァリアント

富士Sの3着はナミュールはともかくレッドモンレーヴにも完敗の内容で、重賞級マイラー相手だとやや力が足りない。しかし、OPメンバーよりは戦えてはいた。2強を除けば比較的上位の扱いはできるので、それなりに評価は与えていい。
3着候補。

ボルザコフスキー

六甲Sはロスなく乗ったうえに差しに展開が向いたものであり、買ったことはそこそこ評価しつつも、差し脚質で買うなら2強を買うべきなので、開幕週で前が止まらなければ基本は厳しい。
見送り。

トゥードジボン

京都金杯の3着はかなりの内有利TBの内3番手追走に恵まれて雪崩れ込んだものなので高評価は不要。
東京新聞杯も六甲Sもその実績に見合わない負け方なので、やはりメンバーが弱かったうえに力以上にかなり恵まれたと考えるべきで、基本的には厳しい。
内枠を引いてすんなり逃げればなくもないが…
見送り。

リューベック

昨年中山記念こそそこまで悪くは無かったのだが、中日新聞杯以降は全くいいところがないので、故障の長欠明け以降はちょっと力が落ちてしまった感がある。
見送り。

エアロロノア

去勢明け。
休養前は重賞級の走りはできており、エプソムCの5着も前が残る流れがあったため着順ほど悪くはない。
ただいかんせん差し脚質なので、開幕週で2強とセットで差し3頭で決まるかと聞かれると…という話になってしまう。
3着候補。

フリームファクシ

京都金杯も東京新聞杯も内有利TBだったため、枠の時点で既に恵まれておらず、外を回って伸びなかったもので度外視可能である。
そのなか京都金杯では重賞馬アヴェラーレとともに外から伸びており、内で恵まれた上位3頭よりは評価できる。
前に行く競馬もできるので、敗因明確で人気急落なら狙える馬である。
3着候補。

ノースザワールド

六甲Sは展開に恵まれても伸びきれずという内容。東風Sの2着は悪くないのだが、勝ったディオはダービー卿で大敗(多少言い訳はできるが)。この馬自身も重賞にたくさん出ているがどれも決め手が足りず見せ場がなかったので、厳しいか。
見送り。

アリストテレス

相手弱化の大阪城Sも6着止まり。一時期の輝きがないので、復調気配が見えない限りは厳しい。
ただ、この馬の走りを京都でもう一度見たいとは思っていたので、どこまでやれるかどうか。
見送り。

ビーアストニッシド

先行馬が意外にも少ないので、すんなり逃げや番手に収まれば可能性はゼロではない。
六甲Sは逃げようとしたが絡まれてペースを上げられてしまったもの、コーラルSはダート。リゲルSはドスローの位置取り決着なので、3.4番手ではなくもっと前を取るべきだった。
よって、近走内容的には力が足りない可能性が高いが、全く人気がないようなら開幕週に恵まれることを期待して買うのは悪くない。トゥードジボンと力差はそこまでない。
3着候補。

スパイダーゴールド

新潟大賞典は1人気だったが…それ以降はほとんど見せ場がない。
買う要素はあまりないだろう。
見送り。

総評

差し脚質なら2頭が頭3つ抜けてるので、TB次第だが開幕週らしく先行馬がもう一席、という構図になる可能性は非常に高い。
同じ内有利TBだとしても、東京新聞杯と違うのは先行馬で重賞級がいないということ。
つまり、TBに恵まれても東京新聞杯ほど内前残り決着は望みにくい。やっぱり買える馬券はないんじゃないか…?

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