新潟大賞典 予想メモ


コース形態

過去記事引用。

新潟外1600からさらに2F下げたところをスタートとして繰り広げられる、国内唯一のワンターン2000。
(まあ、東京2000もほぼそうだけど…)
ほぼ5Fの向正面、650m以上の直線と広い設計であることから、直線勝負も効くのでコーナーワークはそこまで問われず、その点はラフになりやすい。
隊列が決まるまではペースは上がったとしても、それでもまだ向正面は長く残るし、3角の上り坂&スパイラルカーブで息を入れることは可能。4角の下り坂からが本当の勝負となる。
伸びる部分をすぐに奪い取りながら前に出る加速力、トップスピードが大事なのは言うまでもない。

なお、やたら縦長になって逃げ馬放置のような展開になることが多いが、新潟は大部分が平坦でコーナーも急で息が入るし加速がつきにくいためTBにもよるが東京より普通に前残りが決まることは覚えておきたい。

TB想定

先週を見る限りやや内有利〜フラットかなと思われる。

レーベンスティール

香港ヴァーズの敗戦は海外適正の面もあるため度外視可能として、セントライト記念は内有利のTBがあったとはいえソールオリエンスに勝ち切り世代準トップレベル(ベラジオオペラと同等)にはあるといえる。
キャリアはまだまだ浅いものの、十分素質を買われている馬なのは間違いない。
4歳世代はスピードに長けている馬が少なく低レベルといわれているのだが、ハンデ重賞となればさすがに話は別で、ノッキングポイントが新潟記念を制したり、ドゥレッツァが金鯱賞で3着以下を離していたりとG1でなければ格好は付けている。
そう考えると世代トップに肩を並べられるだけの馬がハンデ重賞に出てくること自体が場違いレベル。ハンデ重賞にしては実績馬が多くやや相手が揃っているとはいえ58kgで済むならここは勝ち負けしなければならない。
1着候補。

ヨーホーレイク

金鯱賞は2年ぶりを考えると前進気勢もあったし、休み明けにはなかなか厳しいペースを前受けして他のOPレベル相手には先着する走りはできていた。ただし、全盛期は同じく旬だったステラヴェローチェを競り落とすくらいの強い競馬ができていたことを考えるとプログノーシスに離されたのはやや残念であるし、若干内有利のTBを生かした点も加味する必要がある。
つまり、このくらいの重賞ならまだ通用しうる実力はありそうであるのでここは復権を見せたいところだが、叩き2戦目で人気しそうな点、59kgなら許容範囲ではあるが金鯱賞だけで判断するならそこまで力が抜けているわけではないので、取りこぼす可能性はあるので軸向きとまでは言えない。
1着候補。

キングズパレス

3勝クラスで何度も足踏みしているものの、ほとんど崩れておらず、負けた相手にはOP勝ちのリフレーミングや重賞連続好走のチャックネイトがいたりと相手に恵まれてきたわけではない。差もそこまでなかった。斤量56kgも悪くないが、今回相手にそのリフレーミングがいたり、彼をはじめとして実績馬が多くいること、彼自身人気先行型なのを考えると好走の可能性はあるが馬券的には評価を下げるのは1つの手である。
3着候補。

デビットバローズ

大阪城Sの2着は勝ち馬がステラヴェローチェと考えるとコース取りの差の負けなので昇級初戦としても立派だが、ステラヴェローチェは往年の強さはないので過大評価は禁物だし、逃げ馬が3着に残るように決して速いペースとは言い切れないので好位外から競馬したことが向いた可能性は否定できない。
今回は相手もやや揃うので、好位で流れに乗れてどこまでといったところ。
3着候補。

ノッキングポイント 

新潟記念勝ち馬でコースとしては問題ない。勝ち方としては54kgでロスのない競馬に恵まれたところは多少ある。
菊花賞の大敗は前残り展開のうえ勝負どころで不利があったため悲観するようなものではないし、距離が長かった可能性もある。
金鯱賞は追走で手一杯で負けすぎの内容だが、新潟2000はスローペースになりやすいコースではあるしワンターンなので、器用さがあまりないこの馬にとっては多少楽に走ることはできそう。
新潟記念同様ロスなく運べれば巻き返す可能性はある。
2着以下候補。

ヤマニンサルバム

金鯱賞は強引に逃げに参加してペースを守れなかったもので度外視可能だが、中日新聞杯は相手が弱いなか好位内をロスなく立ち回って恵まれたし、オクトーバーSも楽逃げさせてもらえたことによるもの。
相手関係的にも抜けてはいないので、58kgもやや向かい風か。よって、内枠を引いて内をロスなく立ち回れればというところ。
3着候補。

リフレーミング

福島民報杯は出遅れ、ややスローながらも外からまとめて差し切る好内容だが、よく見ると道中は内目でロスなく回っていることと、55kgの軽斤量に恵まれた感もある。
今回は57kgと実績馬相手でもそこまで恩恵がない点を考えると、前走同様ロスなく脚を溜めて直線どこまで脚を延ばせるかというところである。
3着候補。

マイネルクリソーラ

中山記念の5着は4着のソールオリエンスほどではないにしろ外を回って追い込んであり着順ほど悪くない。ソールオリエンスのほうがどう見ても強い内容で過大評価まではできないが、中山金杯3着のときよりはいい競馬はできていた。相手関係的には大きくは変わらないので。立ち回り次第では巻き返して好走も考えられる。
2着以下候補。

ダンディズム

福島記念は前が潰れマクリ合いの展開にも恵まれての2着だが、出遅れのぶんの差なので勝ちには等しい。とはいえ、毎回出遅れる馬なのでその点はあまり信用できない。
スピードで差す馬ではなく上がりがかかる消耗戦でバテ差す馬なので、開催末期や冬場の福島や小倉で活躍していたというところはある。そのため小倉大賞典では内前展開とはいえロングランに置いていかれてしまった。
ワンターンの新潟はスピードに寄るのであまり歓迎できない舞台ではあるが・・・
前潰れが見込めれば抑えまでだが、道悪など助けが欲しい。
3着候補。

セルバーグ

小倉大賞典の3着は大逃げを打ったことで縦長になり前を放置してくれた展開と内有利TBに恵まれたものであるため、そこまで評価はできない。
ただし、今回逃げそうなのがこの馬とホウオウアマゾンくらいなので、(ヤマニンサルバムはその番手っぽいし)前走同様単騎で行き切ってTBが向けば、後方が直線で差せるだろうと放置してくれる可能性があるので行った行ったの可能性を考慮する必要がある。
3着候補(TB次第では昇格)。

ブレイヴロッカー

京都記念、金鯱賞ともに見どころがなく敗れているので現状OPまでの馬かなというところ。
差しが届く展開ならとは思うが、このメンバーで新潟記念で穴を出すなら前の馬かなという感じはあるし、差し馬買うならレーベンスティールやマイネルクリソーラでいいよね感も。
見送り。

カラテ

昨年勝ち馬で、昨年は不良馬場、58kgをものともせず3着以下を千切る素晴らしいパフォーマンスだった。
その後は低迷しているし8歳馬なので衰えている感があるものの、中距離の重賞級以上だと相手が悪かった感もあるし、2000で好走しているのは一昨年新潟記念も含め新潟だけなので、本質的にワンターン向きなのかもしれない。
59kgではあるものの、「衰えた」と思われているのであれば、相手弱化で得意舞台で巻き返す可能性に賭けて全ツッパ案件?
1着候補。(一発穴)

ホウオウアマゾン

阪急杯などで好走しているように中距離だと厳しい可能性は高いが、中山金杯の5着は斤量を考えても0.4差なら相手次第ならギリギリ通用しそうなところは見せていた。
先行馬も多くないので、逃げるかセルバーグを行かせての番手でロスなく運べれば穴を出すチャンスも。
2着以下候補。(一発穴、TB次第で昇格)

ファユエン

ここまでの重賞3戦は全くいいところがなかったので、通用していない可能性が高く厳しい。
見送り。

シーズンリッチ

金鯱賞の内容はマイペースを刻めなかったと度外視できなくもないが、神戸新聞杯をみても楽な展開から沈んでるし力が足りない可能性が高い。
小倉大賞典セルバーグのようによっぽど楽に逃げる以外は好走を考えにくく、買いづらい。
見送り。

ヴァンケドミンゴ

お勤めお疲れ様です。というところ。往年の強さはなく、買いづらい。
見送り。

総評

パッと見はどう考えてもレーベンスティールが強いはず。ここで負けるわけにはいかない。
差し脚質なので、穴を出すなら内有利TBや前残り展開。
そうなるとホウオウアマゾンやセルバーグに注意を払いたいし、カラテの巻き返しにも期待はしたくなる。
ヨーホーレイクに2年前のような強さはないとみて包囲網を敷くのが戦略としてはいいのかもしれないが、前には行けるし相手も強くないので・・・
オッズを見て考えておけばいいのではないか。

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