フローラS 予想メモ


コース形態

過去記事引用。

1コーナー奥からスタートする東京競馬場のコースの中でもかなりトリッキーなコースである。(王道距離なのに)
周回競馬と違ってコーナー3つ。ほぼワンターンのような競馬になる。レース質がスピードにかなり寄ることがほとんど。そういう意味では、力を出しやすいコースとも言えるかもしれないが…
改修されて少しマシになったとはいえ、2コーナーまで1Fもなく、フルゲートに近づくほど外枠(特に先行)は主張しようとするとコーナーで遠心力により外に振られるため不利。(ちなみに、改修前は今よりもコーナーまで20mほど近く、しかもコーナーもキツかったため圧倒的に内枠ゲーだった。)
2角を出るまでは馬群が凝縮することも珍しくないので、外枠の馬はロスを抑えるためにスムーズに内に切れ込んでポジションを取る必要がある。(このため、よく2角までに制裁になるほどの不利が起こったりする。ちなみに昨年の天皇賞秋も起こっている。)
スタートしてすぐに下り坂が始まり向正面半ばまで続くので、その後はスピードに乗せたまま長い向正面で主張したい馬とジックリ控えたい馬がはっきりするので、縦長の隊列になりやすい。
ペースはメンバーによってさまざま。あんまり傾向はない。最後の直線525mに向かって各々がどんなレースを作り出すのかも注目される。

TB想定

開幕週のため、様子を見ること。

アドマイヤベル

新馬戦は一頭違う脚で差し切る内容だったが、百日草特別はスローで逃げ馬を捕まえられなかったのは仕方ないものの、アーバンシックに悠々差し切られたことからも力差を感じる内容だった。
フリージア賞もスローかつ内有利TBだったため逃げたマーシャルポイントを捕まえられなかったのは仕方ないものの、相手関係もそこまでとは言えなそうなので勝たなければならなかったようにも見受けられる。
また、この馬は馬群で競馬をしたことがなく、3戦全て楽に外を回る競馬である。
よって、開幕週で内有利TBであれば、取りこぼす可能性は十分考えられるうえに、馬群に入れるとストレスがかかって不発のリスクを抱えていたり、そもそも力の保証もそこまでないので人気ほどの信用は?
2着以下候補。

バロネッサ

勝ち上がるまでの2戦は出遅れにより位置が取れず取りこぼしてはいるものの、新馬戦のメンバーも弱かったので力に疑問は残る。
勝ち上がったレースはスタートを決めた結果ではあるが、内有利TBのうえに逃げ馬の少し離れた単騎の番手のゴールデンポジションを楽に取れたことが大きいと考えている(2着もその後ろのほぼ単騎3番手)。
よって、今回もスタートを決めて内目を先行できればチャンスはあるが、そもそも力があるのかすら疑問のままで、人気ほど信用は?
2着以下候補。

クリスマスパレード

新馬戦、水仙賞ともに先行力を生かした競馬ができているし、2勝の実績はある。この時期の牝馬で2200を走れているのも◯。
しかし、水仙賞は内有利TB、スロー、少頭数が重なっており、恵まれた部分も大きい。
よって、今回も楽に先手を奪えるようであれば警戒が必要だが、そんなに強いという感じはない。
1着候補。

カニキュル

フラワーCの6着は1.2.4.5着が内を立ち回ったのに対しこの馬は終始やや外目を回り、4角も外だったのが向かなかった可能性はあるし、出遅れたロスもあった。
とはいえ、展開面を考えれば恵まれた部類ではあるし、直線も差しそうなところで脚が止まったところを考えると、力負けが妥当であるうえに、1勝クラスに近いメンバー構成だったことを考えるともう少しやれてほしかった。
ただし、未勝利戦ではメンバーが弱かったとはいえ同じ舞台で楽々と加速して差し切る好内容で快勝しているように直線勝負できる東京替わりは悪くない。差しが届く展開ならば巻き返す可能性に期待して少し抑えておきたい。相手も1勝馬多数でフラワーCと大差はない。
2着以下候補。

トロピカルティー

若竹賞はメンバーが弱かったとはいえ道悪適正も問われたレースであったため、酌量は可能。しかし、出遅れて大外を回しながら差してきたのは悪くはないものの、ルカランフィーストにあっさり伸び負けて突き放されたのは力差がありそう。
しかし、新馬戦は悪くなく、近い内容で3着だったヤマニンアドホックは既に2勝馬であることから、この馬もそれ相応の評価を与えても変な話ではない。
ただし、ゲートが上手くないので、位置取りに期待はしにくい。差しが届く流れならば買いたい一頭にはなる。
1着候補。

エルフストラック

フラワーCの5着は単騎逃げに近いで番手のテリオスルルが弱かったのもあり、比較的気分良く最内をロスなく逃げて粘り込んだものである。
差し展開を耐えたという見方もできるが、内を立ち回った馬に向いた展開のレースであったため、そこまで高評価は必要ない。メンバーも1勝クラスレベル。
しかし、先行力はあるため内有利TBの場合は楽に先手を奪えれば警戒が必要である。
2着以下候補。

ラヴァンダ

チューリップ賞は中団から差しに行ったが特段目立った脚もなく雪崩れ込んだだけだった。
重賞でそこそこの相手と戦ってはきているものの、1400,1600を使われてるだけに2000路線はカテゴリ強化で基本的には厳しいと見るのが妥当だが、内有利TBで内枠を取れたら抑えるくらいで。
3着候補。

ユキワリザクラ

新馬戦はニュージーズに千切られ大敗も、ニュージーズは毎日杯で見せ場なく敗れており極端に相手が悪かったわけではない。
未勝利戦はスローで逃げてほぼ4角の位置取りで決まったレースなので、高評価は不要。
内枠が取れれば先手を奪える可能性があるのでその際に抑えるくらいで十分。
3着候補。

メアヴィア

そのユキワリザクラに未勝利戦で敗れているが、出遅れて後方から大外から捲って追い上げるも届かなかったものなので内容自体はそこまで悪くない。
差しが届く流れならば逆転は可能であるが、どのみち抜けた内容でもないので、低調メンバーとはいえ重賞を取れるだけの力があるかと聞かれると…。
3着候補。

マルコタージュ

フラワーCは出遅れたとはいえ、やや差し寄りの展開で全く追い上げられなかった。メンバーを考えると1勝クラスレベルであるため、力が足りないと見るのが妥当である。
見送り。

サンセットビュー

クイーンCの6着はやや内有利のTBを生かしてインベタでロスなく差した結果なので高評価は不要であり、同じくインベタで逃げた4.5着も1勝クラスで通用していないので、この馬も力が足りない可能性が高い。
よって、基本的には厳しい。
見送り。

コスモディナー

阪神JF、クイーンC、アネモネSともに見せ場がなく、基本的には厳しい。
見送り。

コンテソレーラ

牝馬の身ながらタフな道悪の2200を経験しており好走しているのは評価できるも、単に道悪適性の高さが出ているようにも思える。
新馬戦ではもはやレースに参加できておらず、根本的なスピードが芝では足りていないように見える(から、ダート転向で勝ち上がった)ので、基本的には厳しい。
見送り。

ニシノコイゴコロ

ベゴニア賞、ひいらぎ賞、菜の花賞の3戦どれも評価できるところはなく、ダントツシンガリ人気になるほど弱いとは思わないが、ゲートも不安定でポジションが取れない可能性が高い点も含めて、基本的には厳しい。
見送り。

総評

フラワーC並の実質1勝クラスの低調レースな予感。
春先でかなり状態のいい芝で開幕週ということもあって内有利&高速馬場になりほぼ行ったもん勝ちに近年はなっている。
TBに関してはまずはレースを見なければならないが、基本はまず前に行くであろう馬から考えていくことになるだろう。
買えるオッズかどうかは蓋を開けてみないとわからない。
(クリスマスパレードは唯一2勝だし先行できるのでいかにも売れる馬なのは確実で…)

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