NZT 予想メモ


コース形態

過去記事の通り。

中央4場で施行されるコースとしては超トリッキーな分類に当たるだろう。
外回りの2角手前から始まる、いわば三角形コースでの施行。
中山外回りの特徴は3角がほぼ向正面に依存しているので角度が他に比べて圧倒的に緩いこと。4角はやや小回りくらいで普通の部類。
スタートから上り坂&2角まで240mしかないので、外枠が先行するには内に切れ込みに行かねばならず、枠次第ではペースがグッと上がりやすく消耗もしやすい。
そして2角から向正面半ばまで使って一気に下る。そこからは平坦の後、4角終盤から直線急坂手前までまた下り坂となり、隊列形成が済んでいない場合この2角でペースを落とせなくなるため、いくら下り坂の惰性で4角まで一気に進められたとしても急坂でピッタリ止まることも珍しくない。
また、3角も超緩いのでペースダウンして息を入れられないのもポイント。
そのため、一般論としては無理をしなくてもロスなく回れて好位を取りやすい内枠が有利とされている。

TB想定

フラットで問題ないかと。

キャプテンシー

新馬未勝利で何度か足踏みしたものの、新馬以外はそこまで差は無く位置取りの差だけであった。
阪神の未勝利で初めて逃げて勝ち上がり、そのままジュニアCも最内枠を活かして逃げ切って2勝目。
ただし若干内有利TBがあったのは事実で、2着チャンネルトンネルも強くないし、後手を踏んでやや外を回った3着ポッドテオと着順ほど差は無い。
今回も逃げると思われるが、頭数が増えて同型もいるので近2走のように楽に逃げられるかが焦点。
TBや展開次第なら通用も、2勝馬という括りなら他にも多数いるので人気ほど強いかと聞かれると疑問。
2着以下候補。

エコロブルーム

シンザン記念の2着は好位から外に出されてしぶとく伸びたがノーブルロジャーに差し切られた形で力負け。
しかし、ノーブルロジャーは毎日杯でも2着を確保し、3着馬ウォーターリヒトはきさらぎ賞でも勝ち負けしているように、2つとも相手関係は1勝クラスに色が付いたくらいの弱いメンバー相手ではあるもののそれなりに戦えているので、2勝馬程度の力はあると考えて良さそう。
よって、シンザン記念同様、持ち味の早め進出の押し切り狙いができればチャンスはあるが、シンザン記念自体のレースレベルには未だ疑問が拭えないのと、ボンドガールやルージュスエルテは地力的に上位と判断しているので、こちらは一つ下の評価と考えている。重賞実績という面からそれなりに評価はする。
2着以下候補。

ボンドガール

一頓挫あったためにサウジRC以降レースを使えず桜花賞は除外になってしまったが、持っているポテンシャルならば現在牝馬では世代最強候補である。(レガレイラとは知らんけど)
新馬戦で負かした相手は距離短縮などあれど2,3,4,6着まで2勝以上、OPや重賞でもことごとく勝ち負けしており、6着キャットファイトとは1.2秒差。
勝ち上がりだけならば2.2秒差の8着馬まで達成しているので屈指のレベルの新馬戦である。内容も楽に逃げたチェルヴィニアを楽に捉えて勝ちきるもので、チェルヴィニアは控える競馬でアルテミスSを楽勝というだけで恐ろしいものである。
2戦目のサウジRCは出遅れて位置を上げようとしたらめちゃめちゃに折り合いを欠くチグハグな競馬だったものの、むしろこれで0.3差2着で収まるのなら全く悪くない。同じく競馬にならなかった3着シュトラウスも東スポ杯を制しており(その後は気性が悪すぎて制御不能だが)
スムーズならばと思わせる内容であった。
よって、スムーズに立ち回ることさえ出来れば、世代最強候補がこの相手関係なら圧勝しても驚けない。
1着候補。

ルージュスエルテ

クイーンCの3着はスタート不利で最後方からの競馬になるも、直線入口ギリギリまでインベタでロス無く回り、直線だけ外に持ち出す競馬で追い込んでのものであるため、やや内有利TB、単騎ポツンだったことを踏まえると見た目ほど不利な競馬はしていない。2着馬よりは内容が良いが、勝ち馬の方がかなり強い内容。
4,5着馬はその後のレースは普通に負けているが、TBに恵まれての逃げ先行で残した2頭というだけなので、そもそもの地力がない馬だと言える。
1,2着馬はその後のレースに出ていないのでレベルが不明だが、クイーンCは一般的にNHKマイル同様の東京マイルということもあって、桜花賞の次のレースの候補としても重要になるコースであることから、陣営はそれを踏まえて出走させていることから世代比較では低レベルにはなりにくい。
よって、今回どの脚質を選ぶかは不明も、気分良く運べれば重賞レベルにある可能性はあり、通用する。
ただし、中途半端な位置取りで揉まれる競馬だと撃沈のリスクもあるので、注意すること。
1着候補。

カズミクラーシュ

4戦勝ち上がりに要しており、負けた相手もスマートワイスなど現段階では重賞級ではない馬たちなので、地力としてどうか?という不安はある。
二の脚はあるがスタートでアオり癖があるのでレースレベルが上がるほど位置が取れないリスクがあるのも△。
相手関係的には上4頭が実績的にも上で強いので、3月勝ち上がりなので1勝馬なのは仕方ないにしろ、人気では買いたくはないタイプ。
見送り。

スパークリシャール

2勝馬ではあるが、1勝クラスの内容は外目の番手を楽に進めて前残り展開から抜け出しただけなので、そこまで強い内容ではない。
そもそもその前の1400の1勝クラスではファルコンS3着馬のソンシに完敗しており、この時点で力が足りない可能性が高そう。
前に行く馬は今回そこそこいるので、前走ほどは楽な競馬にはならなそうなのも含め、軽視の方向。
見送り。

ブライトマン

セントポーリア賞は位置取りの差の3着だが、勝ち馬ペッレグリーニはそこまで相手が揃わなかったスプリングSでも目立った内容ではなかったことから、そこまでこの組が強かったとは言えない。
フリージア賞は7着のホーエリートがフラワーCで好走したものの、そもそもこの重賞自体牝馬限定1勝クラスの超低レベル戦であったため、それを持ち出すのは適当ではない。内容もホーエリートが手綱をゴール前で引かなければおそらく負けていたので、完敗。
内有利TBだったため外を回ったぶん0.2差ならいくらか酌量はできるものの…というところ。
1勝クラスならまだ通用の余地はあるものの、今回は実績的にもっと上の馬が複数いるため、苦戦する可能性が高いが、カテゴリ弱化のマイル戻りということを最大限買い材料として抑えまで。
3着候補。

オーサムストローク

ベゴニア賞でガルサブランカを抑えて勝利しているが、ドスローでほぼ位置取りの差。ガルサブランカはあまりハイレベルとは言えなかったチューリップ賞で8着に敗れているため、ほぼ同等と考えると微妙。
朝日杯は全く見せ場がなかったが、スタートで接触し出負けして先行できず自分の競馬ができなかったものであるため、見直せる可能性は残す。
よって、楽に先行できればTBや枠次第では巻き返す可能性はある。逃げなくてもいい馬だが、同型はいるのでどう立ち回るかがポイント。ペース自体は速すぎなければ未勝利でそこそこのイーブンラップは経験しているのでスロ専ではなさそうなのは◯。
2着以下候補。

クリーンエア

新潟2歳Sは内容的には2.3番手を争う3着とまずまずだったのだが、デイリー杯、朝日杯ともに見せ場がなかった。
出直しの1勝クラスは前残り展開に恵まれたほか、スパークリシャールに突き放されているので、買うならばそっちである。
よって、今回は厳しい。
見送り。

ユキノロイヤル

1勝クラスの勝ちは前半13.0-11.1-11.0と前半で脚を使ったわりには後半12.1-11.6-11.6と垂れなかったので、全体的に見た目よりペースが速くなく、惰性が使えた前残り展開だったと思われる。
それを最内から逃げに参加し、外から主張した馬を行かせて単騎で楽に番手を巡行して押し切っての勝利で、逃げた馬も3着に残ったことからも展開に恵まれたとみるのが妥当。
今回は同型もそこそこいるので、前走ほど楽な競馬にはならず、苦戦する可能性が高い。
見送り。

ドリーミングアップ

基本的には2勝できてない馬は他に重賞実績や特筆するレース内容がない限りは軽視の方向。
1勝クラスの3つ全て有力馬を脅かせそうな内容ではなく、厳しいか。
見送り。

シャインズオンユー

1400の1勝クラスで4着に敗れたこと、3着に今回出走するスパークリシャールがいることからも今回は厳しい。
見送り。

サトミノキラリ

朝日杯の6着はやや差しに展開が向いたことと若干内有利のTBでロスなく追い込んだものであるため価値は低い。
ファルコンSは内前残り決着のためスタートで出負けした時点で厳しかったが、いちおうTB通りの騎乗はしており、それでも直線全く見せ場を作れなかったことから力不足。
よって、今回も厳しい。
見送り。

エンヤラヴフェイス

これもファルコンSで見せ場がなかったし、近走いいところがない。
フラットTB、外枠なら気分良く運べて多少巻き返す可能性はあるが、基本的には厳しい。
見送り。

デビットテソーロ

1勝クラスの勝ちは最内枠を活かした内有利TB&単騎逃げに恵まれたのと、そもそものメンバーが未勝利馬やダート馬がほとんどでフォーザボーイズ以外まともな相手がいなかった。
そのフォーザボーイズが出遅れと大外枠によって取りこぼしたというレースであり、彼女はレベルの低いフラワーCも通用していなかったので、この馬もまた重賞では厳しい可能性が高い。
見送り。

エイムフォーエース

クロッカスSの追い込みはやや目立つものの、実際は若干の内有利TBを生かしてロスなく溜めてイン差しした結果なので、価値は高くない。
1600に延長しカテゴリ強化となれば、流石にダントツシンガリ人気になるほど弱いとは思わないが、基本的には厳しい。
見送り。

総評

過去の戦歴と相手関係を考えれば、ボンドガールが(能力発揮なら)場違いレベル。
ただし1倍台になる可能性は高く、他の有力馬も若干この人気ほど強いかな?と疑えるくらいであまり妙味自体はなさそう。
基本的には見送りが妥当か。
ルージュスエルテやオーサムストロークあたりに流して何倍つくかは見てみたいが、まあ買えるレベルにはならなそう。

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