京王杯SC 予想メモ


コース形態

過去記事より。

直線が525mあるのに対しスタートから3角まで350m程度というコース形状であること、スタートすぐにやや登り坂があることから、騎手も直線勝負のマインドがより強く働きやすいため、隊列争いもほどほどになりがちでクラスが上がってもややスローの後傾ラップとなることが多い。
スピードに任せたスプリント戦の延長となりやすい阪神1400や新潟1400、中京1400とは違う系列(前傾ラップになりやすい)。京都1400はやや似たタイプ。
スローのため全馬脚が残っていることが多く、とにかくヨーイドンの流れから上がりをどれだけ使えるのかどうかに掛かってるところが大きい。
荒れるパターンはどちらかというと思わぬ逃げ馬の前残りパターンか?力関係の把握や隊列をうまく読みたいところである。

TB想定

フラットでいいかと思われるが、コース替わりのため様子を見たい。

トウシンマカオ

スプリント界においては上位で、この馬に関しては被されず外目を気分良く追走されるとパフォーマンスを発揮できるため、外枠かつフラットTB・展開が求められる。それが叶った京阪杯、オーシャンSはどちらも快勝。相手が低調とはいえ格の違いは見せた。
高松宮記念は馬群の中での競馬であるうえに馬場が合わなかった感もある。
カテゴリ的には1400はやや強化となるが、相手関係的にはマイルの重賞級は少なく比較的手ごろ。
よって、気分良く進める競馬ができれば重賞馬の格を見せつけられる可能性は高い。
1着候補。

ウインマーベル

同じくスプリント界では上位で好位の内で立ち回るのが非常に上手い馬である。
阪神C、阪急杯と1200よりはややレベルが高くなりやすい1400で2連勝していたのも好材料で、相手関係もそこまで苦ではない。
内枠ばかりフォーカスされるが、昨年京王杯SCは内ラチに頼らず走っており、スローからの究極の上がり勝負に対応しつつ重賞馬の格を見せた走りはしていたので、内枠以外を引いたとしても極端に減点する必要はない。
よって、スタートを決めて好位につけられれば今回も持ち味を生かした好勝負が可能である。できれば内枠がベストではあるが。
1着候補。

レッドモンレーヴ

昨年の覇者で、昨年はスプリンター相手には負けないという格の違いを見せつけるかのような差し切り勝ちを見せた。ハイレベルだった昨年安田記念では6着、富士Sはナミュールの0.2差2着とマイルでも重賞級の走りはできている。差し脚質のため展開依存なのと、マイルCS以降の負け方があまり良くなく、マイルCSはナミュールに進路をこじ開けられて消沈、中山記念にいたっては馬場などがあるにしろレースに参加すらできていなかった。(ただ、昨年中山記念で自爆とはいえかなり不利を受けたので、トラウマになっていて走る気がなかった可能性も否定できない)
よって、スプリントよりもレベルが高いマイルの重賞級であるため、本来の競馬を取り戻せれば昨年ウインマーベルを撫で切ったようにここでは最上位評価ができるものの、メンタル面での不安は多少あるので、リスクを背負って軸でいけるかはオッズとの相談になる。
1着候補。

ソーヴァリアント

マイラーズCの5着はマイルの中でもレベルの高い重賞を経験してそこそこ走っていただけの力を示したものではあるが、一方でこの馬の底が完全に割れた内容でもあった。
富士Sはレッドモンレーヴに完敗しマイルCSでも先着されていることからも基本的にはレッドモンレーヴが上の評価。中山記念は馬場もあったが内が恵まれたなか完璧に乗られても全く伸びなかった。
ただし、中距離戦線から徐々に距離を短縮し1400まで詰めてきたのは、陣営的にもほぼ吹っ切れてのものであると予想はできるので、さらなるカテゴリ弱化となれば対応して一発回答してもおかしくはない。
ただ近走の位置取りは良くはない。モレイラ騎手でどこまで好位に付けられるかという話になりそう。
1着候補。

リュミエールノワル

1400に短縮してから3連勝は立派ではあるが、湘南Sは相手がそこまで強くないこと、ペースこそ東京1400にしては流れたが逃げ馬が3着に残るように前の馬が苦しくなるほどではなかったこと、そもそも4着までタイム差なしで大接戦であったことからもそろそろ底が見えてきた感もある。
ただ、1,2勝クラスもそこまで着差はついていないし強い競馬ではなかったので、弱い相手に続けて恵まれたとも、相手なりに上手に走るとも見れる。
そうはいっても重賞級の馬相手に複数を倒していきなり勝ち負けに加われるとは思いにくい。先行力だけはあるので枠が良ければ粘り込み警戒で抑えまでが妥当。人気ならば割り切るのもあり。
3着候補。

ダノンスコーピオン

福永厩舎へ転厩初戦となるが、近走そのものは明らかに負けすぎで、前にはいけるが気持ちの問題か実力か、全く粘れず後退するだけの競馬ばかり。
いきなり変わり身があるとすれば確かにここではあるが、近走に対して人気先行してるだけに買いづらい。
3歳の彼とは悪い意味で別馬と考えるべきである。立て直してきたら拍手するほかない。
見送り。

スズハローム

キタサンブラックCはペースが上がってやや差しに展開が向いたうえに4頭タイム差なしの大接戦の決着だったため、この馬が重賞級と言えるほどの強さはなかった。
今回は相手強化のうえに差し馬なので、この馬を買うならレッドモンレーヴやトウシンマカオを買うべきだと思うし、先行争いもそこまで激化しなさそうなメンバーなので、力的にはリュミエールノワルと大差なさそうだが、脚質的に買いづらい。
見送り。

バルサムノート

スプリント転戦後の北九州短距離S、オーシャンSで圏外なのを考えると、トウシンマカオなど重賞級が揃う今回は厳しい。
見送り。

メイショウチタン

谷川岳SはNHKマイル以来のマイル戦にも関わらず番手から押し切る競馬を見せた。
ペースとしてはそこそこだったものの、縦長隊列で先行集団が少なく、差し馬たちは位置取りが悪くてセーフティリードを取れたので展開に恵まれたものであるが、今回逃げそうな馬があまり見当たらないので、楽に先行できるようならばコース替わりなのもあり粘り込みに警戒する必要がある。
2着以下候補。

ダディーズビビッド

昨年の3着馬で、実績は豊富。近走こそ見せ場があまりない敗戦が続いているが、位置取りが悪くややジリ脚気味のこの馬には厳しいものだったし、阪神カップは半年明けと強力な相手関係、オーシャンSは好位取れず、ダービー卿CTはレベルが上がるマイルと敗因は比較的わかりやすいものであったため、先行馬少数の今回ならば好位を取って粘り込みをするチャンスはある。実績はあるので侮れない。
3着候補。

アネゴハダ

1200の3勝クラスで何度も苦戦して前走ようやく勝ち上がったような馬なので、そもそもの地力が足りなそう。
見送り。

グランデマーレ

オーロCの勝ちはかなり低調なメンバー構成であったうえに勝負どころである4角から入り口にかけて4番手でなぜか単騎ポジションとなり、かなり楽に動けてスパートできた展開に恵まれた。
好位から抜け出す馬ならウインマーベルや先行できた時のトウシンマカオがいるため、基本的に出番はなさそう。
見送り。

プルパレイ

鞍馬Sの2着自体は悪くないが、どう考えてもスプリントでは格上のトウシンマカオ、ウインマーベルらが揃っているし、マイルの実力馬もいる以上は出番がなさそう。
見送り。

ロードマックス

毎回勝負になる位置取りをしておらず、ただ脚を伸ばすだけの競馬続きなので、今回も買いづらい。
見送り。

クリノガウディー

前走は2年ぶりでただのリハビリレースだったとしても、そもそもその前も見せ場がある競馬をできるほどの内容ではなく2桁着順続きだった。
よって、基本的には厳しい。
見送り。

総評

どう考えても上位4頭が強く他の馬の出番はほとんどなさそう。上がり馬リュミエールノワルは強さが不透明で人気先行しているのであまり買いたくない。
上位4頭は差しが多いので、穴を出すならコース替わり含めて先行馬だろう。
そうなると実績馬ダディーズビビッド、逃げれそうなメイショウチタンあたりになるか。


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