【FC琉球】J2 第8節 vs VS 柏レイソル


「ミッドウィーク開催もめげずに更新」を自らに課して臨んだ先週でしたが仕事がBusy過ぎてあえなく頓挫。第5節以来の更新です。


前節ジェフ戦でついに今季初黒星をマークした琉球。
ここ2試合勝利から遠ざかっている今節は柏レイソルをホームに迎えました。

今季J1から降格した柏レイソル。主力選手の残留に成功し、監督にはかつての優勝監督ネルシーニョを再招聘。ヘッドコーチには井原を添え「J1昇格」を1年で成し遂げられる陣容となりました。

タピスタもこの日ばかりは柏サポーターが陣取る箇所に柏専用カメラを据えていました。

スタメン

琉球 : 4-2-3-1

「調子の良い選手を使う」との樋口監督の言葉通り左サイドには河合を起用。上里が復帰。前節同様右サイドには増谷を配置しセンターには岡崎と福井がスタメン

柏 : 4-2-1-3

ミッドウィーク開催があったにも関わらず3戦連続で同じスタメンを起用。
GK中村は日本代表。
大谷しかりクリスティアーノしかり、えげつないメンバーをスタメンで起用。強過ぎるから早くJ1にあがって欲しい。
右サイドバック小池は2015シーズンの当時J3だったレノファ山口在籍時に戦って以来の顔合わせ。

【前半】

開始4分に試合が動く。
柏クリスティアーノのコーナーキックをニアでそらし、ファーで詰めていたガブリエルが右足でシュート。デザインされたセットプレーから柏が先制。琉球のセットプレーの弱さはヤヴァイ。。「大差で負けそう」空気がスタジアムを包む。

出鼻をくじかれた琉球は上里を起点にビルドアップ。
敗戦した千葉戦でベンチ外だった我らがキャプテンは、クリスティアーノのストーキングに悩ませられながらも、列を降りて自由を獲得。縦に横に配給に勤しむ。柏が圧力を強めてきても、カルバハル→上里といなすパスワークは見事だった。
*カルバハル、前節まではプレスを嫌ってシンプルにクリアするシーンが多かったが、今節ではクリアをパスに変えていたあたり、上里へのカルバハルの信頼は厚い(確信)

前節の敗戦からビルドアップに修正を加えた琉球。富所が再三中盤まで下がってビルドアップに加わる。

理由は2つあって、
①最終ラインと前線が分断され、ボールを運べなかった千葉戦の反省。
②ボランチが徹底マークに合った際のビルドアップの逃げ道
「スペースより人につく」柏の守備だったが、さすがに富所の降りる動きには染谷と鎌田は付いていかない。ついていけば一番危険なゴール前にスペースを作ってしまうからだ。

リズムが出てきた琉球は河合を活かして左サイドを2度ブレイクする。
ハーフスペースでは活きない河合だが、その分サイドに開き富所の降りるスペースを作っていたので良し。彼のシンプルな裏抜けは縦への推進力になるし相手にとって嫌なはず。シーズン序盤は「大外レーンで徳元と被って渋滞をおこす」とほざいていましたが反省。
「素晴らしいサイドハーフにはタッチラインを踏ませてあげよう」です。


守備では、柏のシンプルなロングボールに時折苦しむも、岡崎と福井が193cmのオルンガと互角以上のデュエル(言ってみたかった)をみせケニア人を封じる。チームとしても縦横圧縮で中央を閉じ、柏にロングボールを蹴らせてセカンドボールを回収した。
中央で思った様に勝てない柏はクリスティアーノを増谷とぶつけ質的優位の状況を作ったりもしていた。

30分にはクリスティアーノのフリックから瀬川がGKと1対1のチャンスを迎えるも、カルバハルが右手一本でセーブ。前半は柏リードの0-1で折り返す。

後半

61分 柏はガブリエルに代えて小林を投入。フォーメーションを4-2-1-3から4-1-2-3に変更。

アンカーに一枚置くことで、大谷とヒジャルジソンが上里、風間に寄せた後のバイタルのスペースを使われるのを阻止したい意図が見える交代。

68分 琉球は「柏の選手の間にポジションを取り続ける」任を受けた上門を投入。上門が柏の選手間に立つことで、柏の選手は前の選手が付くのか最終ラインが追撃するのか悩む。悩んで判断が遅れて後手を踏む。執拗に柏の中盤脇を突く琉球の交代だった。

話は逸れるが、この選手間に位置するポジショニングはフットサルでは「エントレリアネス」と呼ばれている。今季顕著にみられるこのポジショニングはフットサル監督だったデュダがコーチに就任した賜物かもしれない。

ここ3試合を同じスタメンで戦ってきた柏。さすがに疲労で足が止まってくる。前線からプレスに行くも足が動かないので緩い。緩いから琉球にポゼッションされて中盤を殴り続けられている所に上門のゴラッソ。琉球が同点に追いつく。

雑感

ホーム戦無敗記録を26試合に伸ばし、Jリーグ記録を更新。
ただ、ここ3試合で2分け1敗と勝ち点を稼げず。西岡の離脱でベストな11人を組めなくなっている点と、対戦相手の「琉球対策」が試合を重ねる毎に網の目が細かくなっている。

 シーズンが進むにつれて疲労も警告も蓄積していく。控え選手の台頭がチームの躍進には不可欠。現時点で、中川の代役が埋まってないのは気になる。

そろそろ勝ちたい。


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