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自分を生きる

別居してから一ヶ月が経った。
車無しの生活は、なかなか、不便だけど、
随分、慣れてきた。
自転車と徒歩で行けるところへ行けばいい。
いろんな景色を見ることができて
発見も多い。
この街が好きだ。
そして、職場まで、徒歩8分。

雨が降っても、雪が降っても、
渋滞がないから安心。

一人の部屋で、何も喋らず、
食事を作り、お風呂に入り、眠る。
こんな普通のことが、
50代の今まで、できていなかった。
いつも、誰かの顔色を伺い、
自分の意思なんて後回しというか、無い。
家族に合わせて、生きてきた。
結婚するまでと、結婚後、
毒親に合わせ、モラハラ夫に合わせ、
障害のある娘のリストカットが怖くて、
娘の言いなりになり、疲れ果てた。

やっと娘も、落ち着き、精神も大人に、なってきた。
モラ夫と離れた方がいいと許可してくれたので、
今回の別居ができた。
娘のことは、これからも援助していくけれど、
モラ夫の世話はしない。
嫌なことは、嫌だと夫からの要求には
答えようと思う。
自分の気持ちを素直に伝えることが生まれてこのかた
したことが無かったので、なかなか難しい。

否と言うと、相手が嫌な気持ちになるかもしれない、怒るかもしれないと感ずるから、逆らうことを避けてきた。
自分さえ、我慢すれば、家庭が上手くいく、そう信じて、自分を閉じ込めた。
これは、毒親育ち故であり、自然な行動だった。
覚醒するまでは、おかしいとか、つらいとかさえ思うことが、悪いことだと思っていた。

私を責め、罪悪感を抱かせ、コントロールするのが
常套手段らしい。
知らなかった。
いつも、こんなにがんばってるけど、まだ足りないんだな、私は、ダメな人間だなと思っていた。
でも、搾取してくる人間は、どんなに尽くしても
足りないのだ。どれだけでも欲しがる、底なしだ。
がんばっても、報われない。
家族だから?誰かが、我慢すべき?
もう、私は、50代。
あと、何年、生きられるのかもわからない。
これからは、自分の好きなように生きる。
娘のことだけは、視野にいつも入れながら、
自分を大切にするということを、
してみようと思う。

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