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不可解参(狂)を観測【直後版】

※追記
不可解参(狂)で現地参戦した者が、当日深夜にかけて書いた感想です。直後自分が何を思っていたかを思い出す、もはや自分用日記みたいなものかもしれません。でも、共感してくださるところも少なからずあるかなと。

再放送、アーカイブでおさらいした後【完全版】を別個に書きたいと思います。
※追記ここまで


全てを語るのには時間などかかりすぎるので、かいつまんで語ります。しかし長いです。この先は「だ・である調」になります。

まず、元も子もないかもしれないが、今回自分が泣いたタイミングはまさかの一番最初の「魔女」だった。
「魔女」は、自分が本当に最初に花譜の歌声を聴くことになった特別な曲。2019ニコニコ超会議でたまたま聴いたこの曲が、言ってしまえばファーストコンタクト。その後の「雛鳥」で心をつかまれ、今ここまで追い続けることができている。
最初にこれっていうのが、なんかもう駄目だった。今日まで頑張って乗り越えてきたご褒美のはじまりが出会いの曲ってところに感極まり、むせぶくらいしっかり泣いた。ここで泣いたからか、以降は泣かずスッキリしながら堪能できた。感謝。

神椿STUDIOの先頭を行く最年少の彼女のLIVEは、今までの神椿の全てが集約されていた……だけにとどまらず、武道館という一世に一度クラスの箱を存分に利用した、特殊効果や演出の種類の多さ。今までの浮かぶタイポグラフィーが不可能な分、また別の脅かしがあるから、結局魅了されつづけた。

構成はわかりやすく分けられていて、組曲ステージはゲストの二組が大いに存在感を示してくださった。とくに、大森靖子さんとの「イマジナリーフレンド」で、途中花譜の歌唱にかぶせてご本人の「死神」が披露されたところは個人的に激アツだった。
記憶違いでなければ、花譜の一番最初のワンマン「不可解」のカバー曲パートで「死神」を花譜が披露した。鬼気迫る表現力に、当時全編無料YouTubeLIVEを観ていた自分は衝撃を受けた。その思い出がある自分にとって、ご本人が「死神」を歌うサービスをしてくださったことが最高。
組曲に携わっていただいたすべてのアーティストと花譜の双方の理解度の高さは、単なる楽曲提供の域ではないと思う。改めて、素晴らしい企画。

不可解弐RE Q3の後TwitterでQ1〜3でどの構成が良かったか?のアンケートがされていたと思う。結果はQ3が一番多かったはず。これを踏まえてくれたのか、今回も花譜がメインというところに重きが置かれ、コラボ盛りだくさんでも「花譜のワンマンライブ」の形にしてくれたんだと思う。
VWPの面々がそろって、しばらくVWPステージかと思っていたら、存外コンパクトに凝縮したステージだった。
VWPとしてのワンマンが今春実現した以上、これからは個々のワンマンではこのくらいのサイズでやる方が差別化もできて良いと思った。

新衣装「軍鶏」はまたしても言葉では形容が難しいデザイン。仰々しく、かっこよく、美しい。特殊歌唱形態はいつもLIVEでの楽しみのひとつ。

最推し曲のひとつ「不可解」が撮影許可パートだったので、スマホ画面と実景で目が足りなくなった。最初のワンマン「不可解」でこの曲が初披露され、「お金とかビジネスとか…」というネガティブなメッセージを最後に逆転させフードをとる姿。それを観たとき、完全に「花譜は大丈夫だ。応援しよう」と思えた。ターニングポイント曲。撮影許可パートに感謝。

「過去を喰らう」、「不可解」シリーズが3部作であること、その3作目を今日は初披露された。これはアーカイブで観返さないと語れる要素がありきたりなことだけになるので、割愛。
というか、LIVE「不可解」シリーズも3部作だと最後に発表されたので、次回の「不可解参(想)」が「不可解」の最終LIVEになるということだろうか。3部作だけどバージョン違いが多いので実際は今回で8回目?の「不可解」。

前々から、「自分で歌を作って歌ってみたい」と、いくつかの場面で花譜が語っていた姿を記憶している。「いつかそれもできるんだろうな」と思いつつ、まだ作詞作曲とかはしていないと勝手に思っていた。
違った。
花譜は、高校一年の頃からすでにシンガーソングライターへの道を始めていた。世に出ていなくても、曲をつくり、演奏し、歌うことを知らぬ間に続けていたんだと思う。そんな彼女の、自作ソングの初お披露目が、この大舞台の最後を飾る。そんな素晴らしすぎる展開は流石に予想できなかった。
最後の「マイディア」という曲は、花譜のこの先の多くの予感、その上に観測者へのメッセージも含めて、今日一番強い曲だったと思う。
そして何より、花譜はホンモノだと改めて思った。常人にここまではできない。才能と言うのは味気ないので、ホンモノという表現でここはひとつ。

花譜は、MC で泣かない人だと思っていた。(PIEDPIPER氏もライブ後のツイートで、花譜は泣かない子って認識をしていたこと明かしてて、個人的に嬉しかった。)今までも実は泣いていたのかも知れないけど、語り口調がくずれたりは今まで無かった。今まで花譜は、感極まりながらもしっかり喋っていた。そういう、一人で先頭を行く者の強さ、みたいな部分を自分は感じていた。
しかし、今回最後のMC の語り口で初めて泣きまじりの声になっていた。
そうか。
武道館。
7000人。
今までと比べものにならない「視認できる実在のファンの数」に。そこでめいっぱい表現し尽くした歓びにとうとう泣いてしまったのかなと。その涙まで連れていけた自分、観測者の応援が報われた気分になった。強さの中にも揺れる人間らしさ。これが応援したくなる魅力。

長々と書きました。かいつまんでもこれ。
改めて、過去最高を更新する幸せな時間をありがとうございました!花譜最強!


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