【漫画原作】ハイウェイスター 第二話
【回想始まり】十年前、サクコの家族が住んでいた部屋(夕)
父親「博打ってのは波があるんだよ。心配するな。おれには生まれながらのツキがある」
母親「本当に……本当に大丈夫なのね」
父親は病弱な母親をなだめる。
父親「もしおれに何かあっても、おまえに迷惑がかかることはない」
数日後、飛び込み自殺をした父親の死亡記事が載った新聞を手に、幼いサクコは部屋に突っ立っている。
乱れたベッドのなかで、半裸の母が手首を切って死んでいる。
そこへ宗田がやってくる。
宗田「ええっ? なんで死ぬねん、可愛がってやったのに」
宗田はサクコに近づく。
宗田「――こうなったらお嬢ちゃんがこの女の身代わりに借金を返すことになるな」
宗田は契約書をサクコに突きつけ、
宗田「あのヘタレは保険金で借金が済むと思って死によった。女房も女房や、あの世へ逃げよった。――さてと、お嬢ちゃんには何をして返してもらおか?」
【回想終わり】
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