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九州上陸~ツーリング終了

8月25日6時起床。朝食の時間が6:40~となっていたので新門司港に到着した後のルートを考えながらまとめられる荷物はまとめ、船内レストランへ向かう。


レストランは開場前から結構な人だかりができていた。私は最後尾に並び朝食券をすぐに出せるよう準備しておく。入場してから券を店員に渡し、備え付けられていたトレーを持ち食事が盛られたレーンに並ぶ。それなりに人数もいたため私が食事を皿に盛り着けるにも時間がかかった。ゆっくり進む上にお腹も空いていたので、何でも美味しそうに見えついついいろんなものを取り過ぎた気もしたが、まあ大丈夫だろうと高をくくって構わず盛る。そもそも残金3000円位しかないのでここで昼食分もまとめて摂っておくくらいの量を食べないと、昼食をがっついたためにガソリン代すら出せなくなり立ち往生・・・となる可能性も・・・。いやこれはなんとか避けたい。

食事にありつけたのは7:20分頃。窓際の席に座り外の景色を見ながらゆっくり食べる。どれも美味しく景色はそっちのけで食事に集中。しかし、やはり多く盛り過ぎた。後半はお腹が苦しくなってきたが絶対残さないと意地でも完食。以前は伸縮自在だった私の胃も、歳のせいか底が知れるようになってしまった。これから安いものをドカ食いするのではなく、高くても美味しいものを少しずつ食べるようになっていく分岐点なのかもしれないなと思いながらレストランを後にする。
部屋に戻り、着替えを済ませ荷物をいつでも出せるようにし8:00頃にはラウンジへ向かう。往路では最後尾に並んだせいで出るのが遅くなり、フェリーから出発する際に焦りまくって立ちごけ、クラッチレバーを折るという失態をしたので同じ轍は踏むまいと早めに準備した。人はほとんどいなかったのでラウンジのソファでゆっくり出発時間まで過ごす。そろそろ到着するとアナウンスがあり、そのころにはラウンジは出発前の人でごった返していた。今回は前もって並ぶこともできたし乗船の際にどの階に停めたのかも覚えていたので車両甲板への移動もスムーズにできた。バイクに辿り着くと持っていた荷物を括りつけながら出発を待つ。
九州に入ってからのルートは、①高速道路は使用せずそのまま国道3号線を南下し34号線にあたったところで西へ向かい長崎を目指す、②北九州の平尾台カルストに立ち寄り、その後YouTuberキャブヘイさんが言ってた「九州のトロ」と言われるルートを通り熊本長洲港から有明フェリーを利用し島原多比良港へ入りそれから長崎を目指すの二択で考えていた。

北九州まで来ることもあまりないので②のルートを取れば九州観光しながら長崎へ帰ることができるなとも思ったが、生憎天気予報は降水確率90%の雨との予報。色々悩んだ結果、とりあえず平尾台カルストは行っておこう、雨降ったらその時に長崎への最短ルートを取ろうと考え荷物は雨対策のパッキングせずレインウェアだけ着込む。そうこうしている内に係員が誘導を始めたのでそれに従ってフェリーから港内へと出発。外は曇っていたが雨は降っていない。雨が今にも降るかあやしい…が降ってはいないので平尾台カルストをGoogleマップの目的地に設定し案内に従って走る。平尾台カルストまでは距離24㎞、時間にして40分。8:50頃に新門司港を出発できたので9:30頃には到着予定ということになる。帰路に関しては道中フェリーの予約をしているわけでもないのであまり時間を気にする必要はない。しかも九州というホームグラウンドでのツーリングということもあり気持ちにはずいぶん余裕が持てた。問題は雨がどうなのか。というか、フェリー乗船中は行こうと思っている場所にどうやったら効率的に回れるかと思案していたが、実際走り出すと「そもそも九州ならいつでも行けるからわざわざ雨の中大変な思いしていくことなくなね?」とか考え始め、結局平尾台カルスト到着したときにはそのままどこにも寄らず長崎に進路を取ることに決めた。平尾台への道中は一般道を抜けると山間の細かい連続コーナーが続く道で、森林を抜けると一気にゴロゴロとした岩と草原といった様子の台地が広がる。

展望台へと到着し360°周りを見渡す。以前訪れたことがある山口県の秋吉台カルストと同様な景観であったが平尾台の方が岩より緑が多いか。写真を数枚撮り、その間もどんどん雲行きがあやしくなってきたので、Googleマップの目的地を長崎に設定しそそくさと平尾台カルストを後にする。
平尾台カルストから長崎まで距離170㎞、時間にして3時間40分。これまで走行した距離を考えれば余裕とまでは言わないが普通に走れる距離、なのだがなるべく雨に合わないように帰りたい。散々雨の中走ったのもあるがある程度土地勘があるところで雨に降られると、新しい発見なんてものはなくただの我慢比べで何も面白くない。
Googleマップの案内に従い南西方向へ走る。佐賀県基山に入った辺りで前回給油してから200㎞超えてきたためそこで給油。時刻は11:50。私はマイネオのマイソクスタンダードを契約しており12:00-13:00までの間は回線速度が32kbとなるため、あと10分で私のスマホは使い物にならなくなる。紀伊半島ではこの時間を昼食や観光の時間にしていたがここまでくれば大体道がわかるのでGoogleマップの案内を終了、朝食をたらふく食べたので全く空腹感を感じないので給油が終わったあとそのまま長崎方面へ走る。今のところ曇り空であるが雨は降ってない。よし!このまま長崎まで行ける!と思って休憩もそこそこでとにかく距離を稼いで走る。がしかし、そうは問屋が卸さないというのが世の常で、佐賀県小城市辺りに入った瞬間バケツをひっくり返したような大雨が。通り雨、通り雨であってくれ…と願いながら5分程度走ったが全然止む気配がない。仕方ないので近くのラーメン屋の駐車場に入り、すでに結構濡れていたのだが荷物をパッキングしていく。土砂降りの中、食事中のお客さんに見られながらのパッキングは申し訳ないやら恥ずかしいやら。色々思いながら素早く荷物をまとめ駐車場を後にする。10分程度走ると今度は嘘みたいな晴れ間が。それからは雨が降ることもなく長崎へ到着。最後に寄ったガソリンスタンドで「福岡辺りは雨だったんですか?こっちは朝から全く雨降ってませんでしたよ」と完全雨対策装備でいる私に声をかけられた。通り雨にやられましたと一言交わし、観光にもうちょっと時間を割き、帰る時間帯が違えばもしかしたら雨に遭わず帰れたのかもしれないなとふと思ったが・・まあ仕方がない。雨に遭ったことを嘆くより無事に到着できたことを素直に喜ぶべきだろう。
こうして私の紀伊半島ツーリングは幕を閉じたのであった。
期間令和5年8月22日12時50分~25日14時30分。総走行距離1023㎞。

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