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国道368号線から伊勢神宮へ

道の駅御杖を出発し、山道とは言え走りやすく整備された道路を西へ西へひた走る。道中は曇り空で時折小雨が降る程度、雨具なしでも問題なく進めた。

道の駅美杉を過ぎしばらく進むと片側一車線の道路が一車線となり、一気に山間に入った。
ここからが正念場で見通しの悪いカーブの連続がひたすら続く。道路中央には落石、路肩はアスファルトがひび割れ、崩れかけているところもあった。私は山奥で育ったのでこういった道は慣れていたが、県道や林道ならいざ知らず国道でこんな道を走ることになるとは思いもしなかったのでずいぶん面食らった。徐行し十分に注意しながら山道を下る。道中一台だけ軽自動車とすれ違ったがその後は対向車に合うこともなく山道を抜け市街地へ入った。
それからは一般道を更に西へ進み三重県伊勢市まで特に大きな問題もなく走れたため、紀伊半島の険しい道?これくらいなら何とか走れるな・・・と少し慢心していた。翌日、更なる試練が待っているとも知らずに。

伊勢神宮前にはあっさりたどり着くことが出来たのだが、ナビの設定を伊勢神宮としていたため、内宮前の歩行者が沢山通るようなルートを通りながら文字通り神社の目の前へ案内されそうになった。そこで車通りが少ない道の路肩に停め、再度駐車場で検索し伊勢神宮内宮A駐車場が満車であったためB駐車場へ移動した。駐車場到着後いざ駐車しようとしたら注意書きに「ここに二輪車は停められません」と書かれている。そんな馬鹿な・・・と思ってまた調べなおすと内宮前に無料の駐輪場があると書いてあった。事前にしっかり調べていなかったせいで二度手間、三度手間となったが内宮前を再度検索しGoogleマップを頼りに進むこと5分、無事駐輪場へそして念願の伊勢神宮へ到着した。どうでもいいがこういう書き方するとロマサガのアイスソードネタが思い浮かんでしまう。

ここで6:10頃大阪南港を出発し到着したのが10:25、合計4時間15分経過していた。

伊勢神宮到着後は貴重品等を中心に小さなバッグへ移し替え、最低限の荷物を持ち鳥居へ向かった。夏休み期間とはいえド平日の午前だというのに老若男女問わずたくさんの人が鳥居前にいた。休日や正月などはもっとすごいんだろうなと容易に想像できる。私はスマホのカメラを鳥居や周りの景観に向け写真を撮りながらゆっくり宇治橋を渡り五十鈴川を目指した。手水舎は五十鈴川の手前にあったのでそこで一度口をすすぎ手を洗い、五十鈴川でも同じように心身を清めてみた。昔は五十鈴川で清めるのが一般出来だったそうな。

その後は神楽殿、授与所を経て御正宮へ向かう。御正宮前には大きな木が何本も立っており幻想的な雰囲気が漂っていた。階下では思い思いに他の観光客は写真を撮ったりして楽しんでいたが、私は早々に階段を上り御正宮の賽銭箱前まで数人並んでいたのでその列の最後尾につき参拝の順番を待った。ここでお参りするときは世界平和を祈るのがいい・・・と情報があったので世界平和!と柄にもなく拝み、後ろに並んでいる順番待ちの人に譲るよう横に抜け格子の間から御正宮の奥がどんなになっているのか覗き見た。がしかし扉はがっちり締まっており何も見えなかった。御正宮は撮影禁止でもあり情報が少ない。その先はどういったところなのか前々から気になっていたが特別な日にしか御開帳はないよう。特別な日=人だかりが凄い日に違いないため、私は見ることはないだろうなと思った。
その後は荒祭宮へ移動。道中ほとんど人がいなかった。荒祭宮ではさすがに十人前後の人いたが御正宮のような人だかりはなく閑散としており、私が順番待ちしお参りするころにはほぼ周りに人がいなかった。荒祭宮では個人的なお願いをするといいということであったので、正直伊勢神宮の中で私が最もお祈りに力を入れるつもりでいた場所であったのだが・・・。他の皆さんは個人的なお願いをしない聖人様みたいな人格者が多いのだろうきっと。私は厚かましいのでここで妹の安産や家族全員の健康、私にも良い伴侶を(!)と強くお願いして授与所へ戻った。

授与所ではお守りを購入。こんなこと言ったらいけないんだろうが一つ1000円とはなかなかのお値段。簡単に何人もと買えなかったので家族、友人や同僚数人に絞ってお守りを購入してその場を後にした。

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