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機動戦艦ナノハナ

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5人用 ラブコメ(男3 女2)

作品紹介

機動戦艦ナデシコのオマージュ宇宙SFファンタジー声劇です、艦長やパイロットになりきって演技してください
(セリフ少なめの方にはチャロがお勧めです)

アクア 艦長 性格はかなりの楽天家で天然。また、まじめで責任感が強いが、空回りすることも多い。シンが好き

シン アクアの幼なじみ コック兼パイロット 仲間を助けられ無かった罪悪感が強い

フルール 天才少女 孤児 口癖「バカばっか」

ログ 諜報部員 (スパイ)人型機動兵器「イクシリオン」のパイロットとして潜入

チャロ メカニック 天才科学者、お調子者、自信家

あらすじ(読まなくてもいい、読むならフルール役推奨)

22世紀末。突如として木星方面より現れた謎の兵器群『木星蝎(もくせいさそり)』は、圧倒的な戦闘力で火星、月の裏側を次々に制圧。今や、地球各地にも(ユリノキ)と呼ばれる母艦を多数降下させるに至っていた。
2196年。そんな中に、木星蝎の支配下に置かれた火星に残された人々を救うべく、民間企業メギド重工は「エクソマーズプロジェクト」を計画し、その要となる実験戦艦 PK-001 ナノハナの艤装を終了させていた。クルーには「能力が一流なら性格は問わない」と言う方針の下、一癖も二癖もある人物ばかりが揃えられた。
ナノハナ発進の日、火星生まれの青年シンは、偶然再会した幼なじみのアクアを追って出港直前のナノハナに乗り込む。シンはコックとしてナノハナのクルーに採用されるが、IPA処理をしていたため、人型機動兵器「イクシリオン」のパイロットとしても戦っていくことになる。

本編


フルール:艦長、本艦『機動戦艦ナノハナ』周辺に敵艦隊 木星サソリ12機を確認、完全に包囲されました

アクア:えぇ~!?いつの間に?フルルンっ、なんとか突破出来ないの?!

フルール:前方敵艦は対処出来ますが、後方からの攻撃は避けられません

ログ:ふぅ~仕方ないね~!まっ俺達、人型機動兵器「イクシリオン」のパイロットの出番ってわけだね〜!なぁ~シンっ!…ん?…シン?

フルール:シンさんは、今日は非番中です

アクア:あ、そっか…シンは今日…お休みだったわ

ログ:こんな非常事態に非番も何も関係ないだろう?アクア艦長、呼び戻した方がいいんじゃない?

フルール:でも、シンさんはこのところ、木星サソリとの連戦で、お疲れでしたから、艦長がお休みを取らせたんじゃないんですか?

アクア:…うん…そうだったわね…シン…大丈夫かしら…

ログ:敵艦に囲まれてるって言うのに、随分と気楽だな~、そんな事じゃこの戦場では生きていけないよ〜!俺達パイロットは常に緊急事態に備えないといけないんだからさ~

アクア:そうよね…フルルンっ!私、シンを呼んでくるわっ!

フルール:…はい艦長、で、作戦はどうしますか?

アクア:ディストーション・フィールドを維持しつつ前進。敵の目的が分からない以上、あまり目立つ攻撃はできません。まず、相手の出方をみます

フルール:了解しました、ログさんは出撃準備をしておいてください、いつ後方から攻撃されてもおかしくない状況なので

ログ:はいはいっ、艦長っ、出来るだけ早くシンを連れてきてくれよっ?戦力は一人でも多い方がいいんだから

アクア:はいっ了解しましたっ、シンには私しかいないんだもん…フルルンっ!私がいない間…なんとか持ちこたえてねっ!

フルール:わかりました、艦長、シンさんの事、よろしくお願いします

(格納庫 人型機動兵器「イクシリオン」内部)

チャロ:よしっシンっ!これで完了だっ!

シン:ありがとうございます!チャロさんっ!

チャロ:しかし、突然どうしたんだ?今までは戦う事に後ろ向きだったお前が、急に「イクシリオン」をアップグレードしてくれなんて…どういう風の吹き回しなんだよ?

シン:守るって…約束したんですよ…

チャロ:なんだ~?w今まで否定してたくせにっ…艦長とよろしくやってんのかよ~!このこのっ!いいよな~!オレと違ってモテる男はよ~!

シン:ち、違いますよっ…アクアの事じゃなくって、この地球を…仲間を守るって意味ですよっ…アクアとは…ただの幼なじみですから

チャロ:なんだお前達…まだそんな関係なのかよ~…はぁ~いいかっ!シンっ!モテてるうちが花だぞっ!オレなんかな〜!

シン:それにオレは…アクアの事なんて…

(人型機動兵器「イクシリオン 」内 モニター映像)

アクア:あっシンっ?ここにいたのねっ!…良かった~!部屋にもいないし、どこに行ったのかと思って心配したんだからね~!もうっ!

チャロ:ほらっほらっ!言ってるそばから、お熱いラブコールが来たぞっ!この色男っ!

シン:…アクア…なんだよ?今日は非番だろ?お前が休めっていったんじゃないかっ

アクア:それどころじゃないのっ!「ナノハナ」が木星サソリに囲まれて…大変なのっ!

ログ:おいっシンっ!まだなのかっ?木星サソリの艦隊から虫型機動兵器がウジャウジャと出てきてるんだぞっ!

チャロ:シンっ!こっちはいつでも発進できるぞっ!ただし…無理はするなよ?頼むからオレの可愛い「イクシリオン」をあまり傷つけないでやってくれよ~!(泣く)

シン:チャロさん…出来る限り頑張りますよ

アクア:当艦はこれより、戦闘態勢に入ります。各乗員は、すみやかに持ち場へ着いてください、繰り返します、当艦はこれより、戦闘態勢に入ります。各乗員は、すみやかに持ち場へ。イクシリオン隊も出撃準備を。グラビティ・ブラストのチャージも忘れずに。さぁ、行くわよーっ!

シン:アクアっ!イクシリオン発進する!

アクア:了解っ!他のイクシリオン隊の皆さんも、絶対無事に帰ってきてください!これは艦長命令です!絶対、無事に帰ってきてね!

ログ:OK!帰ってきたらアクア艦長みずから、手厚い看護を頼むよっ!

(機動戦艦ナノハナ コクピット)

フルール:前方、木星サソリ艦隊より高エネルギー反応確認

アクア:了解しましたっ!グラビティ・ブラスト発射用意

フルール:了解、グラビティ・ブラスト発射まで5秒前

…4…3…2…1

アクア:発射っ!

(木星サソリ艦隊にグラビティ・ブラスト放射)

フルール:前方、木星サソリ6艦 消滅

(間を開ける)

ログ:…どうやら…前方の敵さんは片付いたみたいだなっとっ!そらっ!(敵を倒す)

シン:はぁっはぁっ、でやっ!

…これで15体目っ!オレは…オレはっ!まだまだやれるっ!

ログ:シン…やるな~!以前の弱気だったお前と違って、ちょっとはマシなパイロットらしい男の顔になったじゃないかっ!

シン:やらなきゃならないんだ…先に逝った…アイツらの為にもっ!オレがやらなきゃ…

ログ:なあ?シン…1つ賭けをしないか?

シン:…え?賭けだって?

ログ:そうだ、虫型機動兵器を多く倒した方が勝ち、負けた方は勝った者の言う事を1つ聞くっていうのはどうだ?

シン:負けた方が勝った方の…一体何をしろって言うんだ?

ログ:はははっ!それは負けてからのお楽しみだっ!ほらっ!後ろから敵さんが来てるぞっ!よそ見するなよっ!

(機動戦艦ナノハナ コクピット)

フルール:前方敵艦0 残り後方6機、「ナノハナ」に近づいてきます、艦長、次の指示を

アクア:…シン…大丈夫かしら?きっとシンの事だから、また自分を追い詰めながら戦ってるんじゃないかしらっ…ああ…心配だわ(独り言)

フルール:…艦長?

アクア:そうだわっ!きっとそうよ!でもやっぱり、クルーのみんなを危険に晒すことは出来ないよ……でも、でも私が、私がやらなきゃ!私、艦長なんだから!(独り事)

フルール:艦長っ!

アクア:はいっ!…え?フルルン?何?

フルール:はあ…前方の敵艦0 残り後方 6機、現在、イクシリオン隊 虫型機動兵器と交戦中 次の指示をお願いします

アクア:ああ、そうね、そうだったわ…(咳払い)…機動戦艦ナノハナ反転開始っ!イクシリオン隊 回収の上、グラビティ・ブラスト発射用意っ!

フルール:了解、イクシリオン隊、直ちに「ナノハナ」に帰還せよ

シン:はぁっ、はぁっ、たあっ!

25体目っ!

ログ:よっと!

こっちは26体目っとっ!ハハッ

シン:…くっ、くっそ~!

フルール:繰り返す、イクシリオン隊、直ちにナノハナに帰還せよ

ログ:おーい!シンっ「ナノハナ」に帰還せよとの御命令だっ!そろそろ終わりにしようぜッと!

27体目だなっ!この勝負オレの勝ちだなっ!アッハハハッ!

シン:まだだっ…オレは…誰よりも強くならなくちゃ!もう誰も…仲間を…失いたくないんだよー!!

ログ:おっ、おいっ!シンっ!戻れっ!そっちは木星サソリの艦隊のド真ん中だぞっ!?

フルール:後方敵艦隊より高エネルギー反応 目標…え?…シンさん

アクア:いやっ!シンっ!逃げてっ!フルルンっ!こちらもグラビティ・ブラスト発射っ!

フルール:…ダメです…先程の発射から再発射まで…エネルギー炉の急速冷却に、あと1分30秒かかります…間に合いません…

(木星サソリより シンへブラスト砲 発射)

シン:はっ、うあぁ~!!

ログ:ちっ!シン~!

アクア:…シンっ?シンっ!…返事してっ!お願いっ!…シン…ぐずっ(泣く)

フルール:………シンさん…

(間を開ける)

ログ:…あ…あ…こちらっ…ログっ!シンは無事だっ!…まったく…無茶しやがって…

シン:…くっ…う…

アクア:シンっ!?無事なのね!?…よかった〜!

フルール:…ほっ、艦長 グラビティ・ブラスト発射準備 完了しました 

アクア:了解っ!よくも…シンを狙ってくれたわねっ!覚悟しなさいっ!グラビティ・ブラスト発射っ!

フルール:グラビティ・ブラスト発射します 

木星サソリ艦隊及び 虫型機動兵器 完全に消滅しました 機動戦艦ナノハナ 周囲500キロ圏内に 敵艦の存在なし

アクア:おっしゃ〜!フルルンっ!すぐにシン達を帰還させてっ!私っ、迎えに行ってくるからっ!

フルール:了解しました イクシリオン隊、ナノハナに帰還してください

(機動戦艦ナノハナ 格納庫)

チャロ:…あ、あぁ…オレの可愛い…イクシリオンが…こんなボロボロになっちまって…グズっ…トホホ…

ログ:まあ、シンの命が助かっただけ不幸中の幸いだよ…はあ~疲れたっ

シン:……オレが…やらなきゃ…オレが…

アクア:シン~!(シンに駆け寄る)

ログ:アクア艦長…オレの看護に来てくれt_(アクアのセリフを被せる)

アクア:シンっ!シンっ!大丈夫なの?どこか怪我はない?

シン:…アクア…オレ…何も守れなかった…それどころか…ログや…ナノハナのみんなを…危険な目に遭わせちまった

アクア:…バカっ!シンっ1人が抱え込んで…なんでもっと…私に相談してくれないの…ぐずっ(泣く)

シン:…アクア…

アクア:私はこのナノハナの艦長なのよっ!この船で1番偉いんだからっ!…だから…シンの悩みも…そのツライ気持ちも…全部私にぶつけてよ…バカ…

ログ:…ふぅ…お熱い事で…賭けにはオレが勝ったのにな~…まあ、いいか…

シン:アクア…ごめん…オレ、1人で舞い上がってた…ログにも助けてもらえなかったら…今頃…

アクア:もういいのっ!…だって…シンは…シンは生きて、私の元に帰ってきてくれたんだもの…ぐずっ(泣く)

ログ:まっ、いいんじゃないの?誰も死ななかったんだし、シンもこれに懲りて、少しはおとなしくなるだろう

チャロ:よかねーよっ!オレのイクシリオンが…アップグレードした所だったんだぞ…かあ~!チクショー!

(間を開ける)

フルール:(N)そんなこんなで、艦長命令を無視したシンさんは、しばらくパイロットは謹慎処分になり、コック兼整備士としてこき使われる事に…

チャロ:ほらっ!シンっ!そこはそうじゃねーだろ!オレの可愛いイクシリオンを壊した分、キッチリッと、その体で働いて返してもらうからなっ!覚悟しとけよっ!まったくっ!

シン:わかりましたよっ!はあ~もうっ人使いが荒いんだから~

フルール:(N)それからログさんはと言うと…

ログ:いや~君たちっ!この間の木星サソリとの戦い、オレの活躍ちゃんとみてくれた?なんせ、あの数相手に、シンを庇いながら戦ったんだからさ~凄いと思わない?

フルール:(N)クルーの女性陣の前で武勇伝を語っていた…そして、艦長は…

アクア:あっ、シンっ!お仕事ご苦労様っ!頑張って働いてるシンの為に~!私っ!愛情いっぱいの料理を作ってきたのよっ!ほらっ!ね?食べて♡

シン:い、いや…今は腹減ってないから…それに…その黒い塊はなんだよっ!そんなもん食えるかよっ!

アクア:んっん〜んっ!や~だ~!せっかくシンの為に作ってきたんだから~!一口だけでも、た・べ・て♡

チャロ:くう~!なんでアイツばっかりモテるんだよー!

シン:いや、ホントに腹減ってないし、それに、仕事残ってるからっ…あ、アレだったらチャロさんに食べてもらえよっ!じゃあなっ!アクアっ!

アクア:ちょっ、ちょっと~!待ってよ~!シンってば~!

フルール:(N)とまあ、相変わらず一方的にシンさんの後を追い回す日々

チャロ:おおっ!これが…アクア艦長の愛情いっぱいの料理か~見た目はあれだが…ではっ頂きますっ!パクっ…んっ…うえっ…マズイなっ…チッキショ〜!!

フルール:はあ~ホント…バカばっか

END


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