紅白「アイドル」を見て思うこと

2023年の終わりを締めくくる紅白歌合戦、
なにより圧巻であり壮観であったのはYOASOBIの「アイドル」スペシャルステージであろう。

アイドル=偶像を如実に体現した歌詞をバックに本物のアイドルがバチバチに決めてくる演出は見事だった。
正直、中の人の誰が考えたにせよこのステージを構想し、認め、そして実現させる力を持つNHKは安泰だと思ったものだ。

興奮冷めやらぬままにTwitterでエゴサならぬ
なんて言うんかわからんがとりあえず興奮を分かち会いたくて「アイドル」で検索していたところ、ひとつの呟きにぶち当たった。

「ジャニーズがいない紅白でこれ程のクオリティの舞台が作り上げられたことがこれからの日本の芸能を暗示してるよね〜」的な、まぁ要するにジャニーズ不要論である。


は?


いや待て
どなたか存じ上げないが、SnowManのパフォ見た事あるんか?

歌に関しては正直K-POPと比較すると弱いかもしれないが、今回の「アイドル」に関してはダンスの話であり、
腐ってもダンス歴20年の筆者からみて彼らのダンススキルが弱いとは思わない。

たしかにジャニーズはあまりダンスを重視した曲を出さず(デビュー後は特に)、それが故にジャニーズがダンスを踊れるという認識があまり無いのは承知している。

しかし実際彼らはジュニアという制度により小さい頃から基礎を叩き込まれているわけで、たとえばなにわ男子とか、あんまりダンスのイメージがないグループでもライブの演出内ではバキバキに踊る。

他のグループを引き合いに出すのはあんまり良くないとは思うけど、今回のコラボに参加していたいわゆる坂道系と呼ばれるグループと比べてジャニーズがパフォーマンスの点で劣ってるとは露ほども思わない。(別にジャニーズの方が上だ!と主張したいでは無い。)

まぁそんな訳で、もしジャニーズが出ていたとしてもバキバキに決めてくれていたに違いない。
腹立ったのでこれは言いたかった。



がしかし。


今回のステージに関してはジャニーズが出られなかったからこそ成り立ったステージであったこともまた事実である。


ん????矛盾してない????と思ったそこのあなた。


もうちょい読んでくれ(駄文をここまで読んでくれたことには既に深く感謝している)。



というのもジャニーズが居なかったからこそ、そこの枠がK-POP枠にあてがわれ(特にナムジャ=男性グループへ)、結果としてStrayKids、SEVENTEENが出演することが出来たからである。

ここで今回のコラボステージに関してはジャニーズではなく、上記2グループでなければならなかった理由に関しては、昨今(特に今年、あもう去年か。)の日韓の音楽シーンを巡る潮流にある。

もう当たり前すぎて言わずもがなであるが、昨今の日本ではK-POPがもはやブームと呼ばれる一過性のものを超えて浸透している。

〇〇のカムバ(新曲を出すことの意)見た〜??

などという会話は少なくとも私の周りでは日常茶飯事だし、中高でも(もしかしたら小学校でも)きっと繰り広げられていることであろう。

面白いのが一方でアイドルを除いた(あ、曲名ではなく)、シティーポップやアニメの主題歌等のJPOPが韓国の音楽シーンに流入しているという事実だ。

つまりここ2つの国では韓国は日本にアイドルを提供し日本は韓国にそれ以外のポップスを提供している。
(もちろん韓国でアイドル以外の音楽が流行ってないとか日本では日本のアイドルは流行ってないとかそういうことではないのでお手柔らかに)

そろそろ話の筋が見えてきたと思うが、つまり紅白のコラボステージ「アイドル」は日本と韓国の不可思議(fact check~)な現在の潮流を反映したものとして本当に価値がある。音楽史に残していいと思う。いやマジで。
っていう言い方はお前何様感があるので違うが、

とにかく神ってる。

実際StrayKidsのリーダーバンチャンなんかは(コラボには参加していなかったものの)「アイドル」を自身のYouTubeチャンネルで聴いたり、SEVENTEENの名P(名プロデューサー)ウジもまた(コラボには参加してなかったものの)YOASOBIもとい「アイドル」めっちゃ好き。


なんでコラボ参加しなかったんウジや笑


まぁそれはともかく、
紅白がたまにやっちゃいがちなK-POPアーティストにちょい無理やり踊らせてる感なく、
K-POPアーティストの側も多分少なからず楽しんで参加して生まれた名ステージだと思う。

そして日本という場所だからこそ達成できたステージだと思う。韓国のたとえばMAMAっていう音楽の祭典とかいろいろあるけど、YOASOBIがあんな風に名だたるK-POPアーティストの上に君臨する(いい意味でね)ような演出は本国ではさすがに組めないだろうし、

そもそも最近では特にセブチ(SEVENTEEN)とかもう大御所の域に入ってきておいそれとコラボ呼ばれないしニュジ(NewJeans)もグローバル枠って感じな気がするし、

とにかくあのコラボは達成できない。


やっぱりその影響力が衰えてきているとはいえ、紅白という名のもとに集められたメンバーであり

そして集めたメンバーを殺さず最大限に生かした構成に

Shoutout!!!!

って感じです。韓国の音楽の祭典のコラボとかステージとかもいろいろ見てるけどまじそれらひっくるめて1番良かった。
あ、2番はブソクスンのAAAにおけるFightingですね(๑>؂•̀๑)テヘペロ

Well done!!!!!!!!!!!!!!!




とまぁ卒論を放り出して赴くままに筆を走らせた(もしかしたら気づいたかもだけど最後の方ちょっと飽きてきた)
記念すべき初!!のnoteでした✨

こんなんだったらすーぐに2000字行くのにな〜
まあ論拠提示する必要ないもんな〜








あ、あととりあえずミサモに最後ピースさせた振付師出てこい。好き。


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