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モラハラ離婚は弁護士に相談するべき?費用の相場などは?【注意点も解説】


どうも、古谷です。


今回は、


・モラハラ離婚は弁護士に依頼すべきかどうか


について解説していきます。



離婚に際して、

弁護士への相談で
ネックになるのは

やはり「費用」の部分ですよね?



他にも、

・優秀な弁護士さんなのか?

・モラハラに詳しい弁護士さんなのか?

・費用が正当なものなのか?(ぼったくりじゃないか?)


などなど、

お安い依頼ではないからこそ
気になる部分は沢山あると思います。



さらには、


✅費用面の問題で、どうしても弁護士に依頼はできない


といった
パターンなどもあったりはしますよね。



そういった場合に1人でもできるのか?

やるとしたら
どんなことに注意すればいいのか?



についても本記事では
解説していきますので、

ぜひ最後まで
目を通していかれてみてください◎




それでは、本編に入ります。





◆弁護士費用の種類と相場について



離婚を弁護士に相談する際には、

以下の4つに
費用が内訳されます。

①相談料

②着手金

③成功報酬料

④日当、および実費



1つずつ、相場なども含めて
詳しく見ていきましょう。



①相談料


相談料とは、

まず初めの段階で
弁護士に相談をする
際に
かかる費用のことを指します。



ここでは、

相談者さんの状況などもみて
どれくらいの慰謝料などが見込めるのか?

などの条件もふくめた
予想を聞くことができます。



一般的な相談料金の相場としては


30分で
✅5,000円~10,000円


ほどなことが多いですね。



ただ、昨今においては
「初回相談無料」となっている
こともあるので、


費用をなるべく抑えたい場合には
1つの選定基準としてみるのもいいでしょう。



②着手金


こちらは、

相談を経て
正式に弁護士への依頼が決まったときに
お支払いをする金額になります。


弁護士さんの稼働そのものに
対して発生する金額なので、

・離婚が成立しなかろうと

・離婚条件が納得のいかない場合でも


返金などはされません。


ので、

着手金の割合が
相場から逸脱している場合には
注意が必要になりますね。



着手金の相場としては、


約20万円~40万円


さらには「事案の難易度」であったり、


協議離婚で終わるのか

調停離婚まで続くのか

訴訟による裁判離婚までいくのか



によっても
変動をしてくる部分でもあります。



③成功報酬金


こちらは、着手金と違って

事案が解決した「あと」
お支払いをする金額になります。


たとえば、

慰謝料や財産分与によって得た金額の〇%


みたいな形ですね。



この辺りは、

弁護士さんによって
算定方法などが異なってきますので、

想定外の過剰請求などをされないよう

・どのように報酬金を算定するのか

・何をもって「事案解決」「事案成功」とするのか

については、


依頼の時点でしっかりと
弁護士とすり合わせをしておくのが大切です。


ザックリとした相場としては


30万円~50万円+α


ほどで見ておくといいでしょう。





④日当、および実費


日当というのは、


相手方との交渉や
裁判所に弁護士が出向く際の

”出張代”のようなイメージです。


事務所外で弁護士さんが
稼働する際に発生する費用ですね。



まる1日分の相場としては、


5~10万円

ほどが一般的な基準になります。





一方で実費に関しては、


交通費宿泊代

さらには調停申し立てに必要な
手数料やコピー代・収入印紙代などを

まとめたような金額になります。


こちらは相場というよりかは、

交通費など実際にかかった費用
に応じて主には算定される形になりますね。


※費用の合計相場※



上述した4つの内訳を
合計し、


全体の費用として
算出した場合には



✅協議離婚の場合

→30~60万円ほど



✅調停離婚の場合

→50~70万円ほど



✅裁判離婚の場合

→80万円~100万円以上




が目安になってきます。


もちろん、成功報酬なども
あるのでバラツキはあります。



総じて言えることは、

・無料相談などを活用して複数の弁護士に見積もりを依頼する(比べる)

・相場から逸脱した金額を請求されないよう注意する

・協議、調停、裁判の見通しを弁護士と立てる

ということです。


予想外の請求や、

過剰なお支払いをしないためにも

事前にしっかりと
弁護士と計画を立てていってください。



◆モラハラ離婚を弁護士に依頼するメリット



モラハラ離婚を弁護士に
依頼するメリットは多くあります。

✅離婚条件などを有利に進められる

✅モラ夫に離婚の本気度が伝わる

✅離婚を早期に決着させやすい

✅モラハラ夫と直接やり取りしなくて済む(弁護士さんが間に入ってくれる)

✅精神的な支えになってもらえる(※ただし相性などは大事)

✅手続きなどの難解な部分を代行してもらえる


などですね。


特に、

弁護士の活用において
損をしないためには



・協議離婚で終わらせる
(早期で決着させる)




ことが特に大切になってきます。



なのでできれば、


調停に入ってから
もしくは裁判に入ってから
弁護士を雇うのではなく、


協議離婚の前段階の時点から
依頼を投げておくのが理想的です。



あなたが周到な準備をして、

かつ弁護士さんも立てておけば、



モラ夫からすると


「開戦した瞬間に
ほぼ負けが確定している状態」



となり、
早期での降伏宣言もされやすいのです。



費用を抑える、

そして早期での決着を実現するためにも


弁護士への依頼は
”早い段階”でするのがおススメです。





◆ただ、こういった点には注意を…!



弁護士に依頼することには
メリットと同時に、


「注意点」もいくつかあります。

①優秀じゃない & 相性の悪い弁護士とは組まない



残念なことに、

全ての弁護士さんが
優秀である訳ではありません。



✅モラハラ事案に精通しておらず
「そんなことでは有利な条件で離婚はできない」
と言ってきたり、



✅そもそもモラハラ離婚を
担当してきた経験や実績に乏しかったり、



✅依頼だけ受けてあとは下の人に丸投げ
みたいな弁護士もいたり、



✅交渉力や粘り強さがなく、
不利な離婚条件で妥協するようにお願い
してきたり、



✅かかる費用の説明があいまいで
追加費用などを後だしジャンケンしてきたり、



✅案件を多く抱えているがゆえに
手抜きで親身に対応してくれなかったり



✅あとは単純に
返信や連絡が遅かったりなど




「言っていた話と違う」

「表の看板と蓋を開けた中身とが合ってない」


といったことも
決して少なくはありません。



そして、

優秀な弁護士さんを選ぶのは
もちろんのこと、


「相性のいい」弁護士さんを選ぶことも
とても大事になってきます。



ある程度の長い付き合いにも
なりますし、

弁護士さんはいわば
モラハラ離婚における

”パートナー”的な存在にもなりますので。



話した感じや、

コミュニケーションがしやすいか、

安心して任せられそうか、

話を聞いてくれるのかどうかなど



依頼する前のやり取りの段階で
この辺りは確認をしておきましょう。




②弁護士への相談にも「事前準備」はあった方がいい



よく、

離婚の弁護士サイトなどでは


「困ったら”今すぐに”ご相談ください」


と謳っているものもあります。



ですが、


お金の発生する場合もある
貴重な弁護士さんとの時間を

「準備なし」で挑むのは
非常にもったいない事です。



たとえばモラハラ事案においても、


事前にある程度の
証拠などの準備があった方が

・勝つ見込みがどれくらいあるか

・「モラハラだ」と断定できるのかどうか

・どれほどの慰謝料が見込めるのか


などの見込みは立てやすいです。



弁護士さんも当然
商売でやっておられますから、


早くお客さんを確保したい
気持ちは分かるんですけどね^^;




ただ、

・「一切準備はいりません」などの文言がある

・相談でメリットしか語らずデメリットを語らない

・依頼するのを急かしてくる

といった弁護士さんには
なるべく依頼をしない方が
賢明かなと思います。



協議離婚で終わる見込みが
ほぼ無いにも関わらず、


甘い文言で依頼を急かして

調停→裁判と進むうちに
弁護士費用がいつの間にか高騰していた




などの事例も
過去にあったりはしましたので。




✅貴重な弁護士さんとの時間内に
適切な質問や確認ができる


✅弁護士さんとの初回相談で
離婚条件やかかる期間の正確な見込みを立てられる


✅弁護士さんとのコミュニケーションを
円滑に進める


✅結果的に弁護士さんの稼働時間を
なるべく短くして費用を抑える




そのためにも、


全てを丸投げするというよりかは

あなた自身も知識をつけた上で
のぞまれた方が

弁護士さんとの時間を
より有意義なものにできるでしょう。




◆経済事情で弁護士さんに頼めない場合は?



どうしてもお金の面で厳しく、

弁護士さんを立てられない場合には
2つの解決策があります。


①法テラスによる立替制度を活用する



法テラス(日本司法支援センター)では、


何らかのトラブルにおいて
法律的な解決が必要になった人が

無料にて相談をすることが可能です。

✅収入や資産が一定以下であること

✅ある程度勝訴の見込みがあること


といった一定の条件を満たせば、


あなたに合った弁護士or司法書士をチョイス

費用を立て替えてもらう

月額で返済していく



といった流れで進めていけます。



ただこちらも、

無料で永久に相談し放題!

という訳ではないので、



限られた時間内で
適切な情報を伝えていくためにも


事前準備が必要になることは
念頭に入れておいてくださいね。




②自分で進める



協議離婚、及び調停離婚においては、

自分で進めていくのも
”不可能”ではありません。


(弁護士がいなくても
できるにはできます)



ただ、

特に調停においては
弁護士に同席をしてもらう
方が

かなりスムーズには進めやすくはなります。



たとえば離婚後、


養育費が払われない!


などのトラブルに見舞われた際に
強制執行をするための

「公正証書」の作成には
”夫婦間での合意”が必要となるため、


弁護士を挟まない場合には

「直接2人で話し合う」
といった必要性が出てくるんですね。



そしてモラハラ夫との
「夫婦間での合意」はかなり難しいので…


実質的に

弁護士を立てない場合には

「公正証書」などが作れない
思っておかなければなりません。


(※つまりは強制執行ができなくなります)



他にも、

慰謝料や養育費などが
のぞんだ条件で決着できなかったりなど、


「一人でやる」のは

可能ではあるものの
おススメはできません。



モラハラ夫とは、

「話し合いができない」からこその


✅別居をして距離を置く

✅第三者(弁護士)を立てる



といったことが必要になってきます。



離婚後の生活のことを考えても、

弁護士を立てたり
法テラスをご活用されるのが

モラハラ離婚においては
最も望ましい手段だと言えるでしょう。



◆まとめ



最後に、要点をまとめます↓

✅弁護士費用の内訳は「相談料」「着手金」「成功報酬金」「日当・実費」

✅弁護士費用の合計相場は「協議離婚=30~60万円」「調停離婚=50~70万円」「裁判離婚=80~100万円以上」(※ただし事案により変動アリ)

✅弁護士の活用で損をしないためには「協議離婚で終わらせる」ことが大切

✅モラハラに詳しくなかったり、手抜きだったり、費用の後だし請求などをしてきそうな弁護士には頼まない

✅弁護士さんとは、直接(できれば対面で)やり取りしてフィーリングが合うかも大事

✅弁護士さんに初回相談する際にも「証拠」などの準備があった方が”正確に”話が進みやすい

✅メリットしか言わない、または依頼・相談を急かしてくる弁護士さんには要注意

✅経済事情で弁護士費用を払うのが難しい場合には法テラスの活用を

✅協議・調停は自分でできなくもないが、モラハラ夫は話し合いができないので、弁護士を立てるのが最善策


いかがだったでしょうか?



モラハラ離婚においては、

普通の離婚と違って


「極めてまともな話し合いができない」


というのが特徴としてあります。



そのためにも、
より一層弁護士さんの必要性
高いですし、


一時は費用面で厳しくても、

その後の生活のことも考えると
ぜひ弁護士さんはご活用いただきたい所です。



ただ、

先述もしました通り、

初回相談の段階で
「証拠」などの情報がそろっている
場合の方が、


弁護士さんとしても
正確な見通しや見積もり
立てやすくなります。



それに今すぐ弁護士に
相談はしないとしても、


証拠集めなどであれば
明日からでも始められますし


そういった証拠などは
「長期であればあるほど」
有効性は高くなってきます。



いざ本番となる
弁護士さんとのやり取りに向けて、



ぜひあなたも知識を身に付けて
しっかりと事前準備を進めていきましょう◎




それでは、また!







追伸:


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