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ホラー小説はお好き?

切り花の
持ちが良くなると同時に
顔面の
カサつきか気になる時期になりました。。
(すでにワセリンを塗りたくっている今日この頃)

そんな秋に読んだ一冊。

『秋の牢獄』

恒川さんの作品は
『夜市』を始めて読んでファンになりました。

不思議な世界、
異界とかファンタジーの
こわ〜い世界を
短編で見せてくれる。
題材はパラレルワールドも扱っていて
引き込まれます。

『秋の牢獄』は3編収録されています。
表題作の『秋の牢獄』
11月7日が永遠と繰り返されるお話し。
使ったお金も、手に入れたものも
翌日にはリセットされてしまいます。

ホラー作家のスティーヴン・キングが
何かの後書きで
「同じことが永遠に繰り返されることが
地獄だ」というような持論を
書いていた記憶がある。

この意見に
しみじみ同意した作品だった。
私に、あなたに、
無事に明日が訪れますように。。

2編目の『神家没落』
先述の『夜市』に収録されている
『風の古道』と似た雰囲気。
移動するお家に閉じ込められ
日本全国の同じスポットを
順繰りに回るお話し。

この『神家没落』と『風の古道』に
出てくるヤなやつが、おっかない。

我が叔母の言葉だが
「幽霊より人間の方が
よっぽど怖い」という事が
よくわかる。

人間怖いよ。
くわばら くわばら。

最後の『幻は夜に成長する』
最高に暗い。

恒川さんの話しで
あっけらかんとしたものは
基本的にないし、
数冊しか読んだ事がないのに
言うのははばかられるが
私はどの話しより一番
どんよりとのしかかるような重さを感じた。

特殊能力が開花したため
幽閉され
教祖さまにされる少女の話し。
現実世界にだって、
実際あり得る事だろうと思うと気が滅入る。

私はこの本は一冊、読了できたけれども
黄色信号の本だった。
赤信号の本は
読みきれなかった。

それは

岩井志麻子さんの『ぼっけえ、きょうてえ』

表紙から
甲斐庄楠音かいのしょうただおとの「横櫛」が
ただならぬ妖気を
だだ漏らしにしている。
こわいこわいこわいこわい。

私は大変に体が丈夫です。
何度もインフルエンザで
学級閉鎖を経験しても
元氣だった。

なのに、これを読んでいたら
初めてインフルエンザに罹った。

寝る間に
ちょっとずつ読み進めていたのだけれども
だんだんに
具合が悪くなっていった。

そしてついに、高熱がでた。

岩井さんはトークも面白いし
中村うさぎさんのエッセイに登場する
岩井さんのコメントも
大好きで、本も読みたいのです。

でも体がついてゆかない。

恒川さんの
『秋の牢獄』はこれに近いものを感じました。

占星術の話しになりますが
オカルトなどの秘密の部屋を表す
8室のハウスカスプは、
私は牡羊座です。

オカルトや霊的現象などに興味を持ち
いくら勉強しても
疲れることとを知らない、
情熱を持ち、アプローチできることを
示しています。

だから陰謀やオカルトに分類される
占星術の勉強が楽しく
飽き性の私が続けられている事が
理解できる。

ただ、同時に
私はこの部屋に金星がある。

金星は、こうした事に興味はあるし、
好きなんだけれども、
神経がやられてしまう。
カスプサインが金星の統括する
牡牛座の人も同じ事が言えます。

占星術やオカルトはよくても、
精神的にじわじわくる
どすの効いたホラー小説は
私はアウトだとわかった。

合うものと、
好きなのに、体が受け入れられないもの。

怖がるくせに、
また、精神に異常をきたすくせに、
そこから体調まで崩すくせに
こわいもの見たさで、
きっとまたホラー小説を私は読む。

ライトなものを
注意深く選んで楽しみたい。

ホラー映画?
映画はムリ!
ヴィジュアルは強く印象に
残りすぎる。
絶対夢に出るし、
毛頭見る気はない!
(『ブラックスワン』は
私にとってはホラーだった。。)

読後感は良くないよ。
でも、日常を離れての
秋の肝試しに『秋の牢獄』。
お試しあれ。

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