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私が出会った魔性の女【婚活エッセイ】

どこに行っても、モテる女性がいた。美女だからチヤホヤされるのでも、おっぱいがデカいから、ロックオンされているのでもない。


男たちの「本命」なのだ。


もう男性陣の態度が明確に違う。そりゃ、成人した社会人の男たちだから、あからさまにタイプじゃない女性を無視したり、仲間外れにしたりはしないし、みんなでワイワイするために会話を振ったりもするが、それでも「好意」が透けて見える。


その女性と話してる時だけ、めちゃめちゃ楽しそうだし、

さりげなく隣の席陣取ろうとするし、

その女性にだけ「○○ちゃんは今日何してたの?」って聞くし。(解散した後、女性グループ内で「私にも聞けよ!」ってキレてる子いたな笑)

みんなで連絡先交換もできるのに、なぜか後日共通の友達を通して、個別に連絡先交換しようとするし。交換したら速攻連絡くるし。


彼女は、同性の私から見ても魅力的だ。しかし、彼女を悪く言いたいわけでは絶対にないが、絶世の美女ではない。めちゃめちゃスタイルがいいわけでもない。特別高学歴なわけでも、実家が太いわけでもない。至って普通の女の子だ。しかし、モテる。それはなぜか。

人間として面白いからである。


飲み会で同期のある女性がヤリマンだ、という噂話で盛り上がる男性陣に対して「会ったことあるの?」「○○くんはエッチしたの?」と大人しそうな顔して、全くテンションを変えずサラッとぶち込めるし、

「○○ちゃんは今日何してたの?」と聞かれた時に、「細かすぎて伝わらないモノマネ見て笑ってた」と気取らず言えるし、

「今度二人で飲もうよ!」と誘われた時に、気乗りしなければ「いかなーい」とのらりくらりしてるし、

一人暮らしを始めて本棚を買った時、一人じゃ組み立てられないと悟ったのか、同期内で手伝ってくれる人を募り、謝礼としてねるねるねるね配ってるし、

錠剤を飲み込むのが苦手で、風邪を引くと風邪薬と一緒に「お薬飲めたね」を持ち歩いてるし。



彼女の会話には、
誰とも被らない唯一無二感」がある。
彼女の振る舞いには、
次の手が読めない気ままさ」がある。


主張が強いタイプではない。自分から前に出るタイプでもない。目立ちたがり屋でもない。ただ、いつだって堂々としている。自分を信じて、生きている。


「個性的になれ」と言いたいのではない。無理をしては、歪みが出る。

気取らなくていいのだ。普通であろうしなくていい。多数派であろうとしなくてもいい。刺さる人に刺さればいい。かと言って、合わない人を排除する必要もない。自分の世界で、楽しく生きていけばいいのだ。


自分を好きになる方法、なんて検索しなくていい。
モテる方法、なんて検索しなくていい。


自分に正直に生きれたら、それ以上の魅力はない。



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