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地図で見る高校野球強豪校(前半)

地方・地域ごとの高校野球強豪校
 地方、地域ごとの地図に高校野球強豪校を○で分布され、その強豪校の分析をしてみました。
尚、(1)地方・地域の区分け、(2)強豪校の分布方法は次のようにした。
 
(1)地方・地域の区分け
①北海道   ②東北   ③関東   ④東京・神奈川   ⑤中部   ⑥愛知・岐阜
⑦近畿   ⑧大阪・兵庫   ⑨中国・四国   ⑩九州
 
(2)強豪校の分布方法
①分布対象強豪校は甲子園10勝以上、10勝以下の優勝校、準優勝校

上の図は、高校野球の勝利数を表したもの


北海道の強豪校

北海道
 北海道の10勝以上は、北海道の強豪北海と、北の大地に深紅の優勝旗をもたらした駒大苫小牧の2校だけで、準優勝東海大四(現東海大札幌)を入れ、地図上に3校しか掲載されなかった。他地方と比べると少なく、弱小地方と言える。ただ、20世紀までは北海の準優勝1回だけだったが、21世紀に入ると、優勝2回、準優勝3回と飛躍している。今後の活躍を期待したい。
東北
 東北は、この区分けの地域の中で唯一優勝がない。しかし、最近東北の強豪校は野球留学生を積極的に入れ、弱小地域から脱却しつつある。30勝以上が東北、仙台育英、光星学院(現八戸学院光星)で、準優勝も20世紀4回から21世紀8回と増えている。12回も決勝に進みながら1度も優勝はないが、近いうちに達成できるものと予想する。各県共強豪校があり、侮れない存在である。


東北の強豪校


関東の強豪校

東京と神奈川を除いた関東5県は、昭和まではかなり5県の差はあったが、平成になるとほぼ力が拮抗しレベルアップした。昭和では、千葉が銚子商・習志野の活躍で、リードした。次いで作新連覇の栃木、桐生の群馬が続いた。埼玉や茨城は後進県であった。平成に入り、千葉は50年以上も優勝はなく、栃木も作新の優勝が54年ぶりの優勝をする間に埼玉は浦和学院、茨城は常総学院、群馬も桐生一、前橋育英の強豪が出てきて、優勝のない県はなくなった。しかも常総は41勝で、この5県では最多勝で、次いで銚子商(39勝)作新(39勝)、浦学(33勝)が続く。5位桐生(28勝)、6位習志野(26勝)と公立校が続くが、甲子園の出場機会が減っているので健闘を期待したい。


東京・神奈川の強豪校

早実は戦前からの強豪だったが、戦後一時東京代表は勝てない時期があり、都会っ子のひ弱さを言われた。しばらく群雄割拠の状況だったが、平成に入ると、帝京の台頭、早実、日大三の復活があり、この3校が50勝以上を記録し、3強の様相を見せてきた。最近は、関東一、二松学舎大付も出てきた。
神奈川
戦前神奈川は弱小県であったが、戦後湘南、法政二、桐蔭が台頭し、急激にレベルアップ。平成になると、春夏連覇の横浜、東海大相模の2強の様相となってきた。勝率は47都道府県中第2位である。


中部地方の強豪校

 愛知、岐阜を除いた中部は、戦前東日本一の強豪長野、静岡がリードし、松商学園、静岡が強豪として活躍した。山梨や北陸勢は弱小県だった。しかし、昭和末期からこれらの弱小県がレベルアップし、2015年敦賀気比が北陸初の優勝を遂げるまでになった。また、星稜、日本文理も準優勝した。そして、最近では、中部7県の力は拮抗するまでになった。高校別では、古豪松商39勝、次いで、静岡、星稜、福井商33勝と続く。

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