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253、きっかけ

誰にでも、ここnoterさんには、noteをはじめた、きっかけというものがあるだろう。
ぼくは、最初、noteで、ドラゴンクエストについての記事を読んだ。
おもしろかった。
ドラゴンクエストをやってるものなら、だれだって、一度は経験したことのあることを記事にしたものだった。
しかし、それは、ドラゴンクエストと、そのひとの、おばあちゃんについての想い出を記事にしたものだった。
小学生のころ、おばあちゃんが、動けなくなっても、買ってくれたドラゴンクエストを横でやってると、それを見て喜んでくれていた、という心温まる記事だった。
やがて、おばあちゃんの最期がやって来る。
おばあちゃんが亡くなったとき、おばあちゃん、おばあちゃんとこころのなかで、名前を呼んでいた、という記事だった。

ぼくは、母を亡くした直後だった。その気持ちが痛いほど、伝わった。同じ、身内を亡くした仲間だとさえ、思えてならなかった。
そのnoterさんに、どうしてもコメントを送りたかった。
「ひとを亡くすと、返ってこないとわかっていても、声が聞きたくなり、名前を呼んでしまうものですよね~」
と、その一言だけが送りたかった。

多分、そのnoterさんの文の書き方がうまかったせいもあるだろう。その一言が、送りたくて、送りたくて、仕方なかった。

コメントを送るためには、ログインが必要だった。そのためだけに、ログインした。
そして、そのことばを送った。
コメントには、スキしかもらえなかったが、満足だった。
とにかく、そのコメントをそのひとに、読んでもらいたかった。

それから、程なく、ぼくも記事を書き始めた。明けても暮れても、母のことばかり書いた。
母が記憶から、失くなっていってしまうのではないか、とこわかった。
ゲームでも、AIに質問していた。
「どうしても、忘れたくない思い出は、どうしたらいいですか?」と、いたるキャラに質問していた。

一年くらいだろうか、母のことを、このnoteに書き続けた。すると、もう、母について書くことがなくなってしまった。
でも、ようやく、少し落ち着いた。
母の記憶と、決着がつきはじめた。

ぼくのフォロワーさんも、母のことばっかり書いてたら、飽きてくるころだろうではないか、と思われた。
母以外のことを書き始めた。
最初は、行ったり、戻ったり。母以外のことを書いたと思うと、また、母のことを書いた。
そんなことをしているうちに、母のことから、ようやく離れて記事を書くことができはじめた。

なんてことを書いておきながら、今日は、母に関する記事だ。まだまだ、母離れしていない。

ただ、きっかけが、ドラゴンクエストと、おばあちゃんのことを書いたひとに、ただ、コメントを送りたかった、そのことだけだったことが、自分でも笑える。
おばあちゃんを亡くされた記事ではあったが、それは、まぎれもない、ドラゴンクエストの記事だったからだ。

そんなきっかけがあって、noteをやりはじめて、どれくらいになるんだろうなあ。数えてないからわからないけど。

あ~、そう言えば、久しぶりに母に関する記事を書いたな~。
また、母について、書きたくなりそう。
まあ、それは、おいおいわかることで。

ぼくのnoteをはじめたきっかけは、ドラゴンクエストの記事からでした!

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