「ありがとう」は嬉しい、「さようなら」は寂しい。

2023/2/17
幾つになっても、人から感謝されるというのは嬉しいものである。まあ、私はまだ23歳なのだが。

今日、勤め先の塾で最後の授業になる生徒から、プレゼントをもらった。会社のルール的には完全アウトなのだが、まあ、大目に見てほしい。最後なのだから。
その生徒とは、3年前、私が塾に勤め始めてからの付き合いであった。共通の趣味もあり、授業の内外を問わずよく話す仲だった。そんなこともあり、自分にとっては一層思い入れの強い生徒であっただけに、今回のプレゼントは非常に嬉しいものだった。

その生徒と話していると、言葉の端々に寂しさが滲み出ていて、嬉しい反面、私の中にも寂しさがこみ上げてきた。「さようなら」は、私の苦手なものの一つである。一緒に遊んでいても別れを惜しんでしまったり、電話もなかなか自分から切れなかったり。元カノだって、とっくに気持ちは切れていたのに半年も結論を先延ばしにして、結局向こうに別れ話をさせてしまったほどだ。

『MAJOR』で本田吾郎君も言っていたが、「さようなら」は言わない。それに、生きていればきっとまたどこかで会えると思うから。これからも私は一つ一つの出会いを大切に、大切に生きていくのだろう。いつか、「さようなら」も言えるようになるだろうか。

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