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神奈川県の新品種「虎子姫」の梅干しを山北の直売所「とれたて山ちゃん」で購入

GWのドライブは山北方面へ。
私は山北町の道の駅とその近くの直売所「とれたて山ちゃん」が気に入っている。ラインナップがなかなかに個性的だからだ。特に「とれたて山ちゃん」。

山ちゃんはかなりコンパクトな規模の店舗だ。個人商店ぐらいの広さの中に、その時期採れる野菜や果物、この時期なら山菜や木の芽、筍等もとりどり並ぶ。今回は山椒の実と、内心期待していた茹でたけのこが買えた。うれしい!

山椒大好きなのでうれしい

青果系では柑橘系やキウイ等、やや酸っぱめの果物が充実し(何故か山北の果物は酸っぱい。酸っぱい好きの私には嬉しい)、かなりお安く買えるので、ビタミン不足と感じる時、山北へ行きたくなる。今回は甘夏を購入。お店の方によると、今は甘い「清美」が人気だそう。

冷蔵コーナーには山ちゃん名物手作りこんにゃくや柚子胡椒等の加工品もあり、いずれも美味しい。特に程よい辛さで香りの良い柚子胡椒は気に入って、我が家の冷蔵庫に常備されている。

梅干しも良い。私はここの渡辺悦子さんの梅干しが好きなのだが、今回は杉山農園の商品の中に見慣れない名称を見つけた。

「虎子姫」。
全く聞いたことのない名前だ。農園チラシの中にもこの品目はなく、ともかく気になったので購入。帰りの車中で調べると、神奈川県の新しい梅品種であることがわかった。なんと!

これは嬉しい。とってもうれしい!

帰宅後さっそく開封&味見。

美梅ですねえ(種のかたちも綺麗でした)

南高梅(虎子姫は南高梅と地元品種との掛け合わせだそう)に似た、大粒で皮の柔らかい美梅ちゃん。「姫」の名にも納得がいく。
桃に似た甘い香りを含む南高より、もう少し爽やかな感じの香り。十郎に近い感じを受けるのは、産地が同じ神奈川だからだろう。

ランチの納豆そば(初めて納豆つくりました。また別途記事化します)にのせてみた。

冷たい麺が美味しい時期になってきましたね

うん、やはり爽やかな感じの味。
熟成期間にもよると思うが南高ほどねっとりとした感じはなく、あっさりさっぱり食べやすい。美味しい梅干しです。酸味も程よい。

さっぱり味なのは、新品種ゆえ寝かせ期間が短いためでもあるだろう。神奈川でほぼ同じ時期に誕生した「十郎小町」という品種があるが、この梅干しを購入した時にも「(十郎に比べて)あっさりしている」と感じた。

それと、神奈川県産の梅の特徴として、そもそも全体的にあっさりしていることは挙げられると思う。
和歌山の梅が全体的に濃厚で、熟すと南国のフルーツのように甘い芳香を放ち、梅干しにするとねっとりとした食感を持つように、神奈川の梅は総じて香り爽やか、味わいはキレがよく、後口がさっぱりしている。

これは神奈川県産の作物全般について言える特長かも知れない。
県西部の梨とか(浜なしも湘南梨も伊勢原の梨もいずれも大変美味しく、人気なので予約するか直売所へ行かないと買えない)三浦のキャベツとか、どれもみずみずしくて甘さ自体は強めだが、くせがなくさっぱり食べられる。小松菜や高菜等の菜っ葉も雑味がなく、美味しい。神奈川の土地や気候がそうさせるのだろう。
そうした野菜や果物と同様、梅も産地によって特性は異なるようだ。
私がローカル梅に惹かれるのは、もしかしたら「品種の違い」ではなく、本質的には各々の土地がもたらす特性の違いなのかも知れない。奥深いなあ…

それにしても「虎子姫」の名前の由来は探してもどこにも記載がなく、それらしい情報に行き着けなかった。何ゆえ「虎子」なのだろう?
また情報が得られたら追記したいと思う。

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