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エネルギーに満ち溢れた卒業制作

先日、東京学芸大学の美術科学生による卒業制作展を見に行きました。

この展覧会では、絵画、デザイン、彫刻、工芸など、美術分野の多様な卒業制作を一度に鑑賞することができます。
個々の大学生活で培った表現や思考を、思い思いの形で見せていただけて、とても味わい深い、または深く考えさせられる時間でした。

特に気に入っているのが添付写真の油彩画(一部)です。

しっとりとした空気の中へ花が溶け込んでいくような情景に、思わず見入ってしまいました。
時間の流れをも感じさせるような滑らかなタッチを乗せつつも、花びらの柔らかな縁を丁寧に描きとめていて、強く心に残る作品でした。

表現技法としても、奇麗なぼかしが印象的でした。
自分も美術を学んでいて、油絵を描きたいと思っていますが、どうしたらここまで描けるのかとても気になりました。

人、生き物、心、風景、社会、環境など
分野や方向性は違っても、学生さんそれぞれに何かを見つめ、思考し、色形や言葉に乗せて表出しています。
見飽きないほどにエネルギーに満ち溢れた作品ばかりです。

ぜひ足を運んでみてください。

[第72回東京学芸大学美術科卒業制作展]