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Regenerativeリジェネラティブとは何か?


Sustainableの言い換えみたいな感じで次第に認知され始めているRegenerativeリジェネラティブというワード。

今年もっと一般的に認知されてくると思うし、間違った認識で広まるおそれもあるから、ここでどんな意味があるのかを整理しておきたい。


まず、Regenerativeという単語はRe(再び)+Generate(生み出す)+tive(可能な)ということで、「再生可能な」という日本語に訳されている。

なぜ再生可能が大事なのかというと、我々人類の経済活動、生産活動が、地球の回復力を超えて、地球を消費し、蝕みはじめたことが明らかになったからだ。

一方でSustainableサスティナブルは「持続可能性」と訳されているが、語られるときにはいつも主語がない。

サスティナブルの主語は実は「我々人類」である。
我々が地球でやっていけるように、地球を持続させていこう。

という完成に人間目線の概念だったのではないか。

もう一つ、当たり前に聞く言葉として「エコ」がある。

3つのことばを比較してみた。


◾️エコ
今まで地球に100のダメージを与えていた商品などが、何か工夫してダメージを100から80くらいに軽減したとします。
それでも「エコ」なんです。
ダメージは無くなってません。マシになっただけ。
これはエコをうたって何かを販売したり、PRしたい「企業目線」のコンセプトなんじゃないか?


◾️サスティナブル
今まで与えていた100のダメージをなんとか±0に戻そう。

裏を返せば、このままだと地球に住めなくなってしまうよね、ヤバいよね。人類のために、いま頑張らなきゃ!という「人類目線」が醸し出されている。

そもそも、ホントにプラマイゼロになってるの?っていうところから怪しい場合も多い。CO2の排出権をお金で売り買いしたり、生物多様性を無視した植林でCO2の固着量だけしか見てなかったり。

「グリーンウォッシュ」と言って、ひとまずサスティナブルって書いとけば社会的に見栄えが良いっていう程度で使われてしまっている残念な状況も広がってることは否めない。



◾️リジェネラティブ
エコとサスティナブルはとても似た使われ方をしてしまってるが、リジェネラティブは視座が大きく違うと感じている。

この概念はダメージを±ゼロに戻すだけではなく、元の状態よりも良くしてしまおうというもの。

そもそも、石炭、石油などの化石燃料の消費をはじめ、土壌汚染、多くの動物を絶滅に至らしめ、いまは気候変動で多くの生態系にご迷惑をかけてきたのが、人新世の所業だ。美しくない地球を作ってきてしまった。


大きなビハインドからスタートしないとならない訳なので、プラマイゼロなんていってちゃ埒があかない!
私たちが壊しはじめたころよりも、もっと良い状態に戻しましょうよ。っていう意味合いが背後にある。

サスティナブルだってできてないのに、そんなのできっこないじゃないか!と思われるかもしれないけど、それにはコツがある。


それは地球の回復力を使うことだ。

地球にはもともと備わっている自浄作用がある。これの手助けをしてあげればよいのだ。同時に、ダメージを減らしていく。

地球の傷口にカサブタができるのをサポートし、せっかく治りかけた傷をまた掻きむしったりしないことだ。


そのために必要なことはたった一つ。

「地球目線」に立つことだ。

人類目線やってるうちは、最後はお金とか都合で判断してしまう。

地球目線にたったときには、答えは地球がくれる。
良くよく、観察すると、自然が教えてくれる答えはとってとシンプルだ。そのコツが知りたい方は、屋久島にきてSumuのプログラムを体験してもらえたらわかるはずだ。



私たちは経済や国家のルールの中でしか生きられないと思わされてるが、そもそも地球さんの上に生かされていることを忘れがち。

私たちはもう日本人を超えて、地球人であることに気がつかないとならない。

地球の声に耳を傾けよう。

そして、そのときに気がつくはずだ。我々は地球の一部にすぎないことに。

人類はいつから地球の支配者を気取り出したのか。

地球全体を巡る水は、私たちの身体にも巡っていて、大いなる循環のなかで、何かの役割をもってここに生きていることに気がつこう。


地球の規模からしたら、見えないくらいにちっちゃい人間だけど、70億人でいっせいに暴れたら地球は壊れた。

つまり、70億でいっせいにRegenerateしたら、一気に戻せるはずだ。

壊したのも人間であれは、守るのも我々のこの手で成し遂げられるのだ。

#regenerative #regeneration #regenerativearchitecture






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