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   乙女なMargaretの恋心

               ~Best friends episodes3~
               Margaretが一方的にTaoを好きになった真意

Tomは、半年たっても相変わらずメールや電話を頻繁にしてきて、暇なのか単に食事がよほど気にいったのか分かりませんが友達の少ないボクを気にかけてくれてました。買い物やバーへもよく誘ってくれて、段々トムが、どういう性格なのか好きな物嫌いな物までボクは把握するほど仲良くなっていきました。

その前にTaoとTomとMargaret、彼らがなぜ知り合いになっていった過程を説明しなければなりません。Margaretのインタビューから徐々に出会いの訳が判明していきました。


     ある事件でTaoとTom、Margaretが急接近

                                                                            Margaretから聞いた話し……

ボクとTomが知り合う3年前にTomとMargaretと彼女の女友達と3人でバーで酒を飲んでいました。カウンターで話しながら飲んでいて深夜を回り、友達を残し午前1時ごろ帰宅するというのでTomはMargaretを送るために店外に出ました。

店の前ではTomの友人達がたむろしているところへ挨拶していましたが、
ひとりMargaretは歩き出し突然悲鳴が聞こえて、悲鳴の聞こえた先を見ると男2人組の内一人がMargaretのバッグを奪い逃走していたそうです。必死に奪ったバッグを取り戻そうとTomは走りました。

車の往来もなく薄暗い道で、追いつけません。そこへ同じ店で飲み、その同じ時間帯に帰宅しょうとしていたTaoが全速力で走り犯人にダイブ、取り押さえましたが、もう一人の男がTaoめがけてナイフを振りかざしてきまた。
Tomは、数秒遅れて、ナイフを持った男に追突して、その反動でナイフが脇腹をかすめシャツを切られ、脇腹を切られていました。痛さで動けないTomは抵抗ができずにいるとTaoは男の腕をねじり確保しました。


それを遠くから見ていた他の誰かが911(緊急電話/警察/救急)を呼び数分後現場に警察が到着して、犯人は現行犯逮捕。幸いにもTomの傷は浅く軽症だったので病院には行かずその場でTomは自分の傷を見て判断して救急車は呼ばなかったそうです。
アメリカでの医療費は高額で救急でも呼ばない場合が多いそうでTom自身もかかりつけのホームドクターのところへ翌日行ったそうです。

パトカーでの事情聴取が終わり、3人とも警察署での聞き取りも終えて、MargaretはTaoへの感謝を伝えTomとTaoとも少し話し、同じバーで飲んでいたことなどを話し、Taoと握手してTomはMargaretを自宅に送り届け、Taoともその場で別れていったそうです。



数週間後、また同じバーでTomとMargaret、Taoが出会うタイミングがあって今度は、Tomの方がTaoを見つけ、また同じバーで一緒に来ていたMargaretと再会できて大いに話が盛り上がったそうなのですが、こんな偶然があるのですね。

それからというもの3人は親しい友達関係に発展していきました。
3人で食事や酒を楽しんだり互いに友人たちを紹介する仲になっていきました。その内、Margaretの心が次第にTaoに魅かれていきます。                                           
「あの時は、お酒を飲んでいたけど酔ってはいなかった。でも男に襲われたのは初めてで、とにかく怖かった・・・Tomが追いかけてくれたけどナイフで切られていたのが怖くて…..
それでもTaoはダイブして犯人を捕まえてバッグも取り返してくれて本当に感謝しかない。                                                                    ……..Margaret談

                                                                              …..Margaretとボクの会話
Taoと何度か会う機会が増えるとわたしの気持ちがTaoへ傾いていったのよ」
Taoのあのビジュアルで、声をかけない女が何人いるの?って思ってたわ
当然ガールフレンドが何人もいると思うし、でも断られてもいいから聞いてみようって思った」

警察署でTaoの連絡先を聞こうとしたけど、Tomの傷も気になっていたし、後手後手になってしまってね、帰る時には握手で終わったの」「でもバーで再会した時は、嬉しかったわ!本当!わたしにとっては王子様に見えてたからね」                                                                     

「Taoと話していると飾らない性格とたまに出るフランス語が、いいのよね~数か月間、また会いたい!会いた!ってTeenagerに戻った感じだったよ。「Tonyは、分るでしょ?あのTaoの香り。」
「うん。ボクもTaoの匂い好きだったな..…」
「でもね。Taoは、体につける香水みたいなのはアルコールアレルギーがあるから付けないんだって言ってたよ?」

「じゃーあの甘いフルーティーな匂いはナチュラル?」「Taoは、確かに甘い匂いがあるんだよね。息もそうだったよね」「そうなのね。ナチュラルなんだ。でね?数か月が経った時に食事に誘ったの。バイトが早く終われば行けるかも程度こんなこと言っていいのか分かんないけど、あたしより仕事優先?って思った。インタビュー中に思わず失笑しているMargaret


「幸いにも少し遅れるけど来るって返事をもらって、待ってるとドロドロになったパーカーが油だらけだったの。その時はバイト大変なのね~で終わったんだけど、その後ね?ガールフレンドはいるの?って聞いたら」「今はいない」って言われて正直ラッキーとか思った。でも思ったのは束間・・・・

「オレはバイセクシャルなんだ。って言うじゃない」
「男60%女40%の比率だって…」
「そうなのね」って言うとTaoが「ワンナイトの相手を探してる?」って聞かれて,続けて「付き合うとか付き合わないとか面倒だから自分の場合、ワンナイトにしてる」って言うの「少しビックリだったわ、割り切った関係が好きなんだって思った」

「君はキレイだからオレみたいなヤツじゃなくて、もっといいヤツに巡り合うはず!」
「それにオレは、君を長い目で友達として、付き合いたいんだよなー」って
「そう言われると益々、火がつくのよ・・・あたし」「でも友達同士でワイワイ騒いでいるのもいいかなーって思っちゃった」
「Tonyわかる?あたしみたいなカワイイ娘をふったのよ!?」
                                                                 ボクの顔を覗き込むMargaret----
Taoは話ししてても優しいし、あのビジュアル!がたまんないのよね~」ミュージカルもしたいし仕事も大切で恋愛ゴッコは、面倒だって思ったんじゃないの?」「でも、あたしは、諦めないからね!好きになっていったのよ」
少し日にちをおいてまた聞いたの…….

                        つづく