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  文化の違い握手/ハグ/キス

一口に握手すると言っても色々なシチュエーションで変わります。特に日本人同士間での握手は、お辞儀という文化が何百年も続いているのでまずは、お辞儀になります。初めて会う相手にいきなり握手を殆ど求めることはしません。

                舞子/お座敷お辞儀

武士道でも礼にはじまり礼に終わるといわれ頭を下げます。武士道に限っては、相手の目から自分の目を離さず目を見ながら礼をする場合もあります。もちろん現代の日本でも、ビジネスの場で握手を交わすことは日常的にみられます。

ボクは、北米で仕事をしているので、日本と北米では握手の力が違うと感じます。北米では、ビジネスでの男同士の握手は、必ず目を見ながら握手しますが頭は下げません。

例えるならドアの取っ手を回すぐらいの力なのです。これは、意外に強い力だと個人的には思います。逆に弱いと相手に対して良い印象を与えません。女性同士、女性と男性では、また違いますので相手に合わせて同じ力ぐらいの力でするといいかもしれません。

そもそも握手は古来より利き手に武器は持っていないという意味で友好を現す表現として交わすことから始まりました。相手が握手しながらもう片手を添えることもありますので、同じ様に合わせることは失礼には該当しません。


ハグは、どうでしょうか。友達、家族、恋人同士間では、欧米では習慣のようにします。しかし、北米では初めて会った人にハグを求める人は少ないのです。ただし、例外はあります。あまりの嬉しさにハグを求める人も中にはいます。


                      家族のハグ

ハグは、握手とは違い相手の体温と愛情を感じハグをすることで得られる様々な効果は、人と触れ合うときに分泌される幸せホルモンオキシトシン
よるところが大きいと考えられています。

                 姉妹のハグかわいい

特にアメリカでは、いきなりハグされるとセクハラ行為とみなされ訴訟問題に発展する場合もあります。嬉しい時、悲しい時にハグされると気持ちが落ち着き嬉しいハグは、その何倍も嬉しさを共有されます。悲しい時も同じく心から自分の気持ちを共有してくれるのがハグなのです。

日本では、することもされることも少ないとは思いますが、ハグには至らなくても肩をポンポンと優しく叩くと同じ効果が得られます。セルフポンポンもいいですよ。利き手で自分の鎖骨部分下部を軽く叩き、落ち着かない時、落ち込んだ時にセルフポンポンしてみてください。信じられないほど落ち着きます。



                  パパにキス可愛い!

キスも愛情表現の一つですが、ヨーロッパはハグした後に二回片方づつ頬にキスをする習慣があります。ボクの女友達にヨーロッパ出身の親友がいて、彼女の場合ハグ、メインキス(短い)両頬キスとする人がいます。

挨拶のキスが長くて最初戸惑いましたが、彼女のママとのキスはメインキスがなくて両頬エアーキスです。礼儀として頬をすり合わせることはしません。エアーキスは、ヨーロッパ貴族男性は、女性に対して一度目を伏せ、握手、エアーキスを手にします。

王族に対しては、敬意を示すために、ひざを折り曲げてお辞儀をするというものでカーテシーというものがあり17世紀以降、女性のみが行う礼法として発達しました。オードリーヘップバーンの映画マイフェアレディーの劇中で女王にカーテシーの場面がありますが、とても美しいカーテシーです。

                                                              マイフェアレディー/オードリーヘップバーン
                                                                 美しいカーテシー

日本でも握手、ハグも日常シーンでしたりされたりする事が多くなってきました。特に欧米での挨拶に含まれる握手ハグの意味合いが日本人の感覚では若干異なりますので意識してみてください。