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初心者旅人ゴリの生存報告フィリピン編♯1.5 浜辺の少年と大麻

みなさんお疲れ様です。初心者旅人のゴリです。

今回は♯1でたてた目標のセブまでの道のりとは関係ないのですが、プエルトガレラにいて衝撃的な出来事があったので書き残しておきたいと思います。

プエルトガレラのビーチを歩いているとよく腕輪なんかを指に何十個もかけた人に声をかけられます。要は買ってくれってことでどこの観光地にもいるのですが、プエルトガレラは観光客の絶対数が少ないので自然と声をかけられる回数も増えていきます。

そんな感じに僕も何度も声をかけられていた時、最後に同じように腕輪を指にかけた少年が声をかけてきました。
少年といっても13〜14歳ぐらい。

いい加減僕も辟易していたので『いらない』とだけ言って立ち去ろうとしましたが、

『タダであげる』

『本当に?』
大阪人なので無料という言葉には弱いんです。全然いらない腕輪であっても。

『うん、どうせ売れないから』
そう言って僕の左腕に腕輪をつけてくれます。

『本当にいいの?』

『うん、それより兄さんはどこの国の人?』

『日本だよ』

「大麻いる?」

え?
僕は急に少年から発せられた日本語に一瞬意味が理解できませんでした。

『あれ、「大麻」知らない?』

『ああ、いや、知ってる』

「大麻いる?」

少年は僕にもう一度聞いてきましたがその言葉に衝撃を受けた僕は日本語で「いらない」と返すのが精一杯でした。

少年は多分「いらない」の意味はわからなかった様でしたが僕が大麻を買う意思がないことを理解したのかそれ以上は言ってきませんでした。

『なんで売ってるの?』
僕は流通や入手先について聞いたつもりでしたが少年は目的について聞かれたと思ったのか、

『家族とご飯食べないと』

『あ、兄さん飯代くれない?』


…ああ、負けた。その流れは断れないって。
そう思ってポケットから100ペソを出して手渡しました。

『これだけ?』

うるせえ。

そうして少年とは別れましたが、本当に衝撃的な出来事でした。

見た目には薬物などとは無縁そうな元気な少年でしたし、少年が本当に大麻を持っていたのかはわかりませんが、(大麻でバカな旅行者を釣って仲間がいる所に連れ込む算段だったのかもしれません)それでも少年が自然にそれを言ってくるのが信じられないぐらいに衝撃でした。しかも日本語で。

僕は大麻については合法でさらに自分にも他人にも迷惑をかけないのであれば別に勝手にすればいいと思っている人間ですし、100ペソしか渡せない貧乏旅行者なので少年の商売を止めませんし、止められませんが

少年!自分でハマって自分と家族を壊すんじゃねーぞ!!

エゴかも知れませんが若造とはいえ一応ひとりの大人としては子供が不幸になるのはやっぱり見たくありません。

そんなことを思う出来事でした。

まあ、平たく考えれば会話とか全部置いといてただ単に少年から100ペソで腕輪を買っただけな様な気もします笑
他の売り子の腕輪も100ペソぐらいだったし。

デザインは全く好みじゃないですが、せっかくなのでこの腕輪とは一緒に旅をして行こうと思います。

※現在フィリピンは薬物は大麻も含め違法です。

※今回は1対1だったので話をしましたが相手が複数で無料とか言って気をひいてくる場合は必ず逃げてください。1人が気をひいて1人が盗むスリ等の可能性が高いです。

※今回に限らず結構どの国でも怪しげなおっさんが近づいてきてハッパ?とか言って来ますが必ず無視しましょう。多分碌なことがないです。

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