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世界一高くて超広くて謎多きペトラ遺跡へ(後編) 旅人ゴリラの生存報告ヨルダン編♯1

【補足】
・この旅行記は約1カ月前の旅をまとめたもので現在筆者は東欧のアルバニアにいる為、現在発生している中東地域での紛争には巻き込まれておりません。また、現地の状況等の情報も得ておりません。ご了承下さい。

・中東地域の現状がどのように変化するか現時点では予測が困難な状況ですので、ヨルダンについては基本的に安全だとは思いますが、現在の渡航はあまりオススメいたしません。

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みなさんこんにちは。こんばんはの方はこんばんは。旅人ゴリラです。

さて、前回に引き続き今回はペトラ遺跡後編!

前回はほぼ遺跡に着くまでで終わってしまったので、今回は奥へと進みつつ、世界七不思議にも選ばれるほどミステリアスな遺跡を見ていきたいと思います!

ということで続きから。

広大なペトラ遺跡にシーク(谷の道)を通って向かいます。

シークは約1.5km
切り立った崖の間を歩く

正直これだけでも自然の作ったかなり不思議な景色なんですが、歩いていて気づきました。
↑の写真にも写ってるんですが、なんと崖に水路があります。

ここに水が通ってたらより綺麗そう

そう、これがペトラ遺跡のミステリーの一つ目。
ペトラ遺跡は紀元前1世紀ごろに古代ナバテア人によって作られた都市なのですが、その治水技術が凄すぎるんです。

ペトラ遺跡のあるヨルダンは世界で最も水資源の少ない国の一つ。(ペトラは年間降水量100ml程度)
なので交易都市として商人を呼んでくるどころか、今日生きるための水を確保するのも当時としては大変だったはずです。

それなのに古代ナバテア人は街の周辺に何十もの貯水槽やダムを作り、そこから街中に張り巡らされた水路を使って毎日約4500万リットルもの水を街に供給することで砂漠を人工的にオアシスに変えていた

紀元前の時代にそんな技術いったいどこからやってきたんでしょうか?

もしかして超古代文明とか?!?
まさかねぇ…


さて、そんなシークを抜けると見えてくるのが

宝物殿(エル・ハズネ)。

宝物殿のある広場は人だらけ
崖に建物?が生えてます

ペトラ遺跡1番の目玉ですね。
断崖絶壁に造られた巨大な建物は高さ約40m、幅約25mもあり迫力満点。
こんなものを崖の一枚岩から人の手だけで削り出して作ったというのだから信じられません。

でも、そんな宝物殿。実はなんのための建物かよくわかっていないんだとか。
元々現地の人にエジプトのファラオの宝が眠っていると信じられていたため、今も仮に宝物殿と呼ばれてはいますが本当は神殿、もしくは王の墓だったのではと言われています。

というのも飾りとして中心上部に彫られているのは骨壷なんだとか。

もしお墓だとしてもなんでそんなところに骨壷なんか飾ってるのかゴリラとしては全く理解できませんが、そう聞くとなんとなくおどろおどろしく見えてくるような…?


そして、宝物殿を超えてもまだまだ広大な遺跡は続きます。

一般人の共同墓地とされている石窟群や、

見事な造形。彫る労力は想像したくない笑
中には地層が模様のようになってるものも。

ローマ式の大劇場。

今も昔も音楽はライブが1番?

そしてその後は広いペトラ遺跡のメインストリートを通って、

炎天下なのでロバや馬のタクシーが人気

大神殿。

神殿正面。なんの神殿かは不明。
神殿の奥から。

遺跡のレストランで小休止を挟んで、

レモンジュースとシュワルマで1600円。高い!

次は遂に最奥にある修道院跡(エドディル)へ!

ちなみに修道院跡への道はめっっちゃしんどいです。
今までは距離こそあれ平坦な道だったので良かったのですが、ここからは完全な山道。
約800段ある階段を登って行く必要があります。

運動不足のゴリラは完全に喋る元気がなくなってしまったので、ここからは極力喋りは抑えめにその道筋の写真をご紹介。

入り口にはロバのタクシー
果てしない道を登る
登るったら登る

途中、道端の売店で大きな額縁に入った絵を売っていたんですが誰が買うんでしょうか?
買っても絶対持って帰れません。絵は綺麗だっただけに残念。

そして大体1時間半ほど登って、

振り向くといい景色!

到着!ついた頃にはなんか鼻血が出てました。

こちらも宝物殿に負けず凄い迫力です。
保存状態の良さならこちらの方が上かも。

でも、なんでこんな険しい山道の奥に作ったんでしょうかね??謎です。
2000年後の観光客のこともちょっとは考えてほしいもんです。

謎といえば、ペトラ遺跡最大の謎は「なぜ都市が滅んだかわからない」ことだそうです。
高度な治水技術を保持し、最大4万人もの人が住んでいたこともある都市が6世紀後半に突然放棄され、20世紀に発見されるまで人々の記憶からも消えてしまっていた。
一説には大洪水や大地震が原因とも言われていますが、詳しいことはまだわかっていないそうです。

もしかして疫病とか?

そういや鼻血…
いや、これは全然関係ないな。笑

以上!
といきたいところなんですが、おまけ。
なんでもメインの遺跡からそれて崖の頂上を目指すルートがあるらしいのでそこにも行ってきました。

修道院跡よりもハードな道でしたが観光客もほとんどおらず、のんびりと景色を楽しめたのでこちらも写真を道筋に沿って一挙にご紹介。(画像大量)

小さな売店の裏へ進む
眼前にはスペクタクルな光景
谷を進んで
途中、放牧の山羊の群れにも遭遇
地元の人は景色も似合う
ひっそりと遺跡もあります
中はこんな感じ。がらんとしてます
え?本当に登れる?
岩の屋根がかっこいい
ロバも居たりして
壮大な景色に息を呑む
こういう積み石って見たら絶対追加しちゃいます
頂上が近い?
おばちゃんの生演奏が聴ける野外カフェで一服
到着!頂上からの眺め
頂上からの眺め2
帰りは谷を降って
帰還!

↑大体3時間の道のりでした!
2kgは痩せたんじゃないかと思うほどハードな崖の道でしたが景色以外にも頂上の静寂と風が心地良かったです。時間があれば是非挑戦してほしいルート。オススメ!


ということで以上!
いかがでしたでしょうか?
めちゃくちゃ広くてしんどいのと入場料が高いのがネックですが、壮大な景色や圧倒的な規模の遺跡が楽しめるのが最高。
日本でなぜヨルダン旅行がマイナーなのかわからないくらい良いところでした。

さて、次回はペトラ遺跡を離れてヨルダンの首都アンマンと死海に行って浮いてきましたのでそのレポートです!
絶対に溺れないプール体験!

乞うご期待!

PS.
ペトラ遺跡は夜にナイトツアーなんかもやってて、こちらも(カップルには)オススメです。
蝋燭で照らされた道や谷の底にあるスークから見上げる星々はなかなかにロマンチック。

ちなみに独り身の参加者は僕しかいませんでしたね。
そりゃそうか…。

宝物殿もライトアップ

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