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観光資源が核シェルター⁉︎謎の国アルバニアとは! 旅人ゴリラの生存報告アルバニア編♯1

みなさんこんにちは、こんばんはの人はこんばんは。旅人ゴリラです。

今回は前回チラッと言ってましたが、ギリシャのエーゲ海から一気に移動して「欧州最後の秘境」と呼ばれる東欧のアルバニア編です!

1978年から約30年前の1990年まで鎖国していたり、そのせい(?)で国民の約半数がネズミ講に引っかかったり、国内に無数の核シェルターが作られていたりと日本に住んでいるとほぼ聞くことのない国名ではありますがなかなかに個性的で面白い国でしたので紹介していきます!

それでは本編!

「欧州最後の秘境」アルバニアって?

首都ティラーナの様子

アルバニアはバルカン半島のギリシャと旧ユーゴスラビアの国々に囲まれた場所に位置している国で、

海を渡ればイタリア

国旗がめちゃくちゃかっこいい国です。

双頭の鷲

首都はティラーナというところなんですが、ヨーロッパ最貧国の一つと言われるだけあってティラーナの人口は42万人と少なく、だいたい兵庫県尼崎市と同じぐらいです。
↑え?わかり辛い?なら東京ドーム8個分ぐらいの人数で。

着いた時の印象もまだまだ発展途上という感じでしたね。

建設中のビルが多い「これから」の街

さて、ここからが本題。
ではなぜヨーロッパ最貧国で欧州最後の秘境とまで言われるのかというと、
上でもちらっと言っていた通り、最近まで鎖国していたから。

アルバニアは第二次世界大戦後、共産主義の社会主義国となるのですが、あろうことか同じ社会主義国の仲間であった隣国のユーゴスラビアや社会主義の親玉であるソ連、中国とも次々と断交。
独裁政権のもと、国際的に孤立したまま独自路線を突き進むことになります。

そんな中でした個性的な政策の一つが、
「無神国家宣言」。

これはかなり珍しくて、国家ぐるみで無神論を宣言したのは後にも先にもアルバニアのみです。

その影響か、現在ではアルバニアは(欧州では唯一)イスラム教の国となっていますが街中でイスラム教を感じる瞬間は皆無。
モスクなどはありましたが言われなければイスラムとはわからないほど。
他のイスラムの国はイスラムとは切っても切れない雰囲気だったのにここは違います。それだけでもかなり面白い。

街中の穏やかなカフェの風景。女性もヒジャブなどを被っていません。無神論者も多いそう。

街の観光名所は核シェルター

あともう一つ、独裁政権時代のアルバニアの個性的な政策は断交した社会主義国達の侵攻に備えるために国内に核シェルターを作りまくったこと。
その数およそ50万個以上!

もちろんそれは首都ティラーナのど真ん中にも存在しており、現在では街一番の観光名所になっています。

ティラーナの核シェルター「バンカー2」

現在は博物館となっており、中の見学も可能。

中に入ってみるとこんな感じ↓

廊下は意外と広くて長い
奥には敵を誘い込む袋小路も。

↓司令室を再現した部屋なんかもありましたね。

「時代」を感じさせる

他にも独裁政権下の文化や生活を展示した部屋もあり、なかなか面白かったです。

現在のアルバニアと率直な印象

さて、そんなアルバニアも約30年前の1992年には独裁政権と鎖国が終了、市場経済が導入されました。
鎖国から急に慣れない市場経済になったことで、国民の約半数が訳もわからないままネズミ講に引っかかって全財産を失ったりもしましたが、

今のアルバニアは平和で穏やか。

アルバニア人はカフェが大好き。いつ働いてるの?ってぐらい平日の昼間からみんなカフェでくつろいでます。


ゴリラの率直な感想としては、今までの国で1.2を争うほど居心地がいい。笑

というのも変に都会に擦れていたり、変にヨーロッパ的なプライドを持っていたりしないので人々が外国人に対して超優しい。

どこへ行ってもウェルカムな雰囲気で接してくれて、
場所を聞いたらバスに一緒に乗ってアルバニア語がわからない僕の代わりに行き先を運転手に伝えてくれたり、
道端につっ立ってるだけで「乗ってくかい?」とおもむろに車が何台も止まってくれるのはアルバニアだけだと思います。

ただのゴリラに対してもこの優しさ。ハンパじゃない。

ちょっと不穏な章題でしたが、僕は正直この国めちゃめちゃ好きですね。笑

さらに、食文化についても海を跨いだ隣国イタリアとの関係が強い影響でイタリア仕込みの本格ピザが格安で食べ放題!

300レク〜。(1レク=1.5円、円安前なら1レク=1円!)
これにはゴリラも思わずサムズアップ。

筆者は実は今ピザ発祥の地ナポリに来ていますが、正直場所によってはアルバニアのピザの方が美味しかったとまで感じてます。それぐらい本格ピザ。

控えめに言って最高です。

以上!


アルバニアの首都ティラーナは観光地としてはまだまだ発展途上でしたが、めちゃくちゃいいところでした!

さて、今回はアルバニアの紹介しかしてなくて「欧州最後の秘境」と呼ばれている割には「秘境感」が足りなかった気もしますので、次回は引き続きアルバニアで「青の泉」と世界遺産の「石の町」や「千の窓を持つ町」を目指します!
久しぶりに遭難しかけました!

乞うご期待!

PS.

アルバニアへはギリシャのアテネから夜行バスで11時間半かけて向かいました。
国境を越えるまでは「秘境」や鎖国やネズミ講などの前情報から、かなり審査が厳しいんじゃないかとめっちゃビビってたんです。

が、ギリシャアルバニア国境は超適当。
手荷物検査もなく、係員もYouTubeを見ながらポンポンスタンプ押してました。笑

おおらかだなぁ、アルバニア。

こういう国境越えの審査もその国の国際関係や国民性を感じて面白いですね。

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