見出し画像

「アリとキリギリス」の社会保障 鳥取が岡山県の地名になる日 その3

〇「キリギリスは飢えて死ね」

 ベア満額回答に無縁な人たちへ。老後の自身のあるいは親の介護費用・生活・医療資金や子供の教育資金などの貯えは順調ですか?政府は増税すると選挙に響くので現状のよろしくない財政において社会保障のサービスで公費ではカバーできない分は各自資産運用で賄いなさいと、しきりに新NISAとかを推しているようにみえます。
 わたしは手取り16万の介護職なので投資のタネ銭をつくるのが難しいし失敗したらシャレにならないのでマネーゲームに参加できません。投資のリスク対応のため巷でおすすめされている分散投資も雀の涙みたいな額の資金だと手数料だけですべて消えてしまうでしょう。

 減税や社会保険料の引き下げを主張するマスコミや政治家を見ると、低い、低い介護職の給料をさらに下げるつもりなのかとケツを蹴り飛ばしてやりたい気分になります。介護職にはベアとかやらはニュースの中だけの違う世界の話です。介護職はストライキとかできないしお上が介護報酬を引き上げてくれないと話にならない。
 
 日経平均株価が4万円突破の日本でも下々の(下級)国民にはそのおこぼれが流れてこないようです。なにゆえ毎年60万人とかかなりの数の人間が日本から消えてお金が使われなくなり、その分、生きている人間にお金が流れてもいいはずなのにそうはならない。お金と塩水は違うようです。コップの塩水の水気が天に昇ると塩分濃度が増えるのに日本では天に昇る人のほうがこの地に生を受ける人より多いのに(下級国民の)日本人の金回りが良くなったとは感じられません。

 ただ統計上は「日本人」の資産は増えているようで日本の対外純資産は円安で過去最高かつ世界一の418兆6285億円なり…。これを穿った見方をすると日本からお金が流出しているので日本国内で日本人一人当たりのお金の量が減っていっているのではないかと。お金が外に流れているのに世界的にインフレの中、円安もあり輸入する資源や原材料価格は値上がりしているので多くの企業はやり繰りが厳しい。メーカーなどがインフレ対応や従業員の給料を上げるため製品をちょっと値上げするだけ、ネットなどで炎上し「もう買わない」とか叩かれる。(今、「政治とカネ」で多くの人が現政権の交代を望んでいても支持政党なしの人が大半で次の選挙で野党に白紙委任をするつもりはないから多分自民党政権はあと百年続くでしょう。まあ日本経済は日本人がケチだからどの政党が政権についてもよくならないと思っていますが。)人間、所得に応じた生活をして不労所得があるとか余程の金持ちでないと大体ステータスは違えども、皆生活は苦しいものです。日本において「生活が苦しい」の「苦しい」は「苦労する」と同義だと思います。そして「苦労する」ことが美徳の日本で「生活が楽だ」と公言することは、怠けて生きているという意味になり軽蔑と嫉妬の対象になります。
低所得でない人も負担増に厳しい目を向け切り詰めるだけ切り詰め消費を抑えせっせと貯蓄や投資にいそしむ日本人の典型的なアリ型の生き方は今も昔も変わらないようです。

 「アリとキリギリス」という寓話にはいろいろバージョンがあります。絵本とかでは冬になり飢えたキリギリスにアリが中に入れ食べ物を分けてあげますが、「こうなる前に何をしていたのか、歌っていたのか、なら冬も外で歌っていろ」とキリギリスを突き放す大人バーションもあります。アリ型人間にとって弱者とはキリギリスのようなものです。突き放す型のアリ型人間には生活保護とはキリギリスのような怠け者がいざ生活が困ったら「生活を楽にする」制度で「生活が苦しい」ことが美徳のアリ人間にとって許しがたいものです。そんな人にとって生活保護をはじめとする(税金で生活を楽にする)社会保障が必要な人やサービスが増えているから増税することなぞもってのほかでしょう。

 おそらく日本人のかなりがキリギリスを外に突き放す型のアリ型人間なのでしょう。自分の払った税金がほかの人の福祉に使われるのが嫌だ。それに少子化が進み高齢者もさらに増える日本において社会保障も(自分たちのように使えるだけ使って支払いは抑えるだけ抑えたい人が大半の日本において)あてにならない。老後という「人生の黄昏の冬」を快適に過ごせるかが心配なのでせっせと自分で貯蓄したり投資したりするのが新NISA時代のトレンドです。財源不足で社会保障のサービスとか行きわたらなくなっているので増税の話がちらほら出てくるのとアリ型人間たちは一致団結して反対します。とはいえ困っている他人のために増税したくないとは言えない、もっといえば「キリギリスみたいな怠けものは生活に困窮したら飢えて死ねばいい」とは言えないので「増税よりもまず政治家が無駄遣いを無くすことからしろ」と「社会保障の財源」と「政治とカネ」という全く異なる問題を摩訶不思議にリンクさせて反対しマスコミも自称「生活に苦しい庶民」に媚びて増税反対の論説を垂れ流します。

 さらに質の悪いアリがおりましてNPOなどの看板を掲げ、やってきたキリギリスを食い物にして「貧困ビジネス」をする、あるいはサムライアリのように海外の純朴な若者をたぶらかして日本へさらってきて「技能実習生」という名の奴隷で働かせるアリ人間が日本には多く生息しています。
 キリギリスが冬に生活に困窮したのはアリとの生活スタイルの違いではないでしょうか。つまり日々カマキリやモズなどに追われ貯蓄などできずブラック環境の中でその日その日、生きていくだけで精いっぱいだった。歌も下手で不細工なキリギリスだと結婚できないのもいる。そう解釈すれば「冬も外で歌っていろ」みたいなことは言えないと思うのですがどうでしょうか。

 私たち「ザイム真理教西東京支部」では増税による社会保障の充実が行われる日本を目指し活動しています。今のところオンライン署名での署名活動が主な活動です。上の記事を読まれ興味関心を持たれた方はそちらも閲覧していただき署名のほどよろしくお願いいたします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?