【留学】フィリピンに短期留学してきました!

春休みの12日間を使ってフィリピン短期留学に参加してきました!
今回はそちらについてまとめていきたいと思います!

参加した経緯

春休みに何もしないのはさすがにもったいないと思っていました。そんな時、大学の電子掲示板の方に募集要項が公開されており、約15万という頑張れば出せる金額と、12日間という期間がちょうどよいと思い応募しました。

プログラムの目的

このプログラムでは、フィリピン大学ロスバニョス校とディリマン校を訪問し、研究施設や教授の授業からフィリピンの環境、農業、食、公衆衛生、宗教、家族・親族などを学ぶことを目的としていました。研究施設の紹介や授業は全て英語で行われるため、英語力の向上も目的であったと思います。

個人的にこのプログラムを選んだ理由は主に以下の二つがあります。

  • 将来東南アジアの人と働くとなったときのために、東南アジアの文化を少しでも知っていられたらいいと思った

  • 英語を使って会話・議論をする機会がほしいなと思った

活動内容

ロスバニョス校訪問

最初の3日間はロスバニョス校にて、主に米の生産や植物に関する研究施設の見学をしました。またフィリピンでの農業発展について、歴史的な側面と品種改良の側面から説明を受けました。私は生物系の学問に疎いうえに英語で説明がされたため、すべてを理解することはできませんでしたが、全体を通して感じたことは以下の通りです。

  • フィリピンでは昔から災害が多く、近隣の農家同士で最低限の生産量を確保するための制度あった。

  • フィリピンで行われている研究のモチベーションは、味を向上させることより、安定して多く生産できる品種を作ることの方が大きい。

  • 米粒の分類など人の手で行われている部分も多く、IT技術が入る余地がまだまだありそう。

米の生産を研究している田んぼ(短い期間で生産できる米を開発しているらしい)

ディリマン校訪問

ディリマン校のアジアンセンターというところに滞在させていただき、複数の先生からフィリピンに関する授業をしていただきました。受けた講義と主な内容は以下のものになります。

  • Celebrations and Festivals
    フィリピンでの冠婚葬祭について。
    特に結婚文化については日本とは違い、家族愛が強く、家庭同士の結びつきという側面が強いようだった。

  • Maritime food culture
    フィリピンの伝統的な食について。
    フィリピンの食は主にkanin(ライス)、ulam(主食)、sawsawan(液状)から構成されている。

  • Disaster Resilience in Asian Regional
    フィリピンで起こる災害とそれにどのように対処してきたか、また最新の対応技術について。

  • Theater in the Philippines
    フィリピン伝統の演劇について。
    植民地時代にアメリカやスペインから影響を受けたものが多いよう。

  • Gender equality among Filipino
    男女間での教育格差や労働格差について。
    フィリピンの政治・法律には、カトリックの考え方が強く影響しているよう。

  • stone age inhabitants of the Philippine archaeology
    発掘された化石から数万年前の人類の様子を探る研究について紹介された。

全体を通してカトリックの考え方が根ざしているという印象でした。またスペイン、アメリカの植民地であったこともあり、それらの国の文化も取り入れられているようです。

これらに加えて、留学期間を通して感じたフィリピンが抱える課題をSDGsの観点から整理し、それに対する解決策を提案するという課題がありました。私は教育に関する講義を聞いて、生成AIを用いて教育課題を解決できないかと考え、「Education with generative AI」というテーマで発表をしました。

フィールドワーク

マニラ周辺の観光地(マニラ大聖堂、モール・オブ・アジア、国立美術館)に加えて。スモーキーマウンテンやバセコ地区に訪問しました。(引率してくださった先生がかつて住んでいた地区らしいです。)

フィリピンでは貧富の差が激しく、道が一本違うだけで生活している人の経済力が一気に変わって見えるようなことが何度かありました。貧困問題の貧困問題の解決の重要性を強く感じました。

国立美術博物館(広くて展示物が多い、しっかり見ると1日いることができそう)
マニラ大聖堂(周辺はカフェがあったり、ダンスパフォーマンスがあったりで楽しい)

留学中に感じたことなどなど

衛生環境

ロスバニョスは比較的自然が多い地域であったため、すごしやすいと感じました。しかしマニラ周辺の環境は、車の排気ガスなどの影響でとても空気が悪いと感じました。日本ほど鉄道が整備されていないため、とんでもない量の車やバイクが走っています。正直、しばらく外にいると呼吸が苦しくなるくらいでした。また道端に捨てられているごみの量も多く、歩いているとたくさんのGに遭遇します。マニラ周辺へは、ある程度覚悟してい行く必要があると思います。

物価

物価は基本的に日本より安いと感じました。ホテルも1泊4000円程度で良いところに泊まれますし、レストランもおなか一杯食べて600円程度、水やお菓子なども安く買えます。しかし、スターバックスやマクドナルドなど、日本でも見るようなお店は、日本と同じくらいの値段でした。またユニクロは日本より高かったです。

フィリピンの食

出発前からフィリピンの食は微妙と聞いていたので、ある程度覚悟をして出発したのですが、全体的にはおいしく食べることができました。しかし、野菜があまり入っていない油ギッシュな料理ばかりで、モールで見つけたやよい軒に行ったりしました。記憶に残っているフィリピン料理は以下の通りです。

  • sisig(シシグ)
    日本に似た料理はないが、おいしい。個人的一番のお気に入り。

  • Kare-kare(カレカレ)
    おいしいが、肉がごつくてちょっと重たかった

  • BBQ
    おいしかったが、体のどの部分化を聞かない方がいい。(いつの間にか心臓を食べていたりした)

  • sinigang(シニガン)
    スープが酸っぱくて少し苦手でした。。。

  • adobo(アドボ)
    普通に豚肉って感じ、おいしいかった

  • Halo-halo(ハロハロ)
    フィリピンの名物スイーツ、かき氷とタピオカとアイスみたいなやつ。量は多いがおいしかった。

マニラ大聖堂近くで食べたhalo-halo
ディリマン校ホテル下のレストランのsisig
フィリピンのやよい軒のチキン南蛮定食

スナックの話

フィリピンにはスナックという文化があり、授業の合間にハンバーガーなどの軽食を提供することが一般的なようです。特にディリマン校では、毎日必ずハンバーガーが出されました。このスナックだけでも昼ご飯として十分な量だったりします。しかし、フィリピンの人にとっては、お米がついていないとご飯として成り立たないという考えがあるようで、スナックは別腹のようです。

英語力

研究施設の説明や授業はすべて英語で行われました。また説明を聞いた後質問する時ももちろん英語で質問しなければいけません。正直、説明の全てを理解することはできませんでした。質問も今考えるとめちゃくちゃな文法だったと思います。自分が思っていることをうまく伝えられないという場面も何度もありました。話している内容が専門的な内容だった時には、より苦労しました。

短期留学では留学だけで英語力がに向上することはないと思いました。しかし、この経験を通して英語学習のモチベーションは上がったので、長期的な目で見れば英語力向上の良い影響となったと思います。

grabはすごい

基本的に移動は現地の大学の型が用意してくれた車かgrabを利用しました。このgrabが本当に優秀で、現在地と目的地をアプリに伝えて待つだけ。あとは手配されたドライバーが迎えに来て、目的地まで届けてくれます。これだけでも本当に便利なのですが、支払いもアプリ上でクレカを用いてすることができます。つまり詐欺られる心配がないんです。野良のタクシーは怖くて乗れないなと思っていたので、今後もgrabを積極的に使いたいと思います。

全体をとおして

フィリピンめっちゃいいところです!学生も先生も良いひとばかりでしたし、行く店の店員さんたちも優しい人が多かったです。(ただ排気ガスと交通量はちょっと苦しい。)

この留学を通してフィリピンの文化を良く知ることができました。他国の知らない文化を学ぶことは面白いと感じたので、ぜひ近いうちにフィリピン以外の国へ行ってみたいと思いました。海外に行くことにハマりそうです。

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